除電でギア抜けが直ったビックリマーク

「来週、群馬のカブミーティングに行くからさぁ」そう言って、Mさんはミッションを除電するマジ軽ボルトをお買い上げ頂きました。

まさかそんな状態のスーパーカブで埼玉県から群馬県に向かうとは知りませんでした。今回はエクスチェンジマートで仲良くなった、Mさんから届いたインプレションを許可を得てスクリーンショットを撮り、解説を交えて除電チューニングの効果をお伝えします。

Mさんは何台ものオートバイを所有していて、BMW R100GSと数台のスーパーカブ、ホンダ Nバンにもマジ軽ナットをはじめ除電チューニングを施しています。

今回はダウンの鉄カブで総会に参加したそうです。

除電の私の解説の部分は青太文字で書きます。技術的な知識があれば納得出来るはずです。

もちろんタイヤ用マジ軽ナットは装着済ですが、除電チューニングは静電気が発生している箇所で除電するのが効果大。これを静電気の”地産地消”と言っています。

それで、ミッション用マジ軽ボルトをお勧めしたのです。

        

    左がノーマル、右がマジ軽ボルト  シフトペダルへの取付を上から撮影

発端は3月24日の北関東カブ主総会から帰って来てから、いきなりこのようなDMが届きました。

ギアダウンの症状が改善されて、喜ばれているのは分かります。他の仕事でもそうですが、テストドライバーでも5W1Hをしっかり報告するよう教育されました。

これではどのような症状がどう改善したのかが分からないので、こう聞いてみました。

Mさんは、元重機メーカーのメカニック。ですから技術的な知識があります。その症状がカブ等の自動遠心クラッチに起因するものなのか、それとは別の場所に問題があるのか絞り込みしようと考えたのです。

すると、このような返答がありました。

これを知って驚かない人はいないでしょう。70km/hで走っていて、いきなり2速に入ってしまったら、それは危険です。この返答で自動遠心クラッチとは関係なさそう、エンジンの問題でもない。中華製ボアアップキットも関係なし、オーバーレブは急なギアダウンが原因。バルブがピストンを突かなくて良かったですね。

そんなカブで隣の県まで行ったなんて、それもマジ軽ボルトでその症状が改善されるとは思ってはいなかったでしょうから。他に何台も持っているのに、なぜ?

「では今まで、ずっとそんな状態で走っていたのはてなマーク」という疑問が湧いてきました。

アップのマジ軽ナットはマジ軽ボルトの間違いですね。確かにマジ軽ナット タイヤ用も使っていますが。それで、こう返しました。

起こった事象から絞り込んで、シフトドラムまたはミッションの動きが悪いか、または両方だろうと推察しました。2速までは問題がない、除電後は3速でも問題なくなった。おそらくシフトドラムの3速に関わる部分ではないかと考えました。

以前も書きましたが、「ミッションなのに、何でチェンジペダルに付けるのはてなマークという人がいますが、チェンジペダル右矢印チェンジメカニズム右矢印シフトドラム右矢印ミッションと機械的に繋がっていますね。繋がっているのでチェンジペダルからミッションを除電出来るのです。

上記の通り、私なりの分析をMさんに伝えました。するとダウン

私の疑問「そんな危ないカブを、今までどうやって乗っていたのかはてなマーク」の答えが分かりました。2速に落ちないようにシフトペダルを踏んだまま走行していたそうですビックリマーク

これではっきりしました。推測通り、3速のギアがちゃんと噛み合っておらず何かのきっかけ、おそらく大きな負荷がかかった時に、2速に落ちてしまうのは間違いありません。

なぜ除電でそれが解決したかと言うと、ミッションを分解していないので「これだったビックリマーク」という主原因は特定出来ませんが、シフトフォークの一部が欠けているとか、焼けて摩耗しているとか、ガイドピンがすり減って動きにガタがあるとか、いくつかの要因が考えられますが、その一つに静電気の帯電で動きが悪くなっているのも含まれます。

フリースを脱ぐときに静電気が発生すると、脱ぎにくい。このように静電気は物が動く邪魔をします。つまり動かすのに余計な力が必要になる、いくつかの動きが悪くなる要因のうちの一つ、静電気を除電した結果その分動きが良くなり、定位置までギアが動くようになった、という訳です。

昔、ドラッグレース屋さんから輸入したミッションを思い出しました。純正のミッションなのですが、ミッションのドッグが平行に噛み合います。でもドラッグレースは瞬時に強烈なパワーを出すので、ドッグが逃げて噛み合いが外れてしまう。

それを防ぐためにドッグ部を斜めに削り、逃げないように加工していました。確かアンダーカットと呼んでいたと思います。

それを思い出してこのように返答したのです。すると…。

アバターで100点点が送られて来ました。メカニズムに詳しいMさんも納得されたようです。喜んで下さって良かったです。

この例のように、不調はいくつかの複合原因で起こる事がよくあります。その原因に静電気の帯電が含まれる場合、適切な位置で除電してあげる事により、原因の数が減って症状が改善する事はよくあります。

例えば吸気の流動帯電で流れが悪くなる、それを除電すると流れが改善されてエンジンのかかりが良くなる、レスポンスも良くなる。要は効率が改善されるのです。

これはホンダも電気的中和での除電で世界特許を取得していて、当ブログで解説しています。

ただし、何でもかんでも除電で解決はしません。例えば前述の通り、摩耗や一部破損、もしくは欠けた金属の破片が挟まっている等、物理的な障害は除電では解決のしようはありません。

今回の改善も根本的な原因は残っています。しかし、改善が除電の効果であるのは、はっきりしました。

では、新車に除電は必要ないかといえば、それはNOです。新車のDax125を除電チューニングしたらどうなったかは、ダウンをお読みください。

除電をすると部品が少ない力で動きます。力をかけて動かすのと少ない力で動くのでは、どちらが長持ちするでしょうかはてなマーク消しゴムに例えたら分かるでしょう。

新車から除電をする事により、部品交換のスパンが長くなる、つまりコストが節約出来るのです、それも性能を上げながら。

よく「いじったら調子が悪くなった」場合に、「何が原因だろう」と探し回る人がいますが、そのような場合は”いじった場所を真っ先に疑う”のが鉄則です。

私は短期間にあっちもこっちも付け換えるような事はしません。例え時間がかかっても一か所ずつ換えて確認走行をする。これは調子が良くなった場合も同じで、いくつもの場所をいじってしまうと、どれの効果かが判断出来なくなるでしょうはてなマーク

神様級の腕前があれば別ですが、私はそうではないので一つずつにしています。

Mさんは2月にもミッション用のマジ軽ボルトを購入しています。3月のエクスチェンジマートで「あれ(ミッション用マジ軽ボルト)いいねぇ~。(ネットショップでも)売った方がいいよ」とアドバイスして下さいましたが、とっくにセット販売しています。更にオプションでチェーンアジャスター用マジ軽ナットも追加出来ます。

オートバイならタイヤ∔ミッション∔チェーンは最低限除電したいところ。

これだけでもずいぶん走りが楽しく、楽になります。

まずはタイヤで体感して下さい。自動遠心クラッチの大きな変速ショックを除電でタイヤがより多く吸収して走り易くなります。転がり抵抗の軽減は、カブ界のエンス―ジアスト プコちゃんのオーナーでもある「トモさん」が検証して下さっています。ダウン

他のユーザーさんもネットに上げてくれていますので、「マジ軽ナット」で検索してみて下さいね。

MさんがこのブログをカブのFacebookに紹介して下さったので、物が動いたくらいで静電気なんか…という人がいるかも知れませんので、おまけの動画を付けます。

カブの試作マフラーの激しい排気の流動帯電で、エキゾーストパイプ表面から静電気が放電しているのを捉えた超貴重な映像です。

F-1だってピットインの時に路面にアルミシートを貼って、車体の静電気を放電させているでしょうはてなマークカーボンなんかものすごく帯電するんです。その理由は当ブログで何度も書いています。

マジ軽ナットはネットショップでどうぞ。その先の除電チューニングはご相談下さい。

今回はエクスチェンジマートの大先輩であるMさんの生インプレションをご紹介しました。生インプレションとは、マジ軽ナットユーザーの方から届いたインプレションをスクショしています。つまり、販売している側の言葉ではありません。

それを生インプレッションと呼んでいて、ご本人の許可を得て個人情報を画像処理して掲載しています。遂に”その11”までになりました。

当ブログの「インプレッション」テーマでマジ軽ナットユーザーさんの生のインプレションを知る事が出来ます。また「特許解説シリーズ」テーマでは、大手メーカーの除電で性能を向上させる特許文献を中学生でも分かるように読み解いています。

マジ軽ナットユーザーはこのように協力してくれる方が多い、リピート購入率も高いのです。除電チューニングはレース界でも面白くなりそうですが、それはまた後で。

6月2日のSHCC(湘南ヒストリックカークラブ)主催のジムカーナレースに出店する予定ですが、レースに参戦する方は早めに除電チューニングをご相談下さい。お知り合いで参戦する方には、当ブログを教えてあげて下さい。

電源を使用しない除電チューニングのパイオニアですから、データは持っています。

前回もシフトミスでタイムが遅れる車両が何台もありました。タイヤはもちろん、エンジン、ラジエターホース、ミッション、デフ等を除電すればパワーロスが減り、スムーズに走れて、ハンドリングも軽快になります。大切な部品の消耗も軽減されます。

始めは疑っていたけれど、まずはタイヤの除電で確認。徐々に除電ポイントを増やしていったマジ軽ナットヘビーユーザーの方のリポートです。

カワサキの旧車 W1SAダウン

ホンダ NSR250Rダウン

「マジ軽ナットの技術がいいものならば、何かに掲載されていないのはてなマークという方もいるかも知れません。電気自動車(EV)・ハイブリッド車の技術総合情報サイトダウンに、マジ軽ナットの放電技術が掲載されています。雑誌はお金さえ出せば掲載されますが、このようなサイトで広告以外では、お金で掲載はしてもらえません。

更にこの記事は「一般の方にも分かり易く書いて欲しい」と執筆の依頼を受けて書いたものです。

 

生インプレッションにご協力下さったマジ軽ナットヘビーユーザーのMさんに、改めて感謝致します。今度はチェーンかフロントフォークを試して下さいね。