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ミツゴ評価 ☆☆☆☆☆

<書評>幕末最強の男=岡田以蔵
挑戦者たち、である
京都出身の著者は学生時代からずっと太秦でバイトをしていた
仕出し、というがまぁエキストラのちょい上ぐらいだそうだ
やはり土地柄 時代劇は多く おそらく後の大作である「風雲児たち」に繋がるのだろう

本書は そんな著者の人生と歴史の小咄が無理なく自然と繋がっている話である
勉強になる1冊

時代劇というのは案外いい加減である
忠臣蔵と幕末には150年くらい時間に差がある
が セットは同じ
当たり前だが時代は変わる、でも 同じ

読めば不思議と勇気の出る本
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内容はウィキペディアでもどうぞ

http://www.bk1.jp/product/01862026

ミツゴ評価 ☆☆☆☆☆

<書評>圧倒的 神々しさ

即 買いである
私は藤子神の素晴らしさは、その構成にあると思う
有名な「定年退食」で20ページ 「カンビュセスの籤」で48ページと記憶している、普通のマンガ単行本なら4分の1程度か
だが その濃度が凄まじい、ミツゴ評価なら 通常単行本3冊ぐらいある
何故 それが可能かといえば 藤子神の構成能力にある
例えば 「のび太がジャイアンにいじめられる」という表現
これを「まてーのび太」「助けてドラえもん」だけで表現できる
BLEA○Hなら、これで単行本1冊分だ(笑)
つまり 藤子神の能力は「物語の細部を省いても話が崩壊しない、説明能力がある」につきる

だから1コマ 1コマが重い、そしてそれでもなお読ませてくれるレベルがある

私が好きな話は山の様にある、だがあえて1つ選ぶとすれば 本書なら「ノスタル爺」をプッシュする
内容は書かない、ニコニコ動画やヨウツベにあるはずだ
話は SF=すこしふしぎ である、逆にいえば 殆ど現実な話、誰でも共感できる話だ
やはり 藤子神の計算が冴え渡る
おじが1つ呟いた言葉がしっかり後に反映される
また画力も素晴らしい
1言でいえば無駄がない、すっきりと、しかも 圧倒的だ
こんなもん読んだらB○EACHなんか読めなくなる(笑)

はっきりいえば 本書のテーマは重い、「みどりの守り神」「征地球論」と軽くなる
だが 面白い 圧倒的に面白い

とにかく読んでほしい
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ミツゴ評価 ☆☆☆☆+☆×0.5(☆4.5コ)

<書評>普遍性への挑戦

何故我々は未だに2000年以上前のピタゴラスの定理を信じるのか?
答えは それが現在でも通用するからだ
おそらく人類が火星にすむような時代になっても やはり使われ続けるだろう
では 何故現在グレシャムの法則は使われないか? 主要国が(狭い意味での)金本位制度を採用していないからだ
グレシャムの法則とは 例えば 同じ1ポンド金貨でも 金の含有量に差があれば 皆、高い金貨を温存し 低いソレを使うから 市場には出来の悪い金貨しか流れない、悪貨が良貨を駆逐するという意味だ

閑話休題 本書はニコロ・マキアヴェッリが 過去と現在(16世紀)から教訓を紡ぎだし 祖国の未来への提言をまとめたモノと解釈してもいいだろう

うん読みやすい 語録だもん
うんわかりやすい 塩ばぁだもん

多分 褒める書評なら探せば山の様に出て来るだろう、それらはもっともだ

だから 敢えて否定的な事を書いてみる

マキアヴェッリが生きた時代、イタリア半島は分裂状態だった(主にナポリ、フィレンツェ、ローマ法皇領、ヴェネツィア、シチリア)
で 周辺諸国から良いように狙われる訳だ(この辺りは「チェーザレ」に詳しい)
だから 強い君主の下で団結しよう、力が必要だ、力こそ信頼出来る、となる(マキャヴェリズム)

力、特に軍事力の話
当時の軍隊は傭兵が主力だ
こいつらは金がかかる癖にイザという時は逃げ出す(傭兵からすれば怪我や戦死は大損だ) 役に立たない だからローマ帝国みたいな愛国心に燃える市民軍が必要だ!となる

実際 マキャヴェッリはフィレンツェで市民軍を作った
で 傭兵に負けたんだ
当たり前だ 相手はプロだ

この辺を見てみる
傭兵は商売だ、力を売り物にしている
早い話 弱かったり すぐ逃げ出すんじゃ買手がつかない
つまりマキャヴェッリがいう程 傭兵は弱かないんだ

また この人はローマ帝国を理想とする
が、まてよ 何故ローマの市民軍が廃れたかの考察が全くない
答えはローマが豊かになったから
1人の市民が1日兵隊になれば 1日分の生産がなくなる、軍隊は基本的には非生産分野だからだ(工兵等はまた別)
豊かになる という事は、その1日分の生産減少(機会費用)が大きくなるという意味だ
また ローマが拡大すれば、当然戦場まで遠くなる、敵もペルシャみたいに強くもなる、戦争の長期化だ 兵隊の機会費用は増すばかり
ならば 専門業者に委託したほうがよくね?となる 傭兵の誕生だ

当時のイタリアはかなり豊かな国だった(だから狙われるんだが)

マキャヴェッリの普遍性はローマ帝国の普遍性に激しく由来するだろう
だから ローマの弱点もまた マキャヴェッリは反映している、私にはそう思えた
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世界中から アウトサイダー達が 一攫千金を夢見て集まる東京。天才詐欺師 荒稼ぎする高級外人娼婦 アウトロー企業家 政治家を手玉にとるロビイスト 世界各国の諜報部員 麻薬密売人
夜のTOKYOに暗躍するアウトロー達に 日本のヤミ社会はビックチャンスと失望を与えてきた そして 彼らはいまも暗躍し続けている。

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ミツゴ評価 ☆☆☆☆☆

<書評>第2の開国
第二次世界大戦の敗北は日本のヤミ社会を激変させた
闇市によるヤミ社会の台頭、警察権力の低下 そして米軍という巨大利権の侵入
本書は 世界有数の"富める都市"東京に群がる 日本人と"ガイジン"のアウトロー達の栄光と挫折 そして交流の物語である
買え!

犯罪、特に詐欺という商売の面白さには必ず背景が存在する、という事だ
例えば"振り込め詐欺"には 高齢者がお金がある事、金銭が気軽に送金できること、そして「金で解決できる」という風潮がある という事だ
使い込みや事故をしたなら本来は警察を交え顔を出して誠心誠意謝るべきではないのか

閑話休題、本書にはガイジン そして日本人の犯罪が沢山書いてある
犯罪に背景がある以上 犯罪を見れば社会が透けて見えてくる

日本各地に米軍基地があり 売店(PX)がある
売店ではアメリカ製品が米国と同じ価格で売られている
昔は 米国製品 特に牛肉や酒類 チーズには高い関税がかけられており、基地関係者以外は日本人 外国人問わず法外な料金を取られていた(また、はっきりいって日本国産のそれらは水準が低かった)
そこで 当然"横流し"が発生する
あるオーストラリア人がIDを偽造し米軍基地から物資を横流し
調子に乗って米軍基地からスクラップになった戦闘機や部品を横流し 中には中国やソ連に流れたらしい
後にばれるんだが

本書の魅力はやはり"売春"だろう
男がいれば女が要る、いや男も要るだろう
日本人には金髪と白い肌にコンプレックスがあった
70年代以降裕福になった日本人は、まぁあれだ
ダニーズ・インという店がある レストランだ
そこには世界中の美女がおり、まぁあれた 交渉して そういうホテルへGO
レストランの食事はやっぱり基地からの横流し

まぁ ヤクザ とくに韓国系とのイザコザがあるわけだが

他にもいろいろ面白い だが私にうまくまとめる能力がないのが悔やまれる

最後にいい話
レイモンド・ブッシェルという弁護士がいる
彼は戦後 米軍指揮官としてある街にやってきた
当然軍隊とは若い男の集まりだ そうなるとまぁ性的な娯楽が必要になる
ブッシェルは高潔な人物だが 故にそういう事の重要性はわかっていた
その街には空襲で疎開して来た家族が大勢いる 若い娘がいる家族もいる 金に困っている と神主を務める日本人の友人が配慮を見せた
娘は家族の為に、と身を投げたした
が 父親が体面がどうのとかいいだした
という事で"結婚"というスタイルをとった
神主は 通常は花婿が右側であるのを逆にし"この結婚は無効"とした

ブッシェルは世界的な根付けのコレクターとしても有名であり 温情を重んじる日本の裁判制度を称賛した

私が何よりも好きなのが 弁護士であるトマス ブレークモアの話だ
是非 読んでほしい そう思う1品
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店員がさぼっていては客は来ないが、かといってやる気を出すと客はもっとやって来ない。お客と店と店員を巡る微妙な心理や駆け引きを知ることで 繁盛店 衰退店の分かれ目が見えてくる

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ミツゴ評価 ☆☆☆☆+☆×0.5コ(☆×4.5コ)

<書評>商売の基本
面白い 買え
文章パートもあるからマンガ部分は表(グラフ)としてみた方がいい

この本の基本は「客は煩わしい人間関係が嫌いだ」「地域密着なんていう店はシガラミまみれ」「ショッピングセンターやコンビニはシガラミが無くていい」というモノ
その通りでございます
顔を覚えられる事はシガラミが発生すること、こっちは買い物に来ているのであり、ダベる為に来ているのではない
気心がしれる?他人に心の中を覗かれて楽しいか? 毎日コンビニでオニギリとカップ麺ばかり買っていて 店員に「コイツ、ろくなメシ食ってねーな」なんて思われる、と"感じる"事が楽しいか?

みんな努力が大好きだ、努力しない人間を叩くのはもっと好きだ、だが その努力、この場合は接客サービスがお節介になっていないか?なんて あまり考えない
客が心の中で「うぜぇ」「自由を縛られる」なんて逆効果に思っても 「自分は仕事している」と自己満足に陥っちゃいないか?

実は売れる店とは、客を縛らない店だったりする 誰が好き好んで縛られたい?
最たるモノはデパ地下、あれは 店 というより通路でしょ?自由に出入り出来るから気楽なんだ
逆に客を奥へ 奥へ といった店とは 客から見て「入りにくく出にくい」店でもある
奥まで侵入し 店員と目の合った暁には「何か買わないとマズい」とすら思ってしまう(そんな経験ない?)
そんな買い物 楽しいか?という話

さっきから「楽しい」と連呼しているが、そう 客は商品そのものよりアクションを買いに来ているんだ
最たるモノは実演販売

こう言う話をすれば「では、実演販売も出来ないし価格や品揃えが量販店より悪い商店街の店はどうすればいい」となってくる
答え、商店街を捨てなされ
地域の商店街が廃れた最大の理由は、クルマ社会と量販店の台頭で人の流れが変わった事
つまり商店街のロケーションの魅力が落ちた事なんだ

もちろん 簡単に店の移転なんか出来ない、だから 逆に商店街の近くに量販店を作りシナジーを取るのが大切になる(これも大変だな)
後は 商店街に飲食店を入れる事、早い話、飲食店がないと客は昼には家に帰る

うまくは伝わらん だが面白いので"買い"である

最後に万引きの話
なぜ近年万引きが増えたのか?それは書店やコンビニが「自由に出入り出来て、自由に商品を手に取れる」様になった為だったりする
一部の客が「自由(free:タダ)にお持ち帰り」しやすくなっちゃったんだ

では 警備員を増員したり監視の目を光らせたら?
正直 そんな店では買いたくないな