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ミツゴ評価 ☆☆☆☆
[書評]問題点はわかるが 解決策が欲しいんだよ 正味の話!
シャッター通りとは変な話だ。
何故シャッターが閉まっているかと言えば、お客さんが買い物してくれないからだ。
何故お客さんがいないかといえば 品揃えが悪いからだ。
つまり売るべき商品も買うべきお客もいない商店街を何故もり立てなければならないのだろうか?
実は行政側もこの辺からわかっていない。
かといって本書が"地方が荒れるに任せろ"なんて内容でもないのでご安心を
ただし、解決策については弱いんだな
ちょい見てみる。
まず、我々は何かを成す時に常に成功した事例を見る。
具体的には東京等の大都市のやり方を見る訳だ。
だけど 東京にあるお店を地方に作っても 地方の人間が東京に行けば済む話なんだよね。
昔ニュースで、福島のある街が郊外型大型店(具体的にはイオンやね!)を条例で制限しようとした、とあった。
どうなったか?街の人間は高速バスで仙台に行っちゃったんだ。
これだけ交通や情報が氾濫するようになると ちょっとした距離はすぐに超越するんだ。
本書には宇都宮の109の事例があるけど 東京まで電車1本で行けるなら 宇都宮のお客は東京に行くのが自明だったりする(逆にいえば、宇都宮には東京へ流出を止める魅力がない)
また、地域の居酒屋についても少々
よく「最近の若者は酒を飲まなくなった、草食系が云々」とある
だけど 単に若者が親と同居するケースが増えたんで 親が食事を作ってくれる→外食の必要がない だけだったりする。
コレは結構深刻な話だ、では飲食店は誰をターゲットにすればいい?
1つにあるのが観光客だ。
例えば、函館
街を適当に観光させて3000円の寿司を食べさせ、適当な土産物を買わせればいい、なんてスタイルをとっている。
だけど、その寿司 地元民は1000円で食べていたりする。
こんなやり方が何時までも続くかといえば まぁ続かない
本書のポイント
・「○○のような施設」なら○○に既にあるし、ならば普通○○に行く
・観光客もバカではないんでボッタクリの類は見透かされる
ではどうすればいいのか?
私は"なんだかなぁ"と思っているんだが。
それは"地元民が地元を愛するようにすればいい"との事
例えば祭やイベントで地元にカネを落とすようなシステムである。
なんだかなぁ~。
まぁ、"地域がどんな問題を抱えているか"について知りたいならオススメ
ここからは私の漫談
まず地域衰退の根本的な理由として 社会が変化しても地域が変化しない というミスマッチがある。
郊外店が人気なら何故 郊外店を駅前に作らないのか?
ソレは古くからの商店街は 古くからのしがらみがあるからだ。
借地借家法を学んだ人ならわかりやすいが 不動産関係は非常に難しい
極端な話 1軒の店にも 地主と店子 営業権なんて複数の利害があったりする
これが大規模な再開発を妨げているわけやね
では郊外店が万々歳かといえばさに非ず。
理由は簡単 今日30代の人間は10年後には必ず40代になるように、似たような客層は一斉に高年齢化するからだ。
極論 今の30代に支持されている郊外店が20年後 50代の客に支持される保証は何処にもない。
だからイオンはパスコVS森ビルの紛争に介入した訳だ、狙いは都心回帰やね
