トイレット博士
1976年7月10日、岐阜は中津川市の母親たちが、子供に特にひどい悪影響を及ぼす可能性のある漫画を選出、少年ジャンプ、チャンピオン、アクション各編集部に内容証明付きの1万枚にわたる抗議ハガキを投書するという騒ぎが。
「1,2のアッホ」「サテライトの虹」「トイレット博士」がやり玉に挙げられたが、特にトイレット博士に集中砲火が。
「1,2のアッホ」のつっこまれたところはわりとわかるけど、「サテライトの虹」についての当初は思い込み過ぎるというか、はっきり言って中津川の馬鹿ママたちがやりすぎなんじゃないかと思う。
「トイレット博士」については突っ込みたい気持ちは理解できるが、中津川の田舎教育マンマ軍団はもう少し柔軟に考えるべきだったと思われる。
ジャンプは、編集次長と主任を中津川に派遣、中津川市母親連絡役員会へ出席、中津川市の母親たちに弁明。しかし中津川の母親軍団には一切謝罪せず、中津川のかっぺママゴンズにうんこ漫画の正当性をこんこんと説き、伏せた。田舎者の中津川市在住の母親軍団は答弁に見事に敗北。
これを受けて中津川母たちに対する批判が巻き起こり(炎上)、全国にトイレット博士の擁護派、アンチ中津川ばかママゴン派が爆発的に増殖したという。
七年ゴロシで有名な「トイレット博士」の作者は赤塚不二夫プロ出のとりいかずよし。
売れた折には師の赤塚不二夫に「僕は赤塚さんを抜きました」と直電で豪語。
作品自体はかなりエッジが効いているスカトロネタのオンパレードで、中でもミクロ化した博士と助手が便秘少女の体内に侵入し探検するネタ、自宅にうんこをためる性癖を持つケチオヤジをバキュームロボで成敗する話などが有名か。
1998年、トイレット博士を復刻した太田出版事務所玄関に何者かがうんこを大量に塗り付けるという珍事件が起こっている。
「七年ゴロシ」、とは、「結んだ手の人差し指を突き出して、相手の尻穴をつく技。つまり、両手を肛門から差し込み手を開くことにより、開いた七本の指は直腸を破壊するもの。これをかけられたものの七年後の生命は定かではない」、という物騒なMK団の技。
いわゆる「カンチョー」だ。
本編内で上の如く説明されているが、これがまんま白土三平の作品のパロディ的説明口調であるのもなんかおかしい。
ちなみにこの技をかけるときに
「天怒りて非道を断つ。臨兵闘者皆陣列在前」
という、なんやよーわけのわからん経文を唱える。
この漫画からは、なんとなく、「セックスのごく大まかであいまいな概要」を学んだような気がする(笑)。
どおくまんの短編「痴漢電車」がまた、何というか、性の目覚めを促進させた気がする。
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小高サラ
元 超ときめき♡宣伝部のメンバーだ。
スターダストは才能の宝庫かも。