http://agora-web.jp/archives/1011994.html

ミツゴ的評価 ☆☆☆☆

[ブログ評]打出の小槌は存在するの?

先ず 彼blogの流れ
1)信用緩和が必要である
2)中央銀行が信用緩和を行うべきだが 中央銀行のリスク許容量には限界がある
3)故にリスク許容量を増やすための財政支援が不可欠である。

先ずは"信用緩和"について
http://college.nikkei.co.jp/trend/wisdom/article.aspx?id=MMCCe4000015102009参照
現在のようなリセッション環境下では 誰もがリスクを取りたくないな、と考える。
もっと言えば"サブプラ商品なんてマジ勘弁"と考える。
こうなれば サブプラ商品は売れなくなる
じゃあ サブプラ商品抱えた金融機関はどうなるの?
金融機関が資金繰りで詰まれば資金貸出も当然止まり 下手すれば連鎖倒産モノである

じゃあ困る、ならば中央銀行が買い取りましょう、となる
コレが信用緩和
ポイントは"怪しい商品"を買う事
怪しくても中央銀行が買ってくれる→サブプラ商品も安全→サブプラ商品市場安定→資金繰り安定
が目的
量的緩和が絨毯爆撃なら信用緩和はピンポイント攻撃といってもいいかも知れない
要は 投資家や金融機関がよりリスクを取りやすくする政策だ

ここからが、本題
2)の話がメインにしたいんだ。
サブプラ商品(もっといえば不動産モーゲージ債)にリスクがある、コレはわかる
なら中央銀行が買い取れば、中央銀行がリスクを抱える、コレもわかる
ならば、果たして中央銀行はリスクに耐えられるのか?となる

人情としては
・中央銀行は無限にお金をつくれるから 損失はいくらでも穴埋めができる
・中央銀行は倒産しないからリスクなんて存在しない

等と考えがち
その辺の説明

まず、物理的な意味で中央銀行は破綻しない。
だが 損失を出せば資本を積み増さざる得なくなる
→その為にはシニョレッジ(通貨発行益)が必要
→シニョレッジを多量に出すには通貨を多量に刷らなければならない
→通貨を多量にすればインフレになる

ここからが私の考え
→制御不能のインフレになる
→金融システムが麻痺する
→黒字倒産等が急増
→経済の悪化
という訳やね。

この流れを断ち切る為にシニョレッジに頼らない自己資本蓄積システム(としての財政支援)が欲しい、というのが彼ブログの趣旨

おっと 一応はブログ評なので
個人的不満
・何故 自己資本比率が重要か の説明がやや弱い
と思った。
銀行に自己資本比率が重用なのは割と解りやすい(人様のカネを預かる以上、ある程度の安定さは必要だからだ)
だが 中央銀行は自前でお金を作れる存在、ならば自己資本を気にする必要がないのでは?というツッコミにどの程度耐えられるか と疑問はある。

一応私の答えは、"政府にインフレバイアスがある以上、中央銀行がいくらでもゼニを作れる姿勢を出す事は市中に対しての不信感を生み出しやすい"という事なんだけど
企業買収戦ネタ
「戦」と書く以上は敵対的買収を想定している。

ここではポイズンピル、を想定している。

先ずはポイズンピルとは何ぞや。
解りやすく言えば、企業買収されそうになった会社が株式を増資し、買収者の持株比率を大幅に引き下げる戦略である。
実は(この手の世界の大先進国の)米国と日本では大きな差がある
米国ではポイズンピルは"抑止力"として使われる事が多い
買収しようとしたら、反撃するぞ!という姿勢である
しかし日本では、実際に使う事を前提としたケースが多い
例えばブルドックソースの買収戦にて使用されている。

では問題点は何か?
私見だが2つある
先ずは、増資、という手段
普通は既存株主へ株を買い取ってもらうやり方だ
コレは既存株主に新株を優先的に廻す事に等しい(新株予約権)
ならばコレは既存株主の優遇にあたり、株主が(その持分に比例して)平等であるべきとされる"株主平等の原則"から逸脱するんじゃないのか?という問題がある。

2つ目には、やはり増資という手段を採用する以上 株価の低下が発生する。
つまり株主(既存、買収者を問わず)に経済的なダメージが発生する。
既存の株主には事前に、"敵対的買収への防衛では損をするかもしれない"という合意が成されているが、買収者には当たり前だが、合意はない。
果たしてこの損失は補填されるべきだろうか?という問題がある。

では解決篇
では最初の問題
株主平等の原則はあくまでも株主間の平等をうたっている。
ならば新株予約権は果たして株主の権利だろうか?となる
株主の権利なら既存株主のみ恩恵に肖れる訳だから、これは平等の原則に抵触するだろう。
先のブルドックソース事件を見てみよう。
最高裁は「相当の必要性があれば」時には株主平等の原則を無視出来る、という立場を採用している。
では企業買収戦が「相当の理由」としてカウントできるだろうか?
当たり前だが 企業の意思決定は最終的には株主が担う
ブルドックソース事件の場合 ポイズンピル導入には株主の9割近くが支持している、つまりポイズンピルの使用については株主の理解がある。

故にポイズンピル使用は正当であり、ブルドックの行動は正当であると言える、、、、、らしい。


三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03259195.JPG

http://www.bk1.jp/product/03259195

ミツゴ評価 ☆☆☆+☆×0.5(☆3.5コ)

[書評]佐藤大輔(豪屋大介)が書いたら面白いだろうなぁ

本書は まぁ戦国自衛隊と同じ構造である。
が、最大の違いが現代日本と異世界(特地)をつなぐ"ゲート"が恒常的なものであるという事
だから燃料弾薬その他に困る事もないが、特地の資源搬入や移民すら可能な為、各国に狙われる形となってしまうし、ソレがとりあえず"ゲート"を管理している日本政府との外交的なゴダゴダになってしまうんだけど、ね。

とりあえず1巻読了

全体に、善悪は別にした 素人臭さは出ている(元々ネット小説だし)
著者はヲタクはヲタクだろうが、佐藤大輔みたいなガチモノのオタクではないし、ヤツみたいな嫌味な程の教養を嫌味に見せない記述もない。
そんな嫌味が好物な私にはやや物足りないが。

著者は元自衛官という事もあり基本的には自衛隊には好意的かつ記述は豊富

あとは毒がある、時に自衛隊の粗探しをするような連中にたいしては。
正直いえばコレ以上毒が強くなれば、ウザくなる。
というのも 毒とは皆が内心で思うことなので 分量のコントロールと表現の巧さを間違えれば 唯の愚痴になってしまう
少なくとも私は1785円を払って愚痴を聞くほど豊かでも物好きでもない。

個人的な印象だが 設定は面白いとは思うよ。
けど活かしきれているかと言えばビミョー

例えば初期に帝国(敵側)は戦力の6割を失っているが、普通6割も失えば政治的なバランスが崩れるだろうし、そこに政治的なゴダゴダを描けばいい。
或いは6割も殺戮した以上 自衛隊側にもPTSD等の話を書くのもアリだろう、実際湾岸戦争で米軍等はワンサイドゲームが原因のソレを発症している。
連合王国軍のくだりももう少し引っ張ればよかったとおもう、国家連合とは皆が考えているほど簡単でもないし その点の政治的やり取りを描くのも1つの技量だ。

結論 底の深さ(闇の深さ)なら佐藤大輔(豪屋大介)の方が遥かに上
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03447917.JPG

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ミツゴ評価 ☆

〔エッセイ〕舐めているのか?

まずは、買ってはイケません!
同じ買うならナニワ金融道をオススメします、私はキングダムを買いました!

なぜ〔エッセイ〕かといえば金を払って読んでいないから(つまり立ち読み)

はっきりいって相当程度が低い
だいたい別冊宝島は程度が低い、昔は「韓国と戦争すれば」なんて本を出していた位だ

要はネットの不平不満を集めました、ってレベル

ならネットで十分!

別に私が日銀の肩を持つからじゃないし 持つ理由もないが

まず お決まりの、「他国に比べてマネタリーベースの伸びが短い」ってヤツ

コレは事実だし 円高の理由にもなる
が、コレを言うには例えば紙幣発行高や資産が既に先進国中銀ぶっちぎりで高い事を指摘しなくちゃならん。

いや だから量的緩和ダメとは言わないけど、相手の反論を書いた上で再反論しなくちゃならんのよ
さもなきゃ 相手がなんのロジックもなしに行動しているように見えちゃうから

要するに 相手も孫子を読んでいることを知らないバカ向けの本になっちゃうんだよ
ここでいうバカとは量的緩和主張派の事ではなく "反緩和派にもロジックがあるとは考えない"連中の事

他にも"日銀の反対分子はゼニ洗いさせられる"とか
ソースあるんかい?

日本人の賃金が落ちているのも日銀のせいらしい(労働時間が減っているのは無視かよ)

そのうち 肩凝り 腰痛 痔まで日銀の責任にさせられるぞ

くどいようだけど私は量的緩和自体は否定してないのよ
問題は否定している人の意見を乗せない点なんだな。

ところで ふと思ったんだけど、QE2の規模は6000億ドル
日本の経済規模は米国の3分の1なので、日本に置き換えると2000億ドル、15兆円程だ
コレを日銀のマネタリーベースに直すと せいぜい13%程

ぶっちゃけると日本みたいにマネタリーベースが大きいと緩和規模が小さく見えるんだが その辺はガン無視か
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03291879.JPG

http://www.bk1.jp/product/03291879

ミツゴ評価 ☆☆☆☆

[書評]問題点はわかるが 解決策が欲しいんだよ 正味の話!

シャッター通りとは変な話だ。
何故シャッターが閉まっているかと言えば、お客さんが買い物してくれないからだ。
何故お客さんがいないかといえば 品揃えが悪いからだ。
つまり売るべき商品も買うべきお客もいない商店街を何故もり立てなければならないのだろうか?

実は行政側もこの辺からわかっていない。
かといって本書が"地方が荒れるに任せろ"なんて内容でもないのでご安心を
ただし、解決策については弱いんだな
ちょい見てみる。

まず、我々は何かを成す時に常に成功した事例を見る。
具体的には東京等の大都市のやり方を見る訳だ。
だけど 東京にあるお店を地方に作っても 地方の人間が東京に行けば済む話なんだよね。

昔ニュースで、福島のある街が郊外型大型店(具体的にはイオンやね!)を条例で制限しようとした、とあった。
どうなったか?街の人間は高速バスで仙台に行っちゃったんだ。

これだけ交通や情報が氾濫するようになると ちょっとした距離はすぐに超越するんだ。
本書には宇都宮の109の事例があるけど 東京まで電車1本で行けるなら 宇都宮のお客は東京に行くのが自明だったりする(逆にいえば、宇都宮には東京へ流出を止める魅力がない)

また、地域の居酒屋についても少々
よく「最近の若者は酒を飲まなくなった、草食系が云々」とある
だけど 単に若者が親と同居するケースが増えたんで 親が食事を作ってくれる→外食の必要がない だけだったりする。
コレは結構深刻な話だ、では飲食店は誰をターゲットにすればいい?
1つにあるのが観光客だ。
例えば、函館
街を適当に観光させて3000円の寿司を食べさせ、適当な土産物を買わせればいい、なんてスタイルをとっている。
だけど、その寿司 地元民は1000円で食べていたりする。

こんなやり方が何時までも続くかといえば まぁ続かない

本書のポイント
・「○○のような施設」なら○○に既にあるし、ならば普通○○に行く
・観光客もバカではないんでボッタクリの類は見透かされる

ではどうすればいいのか?
私は"なんだかなぁ"と思っているんだが。

それは"地元民が地元を愛するようにすればいい"との事
例えば祭やイベントで地元にカネを落とすようなシステムである。

なんだかなぁ~。

まぁ、"地域がどんな問題を抱えているか"について知りたいならオススメ

ここからは私の漫談
まず地域衰退の根本的な理由として 社会が変化しても地域が変化しない というミスマッチがある。
郊外店が人気なら何故 郊外店を駅前に作らないのか?
ソレは古くからの商店街は 古くからのしがらみがあるからだ。
借地借家法を学んだ人ならわかりやすいが 不動産関係は非常に難しい
極端な話 1軒の店にも 地主と店子 営業権なんて複数の利害があったりする
これが大規模な再開発を妨げているわけやね

では郊外店が万々歳かといえばさに非ず。
理由は簡単 今日30代の人間は10年後には必ず40代になるように、似たような客層は一斉に高年齢化するからだ。
極論 今の30代に支持されている郊外店が20年後 50代の客に支持される保証は何処にもない。
だからイオンはパスコVS森ビルの紛争に介入した訳だ、狙いは都心回帰やね