先日 あるクリニックの院長と飲みに行きました。
その先生は、本当にできる内科医です。
彼が、診断した話です。
60歳代の男性が、発熱のため、ある大病院を受診しました。
コロナ検査をやり、陰性なので様子をみてくださいと担当医から言われ、帰宅したのですが、だるいので翌日 彼のクリニックを受診したそうです。
その先生は、何か変だと考え、問診をきちんとやってむみると発熱の少し前から背中が急に痛くなったと患者さんから情報を得ました。
そこで心エコーをやってみると。。。大動脈解離です。
しかも やばいタイプのスタンフォードA型というものです。
大動脈解離というのは、大動脈の壁が裂けて、出血などをきたし命に関わるものです。
すぐに前日にかかった大病院に連絡し、救急搬送し 手術を行い患者さんは無事でした。
これから得られる教訓は
発熱の時、最近は、コロナの検査ばかり注意がいき、誤診しやすい状況という事です。コロナの検査は、意外に時間がかかります。そして発熱患者さんは、隔離して待機となるので、いろいろ診察や検査がスムーズにいかず大変なので、今は、誤診が生じやすいのかもしれません。