大腸カメラ、できれば腸の動きを抑えたい。。。全然違う | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

大腸カメラを行う時に、クスリの使用の選択をする必要があります。


一つは、鎮静剤、眠くなるクスリです。

使用量が適切であれば、やった事も覚えていないくらい快適にできます。


もう1つは、腸の動きを抑えるクスリです。

腸の動きが活発だと、内視鏡を外に押し出そうとする力が強く、やりにくいのです。


このクスリは、ブスコパンというものですが

緑内障や前立腺肥大症の方は、使用できません。(もう一つグルカゴンというものあるのですが私の病院では用意がないのです。。。)

このクスリ使わないと、ドツボに入る時があります。特に、中年くらいまでの男性です。

この方々は、腸の動きが活発で力強いのです。

そうすると、このクスリないと、内視鏡を外に、押し出そうとするチカラが、ハンパないんです。

すると、こちらもチカラ入れて内視鏡を入れなければいけません。

こうなると、患者さんは、痛がってしまうのです。


このクスリ、可能かどうかで、全然違ってきます。使用したいけど、できない。すると検査つらくなる。このジレンマ、内視鏡行う医師には

みんなあると思います。