人間 腸管を使わなくなると 予後が悪い。 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

終末期医療の話です。

老衰が進むと、人間は、食事がとれなくなります。

嚥下に問題があれば、鼻からの管、つまり胃管や、胃に穴をあける胃瘻などによって栄養をとります。


嚥下機能がより悪くなると、上記方法でも誤嚥、

つまり栄養剤のたれ込みが肺に起きて肺炎になります。


その場合は、点滴のみで栄養をとります。


腸管を使わなくなるのです。

腸管は、完全に使用しなくなると

急激に衰えます。

腸管上皮が、再生しなくなり 腸内細菌が体内に入ってきてしまうとも言われています。


こうなると、それほど長くは生きられません。


これが、終末期医療での現実です。


なぜ、これを私が書くか、

それは、医療の限界を知って頂いたほうが、

自分達が適正な医療を受けているのか、手を抜かれているのかが判断できるからです。


どうしようもない事と、医療により改善できる事の区別をつける事が、特に終末期医療では

重要です。