1979年8月16日から20日 | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 

 

 

 

1979年8月16日(木) 京都 最高35.3 曇り

 

明日から合宿だが、試合が延々と続くので家族で観戦が終わらない。

実は箕島が嫌いだった。PLの夏春連覇を阻止したりしたから。正直、箕島が負けてくれることを願ったいた。

決勝でもそうだった。

箕島が好きになるのはずっと後。

KKの頃から。でもその頃の箕島はもう、以前のバント攻撃もあまりしない、打撃力、特に空中戦で蹴りをつけるチームに変わっていた。バントは年々へたになって行ったけど、ホームランを打てる大型打者が増えてきたもんね。

山下、勘佐、硯、島田章....。

 

 

第三試合 池田5-2中京 

池田が中京をうっちゃる。この年の池田は神っていた。

この年のセンバツ準々決勝の東洋大姫路との「田んぼ決戦」も有名な話だ。

そう、池田、地味に春夏連続出場なんだよね。

 

 

第四試合 箕島4X-3(18回)

神様が創った試合。

 

 

 

 

嶋田と森川の同点ホームラン。

特に二年生の森川は星稜加藤が転倒してファールフライを取り損ねた後の弾丸ライナー。

遠くからバットを出してくる独特の遠心力スイングで、高校初ホームラン。

この後、ホームランの感触が残ってしまい、あるあるだがバッティングを狂わせたという。

 

翌年も、前年二番打者の左腕・宮本貴美久をエースにして出場するが、準々決勝で横浜のバント攻撃の前に敗退。

連覇ならず。

 

一方、星稜の加藤は「落球」といわれ続ける。国体で浪商と対戦した時には浪商ベンチから「お前自殺したんちゃうんけ!」「加藤また落とすなよ!」とやじられたそうだ。

浪商あるあるですね(笑)。

 

 

1979年8月17日(金) 滋賀 最高35.1 晴れ

 

山科から湖西線で余呉へ合宿に行く。

安東(片石)正史君といることが多い。

顧問から「お前らははぐれカラスか」とディスられる。

 

 

第一試合 高知5-1都城

 

第二試合 浪商9-1広島商業 

香川二試合連続ホームラン

 

第三試合 城西大城西2X-1浜田 

ヨシヒコ母校快進撃。広島が久しぶりのリーグ優勝に向かっていたけど、何と言っても江夏とヨシヒコ、浩二、衣笠。

5年ぶり二回目、現段階で最後の甲子園。ヨシヒコ効果ですな。

 

 


1979年8月18日(土) 滋賀 最高35 晴れ

 

朝食時、安東が他の部員から総スカンを喰らっており、ひやひやする。

自分は小学校時分からの付き合いもあり、他の部員らともそこそこうまくやり、何とか攻撃は回避できているが。

夜肝試しがある。

誰かが持ってきた漫画「酔いどれ安奈」を読んで衝撃を受ける。

「あんな」、という名前がいいなと思っていたら、その後、10月に甲斐バンドが「安奈」という曲を発表。甲斐よしひろ、函館や渋谷のバーで思いついたなんて言ってるけど、絶対「よいどれアンナ」読んでいたでしょ(笑)?

 

 

第一試合 比叡山6-1前橋工業 

三本の矢の前橋またしても悲願ならず

 

第二試合 横浜商業14-4豊浦

 

第三試合 大分商業3-2日大山形 

今大会のラッキーボーイ日大山形終わる

 

 

1979年8月19日(日) 京都 最高35.6 晴れ

 

帰りの電車内で安東が他の部員、特に西崎介への報復を口にする。

二学期早々にやったると計画を目を血走らせて語る。

まあまあとなだめるが、聞く耳持たぬ。

車内ではラジオで浪商と比叡山をずっと聞いていた。

安東はいいやつだってけどこういうところのクセがかなり強くてひやひやすることが多かった。一年次は那須という理科の先生に対して怒りを爆裂させて年賀状に暗殺計画をずらずらと書いてきたりしたしさ。

「マイ・シャローナ」のバートン・アヴェールギターソロを完ぺきに耳コピして弾きこなす姿とのギャップがすごかった。

ナック、懐かしいなぁ。

ダグ・フィーガーもブルース・ゲイリーも死んじまってふたりだけになっちなったよね。

プレスコット・ナイルズGのオクターブベースラインはいまだに自分の、ここ一番のお得意技である(笑)。

 

 

 

第一試合 箕島4-1城西大城西

 

第二試合 池田5-1高知

 

第三試合 浪商10-0比叡山

肩を痛めながら、香川三試合連発、山本とアベック牛島→山脇

 

第四試合 横浜商業6-3大分商業 

後の巨人・岡崎散る

 

 

 

1979年8月20日(月)(準々決勝) 京都 最高33 晴れ

 

第一試合 箕島3-2横浜商業 

ジャンボ宮城終了

 

第二試合 池田2-0浪商 

まさかの浪商敗退

 

↑センバツ愛知高校戦での片膝ついてのホームラン