FIND47 ロバート・ギンディ×ぷるぷる | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 

 

FIND47

 

 

日本の美しさを発掘するフォトアーカイブとのこと。

47都道府県の絶景写真の掲載サイトだ。

経済産業省主導。

 

死ぬまでに一度は行きたい!がブームだが、「映える」絶景写真をいかにして撮影して、拡散するか、ブームを作るかということがマーケッティング上の重要な戦略として、重宝されている昨今、何と、「トラベルインスタグラマー」という職業まであるそうだ。

映える絶景写真家ということか。

 

さて、スマホで撮る写真は、今までの写真の歴史を根底から見事に覆すほどに「綺麗」。

完璧だ。

が、これは写真撮影というよりも、スクリーンショットのスマホ版と置き換えたほうがしっくりくる。

写真であって、写真でない。

なんか不思議な感覚。

 

ところで、従前の写真界では縦長写真を「ポ-トレート」、横長写真を「ランドスケープ」と命名して区別してきたが、スマホの写真は縦長のポートレートタイプであることにすぐに気が付く。

それでいて、ランドスケープの要素も兼ね備えていたりする。

もう写真という平面上のものを作成するというよりも、立体的な3D創作物を、平面上に創造するといったほうが正しいのではと思いもする。

平面上に創造といっても、便宜上平面に写されているだけで、本質は立体的に他ならない。

このあたりの感覚の混乱が、なんかときどき動悸を早める(笑)。

古い人なんだな、自分は。

 

 

 

ロバート・ギンディ×ぷるぷる

 

 

 

ロニー・レーンに似ている。

いや、宍戸錠の、頬がだらしなく垂れさがる前の若い頃にも似ているかも。

ポールマッカートニーのウイングス時代に似ているとも言えるか。

 

まあ、なんでもよい。

 

とにかく金玉に目鼻を付けて半泣き顔をキープしたような顔で、ヒョロヒョロのアンマッチョ。

じい様の玉袋みたくたるんだ頬をぷるぷるさせながら44マグナムを乱射。

「エクスタミネーター」1980年で一世を風靡した?ロバート・ギンティ。

見た目と裏腹の強烈な暴力性と屈強さがミソな映画だ。

 

ざっくり言うと、ベトナム帰還兵が戦場で取得した数々の必殺テクニックを駆使して、街にはびこるダニどもを、頬をぷるぷるさせながら次々に始末してゆくという典型的な勧善懲悪もの。

頬をぷるぷるさせながら、水銀入りのダムダム弾を乱射して次々に射殺。

また頬をぷるぷるさせながら火炎放射器で焼き殺すことも。

殺した後、頬をぷるぷるさせながら人肉を挽肉機にかけることもある。

しまいには、溶接に使う鉄仮面を着用、米軍ボディアーマーというトンデモコーディネートで街を闊歩。

すばらしくパンチが効きすぎている。

それもアッパーストレートにコークスクリューを混ぜたような、超トリッキータイプのパンチ(笑)。

 

「狼たちの午後」のような、ヒリヒリするように痛いシリアスさには、なぜか、欠けてしまっている気がする。

その理由は、やはりあのじじい玉袋ほっぺのなせる技なのか。

ぷるぷる。

 

その後も「必殺コマンド」、「地獄のターミネーター」等に出て、頬をぷるぷるさせながら独裁国家をいくつもぶっ潰し、ぶらり旅に出ては、頬をぷるぷるさせながら田舎町の悪徳権力者たちを情け容赦なく血祭りにあげる。

 

見た目がああなんで、なんかね、いまいち感情移入しきれない。

その反面、親しみがわきすぎて、大笑いする余裕があふれる。

そう、この映画群は自分的には、正真正銘なコメディなのだ(笑)。

ぷるぷるだから、完全無欠に強くないと、洒落ななんね~んだよな。

迷惑コメントをしてくるクレイジーティーチャーにもぷるぷるするけど。

あ、俺のこめかみが、ですけど(笑)。