三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03175228.JPG

内容説明

安定的な原材料供給や信用リスク軽減に金融工学が果たす役割は大きい。バブルとその崩壊を引き起こす「強欲」の「暴走」という実態を描きながら、改めて金融工学の本質を説く。

http://www.bk1.jp/product/03175228

ミツゴ評価 ☆☆☆☆

<書評>金融とは?経済とは?

さて何でしょうか?
1つの解答に「有限なリソース(資源)の効率的な分配方法」と言えるかもしれない
例えば、石油が不足すればエネルギー価格は上昇する
結果、資源開発や省エネ技術の研究に対する旨味(インセンティブ)が増加し、研究が加速→エネルギー不足の緩和、という事だ

著者はOR(オペレーションズリサーチ)の専門家であり 金融工学を「限られた資金を効率的に利用する手段」と認識している

ソレを踏まえて見てみる

乱暴にいえばお金と付き合う事はリスクと付き合う事である
例えば株なり不動産への投資は値下がりリスクと付き合う事であるし、現金ですらインフレによる目減りがある
リスクは嫌い?でも誰かが買わないと誰も売れない
だからリスクテイクに対して対価を払う、配当や利子である
金融工学の始まりは「いかにリスクを小さくするか」「リスクとリターンを天秤にかける方法は」という事から来ている

では、商品(コモデティ)のオプション取引で何十億も稼ぐファンドはどうだろうか
当たり前だが 商品(石油や穀物等)は有用な資源であり実需がある
しかし ユーザーから見ればリスキーなのも事実だ
何故なら価格変動がそのまま収益に来るからだ
商品価格が予想出来なければ収益が予想出来ない、結果として事業計画が立てられない訳だ
そこでファンドは「一定の料金を払えば、商品を一定の価格で売ります/買います」となる
結果実需者は安定的な事業計画を立てられる訳だ

では何が問題だろうか?
1つには「リスク」の不安定さ、だろう
例えば サブプライム商品
当然、サブプライム商品はリスクが高い
だが、どれくらい高い?と聞かれて大概の投資家は答えられない
では何を持ってリスクを測るかといえば"格付け"となる
だが、果たして「格付け」は正しいのだろうか?
格付けには「主観的根拠」と「客観的根拠」がある、前者はアナリストの感性、後者はPBRやROA等のデータ分析だ
この比率は1:1だそうだ(つまり半々)
コレは高い割合で感性というファジー(あいまい)な要素が入る
筆者はコレを1:9にすべき、と主張する

だが私からみればまた別の見解がある
サブプライム商品の問題点の1つには その歴史の浅さ、つまりデータ蓄積の不足と偏りがある
また、ORが万能でない事はマクナマラの頃から指摘されている

また 先ほど リターンはリスクの対価と触れた
米国の金融マンは高所得だ、つまり高いリターンが必要であり 高いリスクを背負わなければならない
コレが金融機関の過剰なリスクテイクの背景にある

実は現在の金融工学において適切なレバレッジの倍率はよくわかっていないそうな、コレは私が学生時代に習った話だが
それなのにリターン欲しさにバシバシリスクテイクをした為破滅したわけだ

最後になるが 金融は縁の下の力持ちである
だから必ずしも製造業と対立する訳でもないし、またそれらから独立できる訳でもない
「お金が有限な資源であり、それを適切に利用するべき」経済畑としてコレは意識したいと思った
ネット界隈ではTPPの議論が盛んだ
だけどTPPは未だに交渉すら始まっていない具体例が存在しないモノなんだ

だから平気でデマが飛び交う
例えば「米国の保険業界の為、米国みたいに日本も国民皆保険は廃止される」
いや米国にも一応保険はございますが、メディケアとかメディケイトとか。

そういう話
TPPについての議論に「ゆうちょや簡保が非関税障壁云々」ってある
その辺のお話

昔から ゆうちょは民業圧迫といわれてきた
他の金融機関にくらべ信用力が高いからだ
何故なら「おそらく」国によるバックアップがあると国民が認識しているからだ
つまり 国による信用力を武器にしているから 民間や外資に対しての参入障害、非関税障壁と見做されているわけやね
正直これはTPPではどうしようもない話だとおもう
例えばゆうちょの預金額は1人1000万円だけど これはペイオフでの保護は認められている範囲
逆にいえば これを2000万円 3000万円にしようとすれば話は違ってくるし しようとしたのが国民新党だったりする

まぁつまり TPPによってゆうちょはなるべく同じ条件で外資と戦うようにしたい という訳やね
だから、「TPPでゆうちょマネーが海外に流出する」何て言うのも間違い
その前提には「ゆうちょマネーは国内限定」ってあるけど すでにゆうちょマネーは海外で運用されている
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1220110818abas.html

結局 何が言えるか?
何も言えないって事

現時点で 賛成 反対を述べるのは少ない情報の中では困難って話
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。

このあいだ、リフレ派のサイト行ったんです。リフレ派。

そしたらなんかコメがめちゃくちゃいっぱいで書き込めないんです。

で、よく記事を読んだら「国債引受でデフレ脱却」なんてあったんです。

もうね、アホかと。馬鹿かと。

お前らな、国債引受程度で金融緩和だと思うなよボケが。

国債だよ、国債。

なんか親子連れとかもいるし。一家4人でリフレか。おめでてーな。

よーしパパヘリコプタードロップしちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。

お前らな、120円やるからカキコミさせろと。

リフレ派ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。

コメした奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。

で、やっと書き込めたかと思ったら、上の奴が、復興債引受で、とか言ってるんです。

そこでまたぶち切れですよ。

あのな、国債引受で財務ファイナンスなんざ、きょうび流行んねーんだよ。ボケが。

得意げな顔して何が、引受、だ。

お前は本当に引受したいのか。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。

お前、引受って言いたいだけちゃうんかと。

リフレ通の俺から言わせてもらえば今、金融通の間での最新流行はやっぱり、信用緩和、これだね。
ETFやREITてのはリスク多めに入ってる。そん代わり額が少なめ。これ。

で、それに政府とのアコード。これ最強。

しかしこれをコメントすると次から日銀にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。

素人にはお薦め出来ない。

まあお前、1は、為替介入の非不胎化政策でもやってなさいって事だ
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03437644.JPG

http://www.bk1.jp/product/03437644

内容説明

「幻の選択肢」を見ると近代史がこんなによくわかる。歴史は「if」で語れ! 日清戦争で北京を攻略していたら、真珠湾を攻撃していなかったらなど、見逃せない「たら」「れば」が満載。原典もわかる史料集つき。

三つ子的評価 ☆☆☆+☆×0.5(☆3.5コ)

【書評】やり過ぎ注意

本書の内容は元陸上自衛隊陸将補の著者が 日本の近現代史に「if」を投げ掛ける内容になっている
本書を読んで思ったのは「やり過ぎ注意」という事

例えば日清戦争
日本軍は朝鮮半島及び大連一体を制圧したワケだが、あのまま北京まで軍を進めていたらどうなっていただろうか?
清側は北京を捨てるだろう(実例がある)
そうすれば戦争の交渉チャンネル(つまり交渉相手)がいなくなり戦争は泥沼化、その隙に欧米列強が介入し 戦争の収拾が着かなくなる危険性がかなりあった。
何故なら当時の中国は欧米列強の半植民地(あるいはその1歩手前)状態
みんなが食い物にしようとしていたから 一旦手をだすと我も我も、となる可能性が極めて高かった
日清戦争がそうならなかったのは 朝鮮や南満州みたいな「辺境」での戦争であったからに外ならない
皮肉な話だが、この懸念は後の日中戦争で証明されることになる
満州事変で日本がろくに欧米列強から制裁を受けなかった最大の理由が満州が欧米の権益外のド辺境に外ならないワケだが、上海事変辺りになると 話しは大分変わってくる。
上海といえば大都市であり 当時の対欧米貿易・投資の中心地でもあった
そこへ土足で踏み込まれたワケだから当然欧米は腹を立てる訳だ。

つまり日本の対中政策は、欧米との利害が衝突しない満州まで に我慢すべきであった訳やね
その辺の損得感情が出来たのが明治政府
出来なかったのが一部の昭和陸軍不平分子

さらに言えば、明治政府の外交政策は政府中心であったのに昭和期には一部軍部に引っ張られる形になってしまった事が取り留めのない拡張主義と欧米との対立を招いてしまったといえる。

では欧米と関係改善をするチャンスはあったのだろうかといえばあった。
第一次世界大戦で日本が欧州へ派兵する事であった
史実では輸送力の不足により断念しているが もし欧州派兵が成功しといたらどうなっていただろうか?
1つはイギリスの支持を獲得できた事
史実での日英同盟破棄の裏側には日本が欧州派兵をせず アジアでの利権拡大に走ったことのイギリス側の不信感があった
ソレが無くなるのは大きい
2つめにはアメリカの欧州参戦を抑える事が出来た
アメリカが欧州へ派兵したのは約20コ師団 これを日本が肩代わりすればアメリカが欧州へ派兵する分を減らせる
つまりその分日本への感情が良くなるわけやね。

こうして書いていると佐藤大輔のパシフィックストームを連想するが、とにかくポイントはいかに軍部の暴走を抑えるか、に尽きると思う。