おはようございます、Jayです。

 

 

経済産業省に努めるトランスジェンダーの女性が省内で利用出来るトイレを制限されたとして処遇改善を訴えていた裁判の最高裁判断が出ました。

地裁は原告勝訴で高裁は原告敗訴でしたが、最高裁は高裁の判決を覆して(くつがえして)原告勝訴となりました。

この「覆す」を英語で言うと

 

「覆す」“overturn”(オゥヴァターン

注:イギリス人の中には出だしを「オ」ではなく「ア」と言う人もいる

 

例:

“The Supreme Court overturned Tokyo High Court’s decision.”

「最高裁は東京高裁の判断を覆しました。」

 

覆すとは逆になる事ですね。

ですので上下逆さまになるという「ひっくり返す」という意味もあります。

例:

“A speeding car slipped and overturned.”

「スピードを出し過ぎていた車は滑ってひっくり返った。」

 

“‘turn over’も同じような意味だと思うけど何が違うの?”

“turn”と“over”の順番を逆にして1単語にくっつけたのが“overturn”、以上!(笑)

ウソです。(いや、まったくのウソでもないけど)

最初の判断を「覆す」という意味は“overturn”のみに含まれていますが、「ひっくり返す」はどちらでも使います。

ただし物理的な「ひっくり返す」は、“お好み焼きをひっくり返す”などニュートラル

なものは“turn over”で“花瓶をひっくり返す”などネガティブな出来事には“overturn”を使う傾向にありますね。

“overturn”⇔“turn over”のように順番を入れ替えてくっつけた形の単語はちょくちょくあります。

 

みなさんは今回の最高裁の判断はどう思いますか?

私は今まで最高裁の判断に感心する事が多かったのですが、今回もその一つに加わりました。

先月LGBT理解増進法が物議をかもしたまま成立・施行されました。

「不当な差別は許さない」(“正当な差別”って何?)や「全ての国民が安心して生活できるよう留意」など、“結局意味あるのかな?”と個人的には疑念を抱く法案です。

“全ての国民”とはまっとうな事を言っているように感じますが、“今と変わらない”とも捉えられます。

そこで今回の逆転勝訴ので最高裁は「他の職員に対する配慮を過度に重視し」という文言がありました。

つまり“全ての国民が安心して生活できるよう留意するのは大事だけど、一方だけを過度に配慮するのはダメだよ”という釘を刺す形となっているのです。

最高裁の方々、素晴らしい判断です。

ただしこれで全てが解決したわけではなく、ルール作りなどまだまだ課題は山積ですので議員方々頑張ってください。

 

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Have a wonderful morning