デトリタス オリエント工業作 | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 

 

ヌマエビのフンはデトリタスになる。

 

デトリタス (Detritus) とは、生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の死骸、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子のことであり、通常はその表面や内部に繁殖した微生物群集を伴う。

排泄された糞は微細な有機物として微生物が繁殖す

もちろんフンだけではなく死骸や脱皮した殻なども同じ有機物として分解が進

その結果、デトリタスと呼ばれる物質に変化す

デトリタスを餌とする生物をデトリタス食者(Detritus feeder)とい

 

ところで、生物の排泄物には多くの栄養分が残っていると言われが、アクアリウムの掃除役として有名なヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどは自分のフンを食べることはない

腸内で餌やコケなどが消化されて不要となったものがフンとして排泄されのでその排泄物を再度食べてもヤマトヌマエビやミナミヌマエビにとっては栄養の吸収効率が悪いため餌として認識しないよう。

ただ、生物の世界はうまく出来ているもので濾過バクテリアによって分解されるのみならずヤマトヌマエビやミナミヌマエビのフンを、つまりデトリタスから構成されるものを食べる生体も存在す

例えばヒメタニシやドジョウである。

 

タニシなどの巻貝がヤマトヌマエビやミナミヌマエビの糞を食べたとしてもタニシも糞をするのだから同じではないかと言った考え方もあが、デトリタス食者によって食べられた排泄物は元のものよりもさらに細かく粉砕されて排出されるため濾過バクテリアなどの微生物が分解しやすくなり、根本的に異なる

タニシなどの巻貝が分解した粒子の細かい有機物を濾過バクテリアなどの微生物が分解するにはそ時間がかからず、しかも分業となり効率よく排泄物分解が進行。

その結果、水槽内の排泄物はスムーズに処理され水質が安定しやすくなる。

タニシなどの巻貝がヤマトヌマエビなどのフンを食べて分解していく過程を腐食連鎖と呼ぶ。

 

 

このように、デトリタス食者とデトリタス、及びそこに繁殖する微生物群との間には腐食連鎖(デトリタスサイクル)と呼ばれる特徴的な食物連鎖が起こるのだ

この腐食連鎖を水槽内で上手く活用するにはデトリタス食者である巻貝とデトリタスとなるヌマエビのフン、そしてそこに繁殖する濾過バクテリアなどの微生物のバランスが重要とな

基本的に飼育水槽は自然界に比べて生物が過密に存在する空間であるためそこに溜まる排泄物も自然界とは比べ物にならない

よって自然のサイクルだけを当てにしてバランスの取れた水槽を維持しようとしても自ずと限界があ

 

ここで、生物濾過システムの簡単な流れを再度確認しよう。

 

有機物→アミノ酸→タンパク質→アンモニア→亜硝酸→硝酸塩→水草などの植物に吸収されるか水換えにより排出

 

これが生物濾過の大まかな流れである。

 

タニシなどの力を借りてある程度フンを分解することはメリットとなるし、水草が硝酸塩などを吸収するのももちろんメリットだが、飼育者が全く世話をしないで水質を維持することは少々難しくな

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが排出するフンの量に見合った分解のサイクルを水槽内に作り上げるには濾過バクテリアの数が絶対的に不足がちになってしまう

なので当たり前なことなのだが、飼育環境下というごく狭く閉鎖された空間においては、やはり飼育者自身の手によるフンの掃除は必須になってくる

よって水槽飼育では生物濾過や物理濾過、水換えなど様々なものを併用することにより初めて、水質をうまく維持することが可能になるといえよう

 

要するにだ、フンが多いのはヌマエビ達が健康な証拠に他ならない、ということなのである。

 

 

 

オリエント工業作

 

MEGANという映画を見てロボットAIの恐ろしさに驚愕した。

ところで、昔鴨川だったか、桂川だったか、国道171号下あたりの河川敷に、野グソをするために降り立って行ったところ、人の脚のようなものが見えてドキッとした。

恐る恐る近づくと何と、空気人形だった。

 

一昔前の空気人形は南極1,2号に代表されるような、非常にちャっちいシロモノである。

昭和臭がただならぬ感じ。

1次南極地域観測隊の男性越冬隊員用に準備された「保温洗浄式人体模型」のことである。

 

 

ところで、「南極1号」と呼ばれた一体については南極到着後、未使用のまま帰りの船内で処分されたか、南極の氷原で氷葬に付されたとされているが、では「南極2号」と呼ばれたもう一体は、どのような運命をたどったのか。

 

新田次郎の実録的小説「氷葬」によれば、南極1号のあまりにもグロテスクな姿を目の当たりにした越冬隊長が、南極2号については梱包を解かぬまま、折り返し帰還する砕氷船「宗谷」に積み込ませて返送したとされている。

 

さて、そういう昭和のくさい時代をはるかに通り越して、今や、空気人形は「ラブドール」と名称を変え、なんとも洗練されたオールシリコンのシロモノに変身!

もはや98%人間である(笑)。

 

 

 

 

これ専門の洗練された職人が多く在籍しているのが東京の「オリエント工業」。

制作過程の動画などがアップされていてもう見入ってしまった。

いや、すごいわ!メイドインジャパン。

オリエント工業の他のラブドールは主に中国製で、その完成度には雲泥の差がありあり。

 

 

 

この人間そっくりに人形感が、ある意味恐ろしい。

こんなラブドール絵梨香ちゃんが、もしも、自らの意志を持って迫ってきたら、間違いなくヤッてしまうであろう。

据え膳は無理やり食わされてナンボやで。

オリエントの土屋社長によると、やがては36.5度の体温を持つラブドールの開発をするようだ。