http://jp.reuters.com/article/marketEyeNews/idJPnTK056766020110401

 高知信用金庫(高知市)は8日、山本正男理事長(81)が会長に就任し、後任に山崎久留美理事(52)が昇格する人事を内定したと発表した。全国信用金庫協会によると、信金の理事長に女性が就任するのは全国で初めて。
 20日の総代会で正式決定する予定。代表理事をを山本氏と山崎氏の2人体制にすることで組織力強化を図る。
 山崎氏は1977年に高知信金に入り、業務推進本部次長などを経て、2005年から理事を務めている。

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えー 高知にて女性初の信用金庫理事長が登場した、という話。
さてコレから何が読み取れるだろうか?

地方は産業が無い
つまり資金需要が無い
ならば誰にカネを貸すか?となる

実はそんな地方最大の産業が電力だったりする
装置産業は大口かつ安定した融資先だからだ。

で、今回の事故とストレステスト
電力株や債権は大きく値下がりした

何がいいたいか?地方金融機関の財務も大きく揺らいだ訳やね
結果 上の人達の首も飛んだわけだ
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-01555917.JPG


http://www.bk1.jp/product/01555917

ミツゴ評価 ☆☆☆☆

【書評】いやなヤツ
古代中国は学問の時代であった。
いくつもの都市国家が生まれた結果、国を動かすテクノクラートの需要が生まれ(尚賢)、知力と野心のある人間達はこぞって学び、争った(百家争鳴)
その中で墨子を読めば 当時の儒教と対立していたのが解る
『・墨子は孔子についてこう語った
孔子はかつて弟子と旅をしていた時、路銀に困って 腹を空かせていた
・見かねた弟子が豚や酒を盗んで料理すると、孔子は喜んで食べた
・その後 旅が終わり酒宴の席になると 孔子は作法や礼儀がダメだとごねまくった
・弟子は「盗んだ食べ物を喜んで食べる貴方が、作法や礼儀を説くのはおかしくはありませんか」と聞いた
・孔子は答えた「あの時は餓死寸前だから仕方ない」と
・私(墨子)はこんなペテン師は見た事がない』

ここまで言うか?

墨子の孔子評はおいておくとして、墨家の思想は儒学と対比をなす、と考えれば解りやすい

例えば 節用篇
儒教では礼節を重んじ、主君や親の葬儀は豪華な程、長い程よいとされている
一方墨子は 豪華な葬儀は限られた富(天の恵み)を大地に埋め、残された家族や家臣を何年も拘束する、それで誰が幸せになれる、と説く

また儒教がしきりに唱える「天命」、つまり運命論は 農民は死ぬまで農民、貴族は死ぬまで貴族となるから 誰も自己向上の努力をしなくなる、結果 社会が疲弊する と説く

孔子の思想は天命を絶対視とする、例えば天が人間の礼節を望むからこそ 人間が(葬儀や儀式等で)莫大な資源の消費を肯定するし、それだけの資源を与えている

それに対する墨子の解答は非命篇、つまり天の恵みを当てにするのではなく個々人の努力こそが 社会を発展させると説く

努力、特に統治のソレとは?という解答が 非攻(戦争の被害の否定)や節用(資源の浪費の禁止)、尚賢(有能な人材の採用)という形になる

ここまで見れば 墨子が非常に合理的かつ宗教的であったといえる

が、墨子は廃れる事になる
数千年の月日は社会や人々の価値観も変化する
故に、長い年月を経て思想や宗教も時代に合わせて変遷するし出来なければ衰退する

焚書坑儒による言論統制により 1度潰れると復帰が出来なかった訳やね
三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03425596.JPG

http://www.bk1.jp/product/03425596

内容説明

マクロ経済学のテキスト上ではなお有力な政策枠組みとされているマネタリズムから起筆し、それ以降の金融政策の枠組みの歴史的展開を追跡。先進国の中央銀行が抱える課題と、その先に見えてくるものを提示する。

ミツゴ的評価 ☆☆☆☆

【書評】マネタリズムの限界と、その後
翁・岩田論争という言葉がある。
1言でいえば「貨幣量の操作でインフレ率を操作できるか」という問題である。
結論から言えば、難しい。
何故なら、増えた貨幣が流通するとは限らないからだ(信用乗数が低下する可能性がある)

では中央銀行は何が出来るのだろうか?
1つには例えば「4%のインフレ目標を15年続けます」との宣言(インフレターゲット)
実はコレは未だに結論が出ていない
何故なら15年のうちに経済環境が激変することがあるからだ
機敏な対応?例えはインフレ率に幅を持たせたするのは、市場に対するコミットメントの低下を招く。

信用緩和はどうだろうか?
ETFやリート等のハイリスクな商品を買い取り市場に流動性を持たせるやり方だ
だがハイリスクな商品を買い取ることは中央銀行の自己資本の毀損とリンクする
ならば政府より財政的な支援が求められるだろうが、政府の金は国民の金でもある
つまり中央銀行という非民主的な組織の穴埋めに税金を投入する事は民主主義的なありようから疑問がもたれる

いっその事政府紙幣等はどうだろうか
中央銀行が政府紙幣を買い取る、政府紙幣は中央銀の貸借対照表上では資産になる
一方政府からみれば通過発行益は(PL上では)歳入となる訳やね
本質はともかく 誰の 負債も増えない

だがコレはあまりにも便利過ぎる、日本国政府は既にしゃれにならない債務を膨らませた実績がある
つまり便利すぎて 財政規律を失わせる という考え方やね

そしてさらに問題なのが インフル時の引き締め策
早い話 政府紙幣は売却できない、なぜなら政府紙幣には利子がない つまり流動性があるからだ
ならばインフル引き締めは韓国みたいに売出手形(通過安定証券)を出すしかなく それは中央銀の財政を傷付ける事になると思われる

三つ子のキャットシットワンの超高金利書評録-03316005.JPG

http://www.bk1.jp/product/03316005

内容説明

日本の財政危機はどのくらい深刻か? 医療・介護は本当に成長産業なのか? 待機児童問題はなぜ解決しないのか? 社会保障制度や経済について、知識がない人でもスラスラ読めるように、平易な言葉でわかりやすく説明する。


ミツゴ的評価 ☆☆☆

【書評】基本的には「傾向と対策」内「傾向」重視

本書の構成を簡単にまとめると

・日本は財政的に苦しい

・小子高齢化でいままでの社会保障システムを維持する事は経済的理由で不可能

・特に国民皆保険には限界がアリ

・だから 中高所得層には社会保障システムの恩恵を弱くする必要がある

・そのためには金銭に代わる、ベネフィットを提供するする必要がある

・それが自由化と規制緩和による 自由な医療システムである(例えば混合診療とバウチャー制度)

・具体的には 中高所得層は実費負担で良質なサービスを、低所得層は規制緩和で安価になったサービスを利用すべき

って感じ。

本書末にあるように基本的には「いかに日本の医療と福祉システムが限界に来ているのか」というモノを告発する内容
だから「混合医療の是非」等のテーマの検証は なおざりの限り(全体の6分の1程度)

つまり「カネがないから規制緩和をしよう、具体的な効果については・・・・どうだろうね?」な内容

社会保障の問題についてはわかりやすくまとめてあるといえる。
ただし 「国債の発行済残高が、個人金融資産を上回ったら~」等 正直 やや食傷気味。