仕事終わりの夕方にちょこっと子供のバイク『ベイビーGS』に乗らせてもらいました。
今更ながらの2019年モデル編、私なりの素人ファーストインプレッションです。
■試乗車 BMW G310GS 2019年モデル
■改造部分 なし
■走行距離 5700キロ
私のオフ車遍歴は以下。
DR250、DT200WR、セロー225WE、KDX220SR、ベルガルダTT600E、DR800S、XT660Zテネレ
今は3気筒のタイガー800ですがタイガー乗るまではオフ車はなぜかシングルばっかです。
まずエンジン掛けて思ったのがアイドリングから3000回転くらいまでがスカスカの吹け上がり。これは走らんやろって感じ。ところが4000回転以上に回すと急にツキが良くなり7000回転で超ピーキー。レッドゾーンまでいっきに吹け上がります。
前方吸気&後方排気で排気管長が短いゆえの低速トルク不足だからでしょうか。
これって2ストですやん。思いの外おもしろそうなエンジン。
いざ走りだすと極低速ではトルクのなさから310ccの排気量らしからぬギクシャク感がある。普段800ccに乗りなれているのもありますが。初心者だったらエンストしやすいのがわかる。ローで荒っぽくクラッチをつなぐとストールしそうになる。低速トルクが細いためこまめなシフトチェンジは要求されます。
中回転域からアクセルをガバッとあけるとフロントアップとまでいかないがかなりの加速感が味わえる。国産250クラスとは一線を画す。スプロケ替えてローギア化すればおもしろくなるでしょうね。
直線からカーブに入る手前でのブレーキングとブリッピングもすごく決まるし、リアのホッピングやロックも重量車タイガー800より少なく乗りやすい。
バイブレ製ブレーキはハードブレーキングですぐにブレーキ鳴きする。
リアブレーキも調整不足か踏み代が深すぎて効き初めがわかりづらい。
このあたりは調整でなんとかなりそうですが。
ステップもアドベンチャー系にしては幅が狭く落ち着かない。長距離ライドでは疲れるだろう。ワイドステップがほしいところ。
身長170cm以下にはハンドル幅が広く低く感じるのでハンドルバーライザーなどを付ければアドベンチャーらしくもっと楽な姿勢で乗れるはず。
BMWの伝統なのかサイドスタンドがこれまった出しにくく、しまいにくい。
バイクを90度までしっかり立てないとサイドスタンドが引っかかる。
スタンドスプリングも硬すぎてエクステンション付けないと短足にはダメ。
リアショックはドイツ人体型標準設定かと思いプリロードを最弱にしているがふわふわ感が強い。
アジア戦略車の設定なのかもしれない。足つき気にしないなら標準値の方がいい。
見た目は400㏄以上、またがると250㏄。
車重が見た目以上に軽く感じるのは後方排気によるウェイトバランスなんでしょうか。振り回せる車体は本当に楽しいバイクです。
ブロックタイヤを履いてオフロードをガンガンに走ってみたくなります。
そんなことしたら子供に怒られそうですが(笑)
後方排気の最大の恩恵は夏でも太もも周りが全く熱くならないことかもしれません。快適です。逆に真冬はエキマニからの暖房がないので寒いでしょうね。
G310GSから大型アドベンチャーへとステップアップされる方も多いと聞きますがこのバイクは大型アドベンチャーを所有しつつセカンドバイクとして是非持っておきたいと思わせるバイク。
インド産GSなんて大したことないと思っていたけどいい意味で期待を裏切られた感じ。もし、数年後に子供がステップアップや他ジャンルバイクに乗り換えるようなことがあれば家族内売買でこのバイク売ってもらおうと思いました。これならコンビニやお買い物にも使えそうですし日々マルチに使えそうです。さすがビーエム、GSのネーミングは伊達じゃない。
燃費はどのくらいなのかまだ一度も給油していないのでわかりませんがこのピーキーなエンジンでリッター30キロとか走ったらサイコーなんですがね。
あとガソリンはレギュラー、ハイオクどちらでもいけるってショップの方がおっしゃってました。なのでお財布にやさしいレギュラー仕様で乗らせます。
最近はタイガー800とS1000RRしか乗っていなかったので久しぶりに軽量級のバイクに跨ったら楽しすぎる。これ乗ったら水を得た魚のようにはしゃいじゃいます。
ほんと乗れば乗るほど楽しいバイクでした。
これが新車で90万円。中古なら50万円台で乗れるなら国産ニーゴーは乗る気しない。ユーザー車検にすれば維持費は変わらんし。
以上あくまでド素人の所感を書かせてもらいました。
皆さんの参考になるかどうかはわかりませんが。
もし試乗できる機会があればベイビーGSを味わってみてください。
今迄になかったコンセプトバイクに感じました。