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「できる子」の構造

子どもの中学受験が終わった。はじめは楽勝だと思っていた。でも楽な受験なんてないんだなと思い知らされた。まぁ結果的には第一志望合格だったのだけれど...。そんな回想記。

受験において苦手科目を作ってしまうことは絶対的に不利だが

実際には 作ろうと思って作っている人はいない訳で、そう「なってしまう」 のだ。

では、どれくらいに学習時間を割り振るのが望ましいのだろう?

あるSピックスに息子さんを通わせていたお母さんのブログでは

算数の先生が繰り返し 「算数国語理科社会の学習時間配分は4:2:1:1」 と

強調していたことを書かれていた。

  

うちの場合、4科目の学習時間比は、計画したものではなく、

「そうなってしまった」ものなのだが、

4-5年の間の算数: 国語 : 理社合計 の順の百分率で示してみる。

学習時間は、家庭学習の時間と塾の授業の時間の合計で、

試験の時間は含まない。

  

4年GWまで 11111AA36 38 26

GW以降夏休みまで1 31 43 26

夏休み 111111111AA42 37 21

4年後期全体 11111A38 29 33

4年通年 111111111A37 34 30

(理想?) AAAAA150 25 25

  

これが5年になるとかなり大きく変化した。

  

5年GWまで 1111AA145 21 34

GW以降夏休みまで1 49 19 32

夏休み 111111111AA29 21 50

5年後期全体 11111A44 19 37

5年通年 1111A111A 43 20 37

(理想?) 1AA1AA 50 25 25

  

6年はまた別の機会に見直してみようと思うが、  

4年の頃は算数と国語と理社がほぼ鼎立状態だったのだが

5年になって、算数の演習量が増え、夏休みまでは算数の占有時間が

5割に近づいている。

だが夏休み明けに更に学習時間が増え、

国語も含めてどの教科も絶対量は増えたのだが

比率としては多くが理社に割り振られ、

かなり理社の比が高くなり、国語が犠牲となっている構図が見える。

通塾して理社の授業を聞くようになっても、やはりそれだけでは頭に定着せず

自分でテキストを読み直してやっと内容が理解できるタイプだったので

仕方のないことだったとも言える。

  

理社のリードというのは、受験が近づくと消失してしまうから

理社に依存して得点をかせいでいる状況は危険だと言われる。

でも思うのだが、

受験が近づいた頃に理社を追いつくために時間を割いているようでは

そもそもライバルには勝てないのではないだろうか?

どこの塾でもトップクラスになると理社は学んだ領域に関しては

完全に仕上げている子が殆どで

それを怠るとクラスやコースが下がってしまう危険性も覚悟しなければならない。

理社の学習を 「あとでも追いつける」と削ってしまって苦手意識がついた場合、

ラストスパートで忌避感が働いてしまうことも心配だ。

逆に、理社が底堅ければ、併願校の組み方なども随分楽になる場合が多い。

  

我が家の場合、国語のほかに理社のどこかに穴があくようでは

挽回不能のカタストロフィで受験の結果も違ってしまったと思う。

先生方の目から見れば 「感心できない」 配分比だったのかもしれないが、

他にどうしようもなかった。 結果オーライと思っている。

6月・7月と非常にきつい時期を過ごしたので

私のほうは夏休みには弟彦の勉強に関してはちょっと腑抜け状態だった。

そしてこの夏は姉子にとっては人生のかかった勝負の夏だった。

秋のあるイベントの結果次第では大きな決断をするつもりでいたし

何が何でもそれを実現したいと燃えていた。

はじめにレールを敷いたのは両親だったけど、その道は彼女自身にとっても

大きな夢になっていたのだ。

  

それで、私はそちらにかかりきりになり弟彦の勉強については

かなり放置ぎみになった。

姉子の練習につき合うため という意味ばかりでなく、

弟彦の7月の組分けに備えた勉強をかなりつきっきりで見たため

私の気持ちの中に 「ちょっと手をかけ過ぎだ」という気持ちがあって

無意識のうちに少し手を放してバランスを取ろうとしていたのだとも思う。

  

5年生の直営校舎の夏期講習は今と全く同じで9時から3時頃まで

4日間×4ブロックの16日間が必修講習だ。 

これと4日間の理科実験講習を取った。

  

今、当時のタイムテーブルを見直すと、あまりにスカスカで驚く。

5年の夏はもう少しやらせたように思っていたのだが、

48日間で1日の平均学習時間は (小学校の宿題や自由研究は別として)

塾の授業時間も含めて5時間30分だ。

enRoseさんという、私が中学受験の情報を探してネットを見るようになって

最初に熟読した方のサイトがあるのだが、

息子さんのトーイ君(私にとっての元祖「できる子」) の4年の夏の勉強時間が

1日平均6時間と書いてあったから

5年生でこれではちょっと覚悟が足らないのかもしれない。

  

講習に行った日や、ブロック間の1日の休みは、

講習内容の間違い直しや解ききれなかった問題の演習、復習程度。

まとまった休みの間も これ“ということはやっていない。

プールに行ったり、詰め将棋に勤しんだりの気晴らしや学校の自由研究

国語対策としてテキストの出題文の繰り返しの音読や、読書(「バッテリー」)、

社会では、考える社会科地図の設問をやりきったり と、

週例テストが廻っている間にはできないことをやるように指示した。

姉子の練習のことがあって、この夏は家族旅行は行かなかったので

かわりに父親とスポーツ観戦に行きまくっている。 

やった内容のチェックは 「やろうやろう」と思いつつ全然できなかった。

  

それでも夏の終わりに受けた学力判定テストとN能研の実力判定テストは

悪くない出来だった。 

特に算数はこれまでより一皮むけたような偏差値が出ていた。

学力判定テストのおまけについていた「志望校合格可能性」 も、

なかなか力づけてくれるような数値やコメントが並んでいた。

この過ごし方で良かったのか、甘かったのかはわからないが

子どもの成長や上昇気流を感じとることができた夏だったのは確かだ。

5年生6月の後半から準拠塾に入った弟彦だが、

塾の雰囲気はあまり好きになれなかったようだ。

AコースからSコースの子までを1つのクラスで扱うことの非能率も感じたようだし

(小学生の健全なライバル心とも思うが)それまで唯一のSコース生だった子が

後から入った弟彦に戦闘意識を剥き出しにしていたことも、

「楽しくない」状況だったようだ。

 

私の方も楽しくない状況だった。

「準拠塾は直営校舎より安いはず」という思い込みがあって

よく調べなかったのだが、

実は塾の授業料はYTとは別料金で、

両方を合わせると直営校舎生になるよりも高くつくことがわかった。

我が家では、長女の進路によっては

経済的に非常に厳しい状況になることが予想されるため

弟彦の中学受験でもできる限り出費は抑制したいという意識が強かった。

「行けるところまでは家から近くて安い準拠塾で」という私の勝手な目論見は

完全に見当違いだった訳だ。

 

「家から近い」という点についても、

最寄の駅と、我が家をはさんで反対側にある準拠塾への通塾は、

動線上何かと不便だった。

  

という訳で1ヶ月ほどの通塾の時点で、私にとっても弟彦にとっても

この準拠塾に通い続ける意義は何もなくなってしまっていた。

それで 一応参加することになっていた夏期講習もキャンセルして

退塾することにした。

何となく気詰まりなこの申告は夫に任せ、

私は直営校舎の夏期講習を申し込みに行った。

併せて9月から入塾もお願いした。 

  

転塾などという子どもにとってもストレスのかかるイベントは

早めにしておくのが正解なんだろうな などと自分の選択をポジティブに考えた。

これで四谷大塚の在籍生だ。 この体制で入試まで行くぞ と思うとスッキリした。