世界中から アウトサイダー達が 一攫千金を夢見て集まる東京。天才詐欺師 荒稼ぎする高級外人娼婦 アウトロー企業家 政治家を手玉にとるロビイスト 世界各国の諜報部員 麻薬密売人
夜のTOKYOに暗躍するアウトロー達に 日本のヤミ社会はビックチャンスと失望を与えてきた そして 彼らはいまも暗躍し続けている。
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ミツゴ評価 ☆☆☆☆☆
<書評>第2の開国
第二次世界大戦の敗北は日本のヤミ社会を激変させた
闇市によるヤミ社会の台頭、警察権力の低下 そして米軍という巨大利権の侵入
本書は 世界有数の"富める都市"東京に群がる 日本人と"ガイジン"のアウトロー達の栄光と挫折 そして交流の物語である
買え!
犯罪、特に詐欺という商売の面白さには必ず背景が存在する、という事だ
例えば"振り込め詐欺"には 高齢者がお金がある事、金銭が気軽に送金できること、そして「金で解決できる」という風潮がある という事だ
使い込みや事故をしたなら本来は警察を交え顔を出して誠心誠意謝るべきではないのか
閑話休題、本書にはガイジン そして日本人の犯罪が沢山書いてある
犯罪に背景がある以上 犯罪を見れば社会が透けて見えてくる
日本各地に米軍基地があり 売店(PX)がある
売店ではアメリカ製品が米国と同じ価格で売られている
昔は 米国製品 特に牛肉や酒類 チーズには高い関税がかけられており、基地関係者以外は日本人 外国人問わず法外な料金を取られていた(また、はっきりいって日本国産のそれらは水準が低かった)
そこで 当然"横流し"が発生する
あるオーストラリア人がIDを偽造し米軍基地から物資を横流し
調子に乗って米軍基地からスクラップになった戦闘機や部品を横流し 中には中国やソ連に流れたらしい
後にばれるんだが
本書の魅力はやはり"売春"だろう
男がいれば女が要る、いや男も要るだろう
日本人には金髪と白い肌にコンプレックスがあった
70年代以降裕福になった日本人は、まぁあれだ
ダニーズ・インという店がある レストランだ
そこには世界中の美女がおり、まぁあれた 交渉して そういうホテルへGO
レストランの食事はやっぱり基地からの横流し
まぁ ヤクザ とくに韓国系とのイザコザがあるわけだが
他にもいろいろ面白い だが私にうまくまとめる能力がないのが悔やまれる
最後にいい話
レイモンド・ブッシェルという弁護士がいる
彼は戦後 米軍指揮官としてある街にやってきた
当然軍隊とは若い男の集まりだ そうなるとまぁ性的な娯楽が必要になる
ブッシェルは高潔な人物だが 故にそういう事の重要性はわかっていた
その街には空襲で疎開して来た家族が大勢いる 若い娘がいる家族もいる 金に困っている と神主を務める日本人の友人が配慮を見せた
娘は家族の為に、と身を投げたした
が 父親が体面がどうのとかいいだした
という事で"結婚"というスタイルをとった
神主は 通常は花婿が右側であるのを逆にし"この結婚は無効"とした
ブッシェルは世界的な根付けのコレクターとしても有名であり 温情を重んじる日本の裁判制度を称賛した
私が何よりも好きなのが 弁護士であるトマス ブレークモアの話だ
是非 読んでほしい そう思う1品