菜根譚 ドーベルマン刑事 肛門に隠しナイフ | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 


 

 

 

 

菜根譚

 

「光り輝くものは、常に暗闇の中から生まれ出る」

菜根譚(中国古典)

 

中国明代末期に書かれたもの。

ざっと400年前あたりか。

作者は洪自誠。

作者についての詳細は、実は不明だという。

 

これは、本国はもとより、日本においても評価が高く、処世術の最高傑作との誉れ高き作品だ。

基盤は儒教であるが、仏教、道教(老荘思想)のいいところを柔軟に取り入れている所も斬新。

 

日本には江戸時代に伝わっていて、加賀藩の儒教学者・林蓀坡が和刻本を刊行していたりする。

 

その中でこれはと思った言葉がある。

 

「人生一分を減省すれば、すなわち一分を超脱す」

後集132

 

人生は、何事につけても一つ減らせば、その分だけ世俗から超脱することができ、身軽になるものだ、という教え。

人はそもそも、増加した分だけ、束縛を受けるものなのだ。

だからこそ、断捨離というか、整理整頓は必要なのかもと。

ものなどばかりでなく、色々な面においても。

 

 

 
 

 

 

ドーベルマン刑事 肛門に隠しナイフ

 

 

 

 

 

 

 

連載漫画、妻をめとらば、あしたのジョー、ふられ竜之介、侍ジャイアンツ、ハレンチ学園、デビルマン、そしてドーベルマン刑事の最終回が一番心に残っている。

あと味悪い系が、好きなのかも。

ハッピーエンドって、どうでもいい感じ。

 

 

 

普段はハーレーを乗り回し、高速をサラブレッドで疾走する。

ド外道に対しては容赦なく44ブラックホールマグナムを乱射。

外道なんか殺されて当然とうそぶく。

拳銃がない非番の日は打ち上げ花火の水平打ちで外道退治。

俺を停職させたいなら機動隊100人連れて来いと声高に絶叫。

麻酔なしで盲腸手術を受け、尻の穴にはナイフを隠している。

腰を曲げたら自分の直腸に刺さりそうだが...。

筋肉の鎧のようなボディに履いているパンツはグンゼの白(笑)。

 

彼の名は加納錠治。

ドーベルマン刑事の主人公だ。

 

 

この漫画は本当によく人が死ぬ漫画で、ある人がカウントしたところ連載中、約700人死亡(笑)。

そのうち加納は71人を殺害。

 

原作者の武論尊は本宮ひろしプロ出身。

というか、本宮ひろしの自衛隊時代の同期生。

チャールズ・ブロンソンからとったペンネームで、こわもての長野人。

本宮プロでは、毎日仕事もせずにノミ屋をやってたりして、またアシスタントから金を巻き上げたりで、迷惑この上なかったそうだ。

とりあえず本宮の仕事の邪魔をしないようにするためにために、無理やり「ドーベルマン刑事」の原作者にさせられたそうだ。仕事を与えたら余計なことはしないだろうと。

 

一方の平松伸二はアストロ球団の中島徳博の元アシスタント。

作風も似ていることは言わずもがなだが、やりすぎな度合い迄激似だ。

 

第一話でいきなりクレーム(笑)。

ムショ上がりの精神障害者がよだれをブワーってまき散らせる描写が、どこかの養護施設の感情の琴線に引っ掛かったそうだ。

ブラックエンジェルズ第一話でも、ある刑事が「お前は絶対にまた再犯をする」といって、出所してまじめに頑張っている人にヒルのようにしつこく付きまとうという描写があったが、これに対して警視庁がクレーム。

「こんなことを刑事はしない」。

激怒りだったそうだ。

 

さて、ドーベルマン刑事のラストシーンがなんとも言えない。

白い灰になった「あしたのジョー」のようである。

紆余曲折を経て同僚の女刑事三森竜子と結婚することになったが、披露宴会場に向かう途中、白いタキシード姿のまんま、愚連隊にハチの巣にされる。

それでも敵を一網打尽にするが、死に物狂いでたどり着いた会場のエレベーターの中でこと切れるという。

 

 

 

三森竜子の画像を探すが、なんかうまく見つからない。

志穂美悦子、長渕剛が引っかかってきたりする(笑)。

後年、何事もなかったようにしれ~っと生きて復活する「新・ドーベルマン刑事」は「ザ松田」と同じで、「細かいことを気にするな」ということなんだろう(笑)。

 

実写版はチョー陳腐。

てか、映像化は無理でしょ、あの時代に。


映画版ドーベルマン刑事については(千葉真一主演、深作欣二監督)嬉しくてあいさつに行ったけど、次に撮る「柳生一族の陰謀」の話ばかりでうんざりしたとのこと(笑)。

 

テレビ版については原作とあまりにもかけ離れており、「黒バイ隊と警察犬の話」になっていて愕然。

「一回見てあまりにもつまらなかったので以後見ていない」とのこと。

黒沢年男とか志穂美悦子とかが出ていた。

 

黒沢年男はウルトラマン(ハヤタ)役ウルトラセブン(モロボシ・ダン)役の候補に挙がったこともあったそうだ。

そうなっていたら、はまるかもしれないね。

 

まあなんにしても俺にとっての黒沢年男は、横溝正史シリーズの「三つ首塔」で、宮本音禰役の真野響子を、地下で偶然ぶつかり、衝撃で音禰が花の飾りを落としたことを、

 

=俺に惚れた証左=相思相愛だ=部屋にかってに忍び込んでいい=ヤッていい=拒否されたが、和姦だ=暴力により強引に処女喪失した音禰も本望=悦んでいる=問題なし=ハッピー...

 

という何とも自分勝手な理論武装の下に、ブラウスをびりびり引き裂きレイプ。

汚れなき秘部を乱暴に貫き、音禰の体内に精を放出し、汗ばんだ肉体を手放した後、

 

「お前にはもう俺の刻印がしっかりと押されているんだ」

 

というセリフが、えぐすぎる。

アホか(笑)。

悪役が正義の味方とか、あり得へんで、「三つ首塔」。

 

その後も地下室みたいなところに音禰を軟禁し、ナマの背中をねちっこく舐め回すは、SMクラブに連れて行くは、徐々に音禰をエロ少女へと飼育、調教。

処女を貫き、たった2週間で、すごく淫乱な女へとさせてしまうのだ。

中年男の年季の入ったこなれたテクニックで、乙女を....。

 

まあ、ね、あの思い込みで強姦する乱暴でギラギラしたゴリラ野郎というイメージが強すぎて(笑)。

あのシーンが、子供心にまとわりついて仕方なかった。

親はすぐにチャンネルを変えたが既に時遅しというか。

ニット帽をかぶってバラエティで珍回答を連発している黒沢さんは黒沢さんじゃない(笑)。

せめて座った眼で、「時には娼婦のように」を歌っておくれ。

ブログで毒を吐くのもなんかね。

79才ですからね、やめましょう。タクシーでの怒りとかさ。

気持ちはわかるが芸能人の重鎮がブログに書くことじゃありません!

前髪を下ろしたカツラは...ニット帽よりも似合っていると思われます(笑)。