ベル・ばら
宝塚歌劇団の代表的な演目だが、裏では、宝塚と原作者・池田理代子の間のカネをめぐる諍いも有名。
まずこれは初演時、爆発的なブームとなる。空前の興行収入10億を叩き出した。自分も家族で観劇に行った。なのに、池田に支払われた原作料印税は、ナント、たった15万(笑)。
同時に現金書留で送られてきた大入り袋は100玉一個。
バカにしていると思われても致し方ないよな、これ(笑)。
この争いを受けて、原作ファンと宝塚ファン、要するに池田ファンと宝塚ファンとの仁義なき戦いが繰り広げられる。
飛び火して炎上だ。
まさに原作の通りの、女の暗部をえぐる、カネと支配欲の泥沼劇さながらの争いが、ベルばらの周囲や裏側に、現実に存在したのだ。
原作は全10巻470万部(1974年当時) を売り上げるが、内容もすごい。
最後はギロチン斬首される純潔や血族を重んじるヒロイン。
男装の女騎士・オスカル。
娼婦出身からのし上がった悪役令嬢。
キャラがそろっていて、濃い。
そして、「あの売女」、「お金で体を男に売ったり、男の愛妾になるなど、女として最も卑しいことだ」...などの差別表現のオンパレード。
大スペクタルなものだ。
これが宝塚と親和性が高いことは、素人な自分にもすぐにわかる。
ちなみに池田は当時20代。
まさに、漫画界のマリー・アントワネットである。
親父も大ファンだった大好きな六代目 三遊亭 圓生の「寝床」「居残り佐平治」「死神」を立て続けに聞いた(見た)。
今は便利だ、動画がユーチューブでいとも簡単に見れる。
今度は「殿様の蕎麦」を探して見てみたい。
ちなみに立川談志の「死神」もアップされている。
これらは一応、違法動画に当たるのだろうか?よくわからないが。