体がだるい方は、本当に多い。多分月10人弱が この訴えかと思います。
その方は、40歳台男性 受診数か月前から だるいため外来受診されました。朝からほんとうにだるい!何にもする気がないという事です。そんなに神経質な感じでもなく 結構マッチョでよわよわしい感じはありません。診察してもぱっとせずでした。
血液検査をして 明かな異常がありました。それはACTH コルチゾールというホルモンが明らかに低い事です。コルチゾールは副腎という
腎臓の脇にある臓器から出るホルモンで これが少ないため元気がでないのでした。ACTHは下垂体という頭の部分からでるホルモンで
コルチゾールの量を調節するものです。いわば ACTHが上司で
コルチゾールが部下です。上司であるACTHが怠けたので部下の
コルチゾールが働かなくなったのです。(難な方は読み飛してください)
頭MRIで下垂体に異常なく 以後の精査の後
診断は
副腎不全(ACTH単独欠損症による)
つまり 副腎からでるホルモンの分泌が下がるとだるくなる!これは治療すればよくなるのです。
これを放置すると生命に危険生じることもあります。
だるいけど 様子見ようでなく ひどい場合には
内科受診ください。