TRIANGLE -72ページ目
閉ざしてしまう
口の中で
転がした音
稚拙な幼い
何時かの夢
何度も夜を越えて
朝を迎えても
もう君は来ない
悲しい末路
君は笑うかい?
小さな石を蹴飛ばして
宇宙まで行ってしまえたら
君を見つけられる気がして
僕が描いた
歪な夢の跡も
踏み散らした
花の名前さえ
聞こえないのは
塞いだ言葉の残骸で
揺り籠の中
手を握ったのは
笑う君の温度と結末
消えてしまったら。
言えるような気がしたんだ
笑ってくれよ
そして名前を呼んで
失くしてしまったものも
もう一度投げ捨てて
翳した掌の中で
君が笑ってくれるなら
閉ざした目蓋の奥で
書き殴ったままの夢の話
きっともう叶わない
僕から溢れた欠片
僕はまた、君を探すんだ
曖昧な表現で
君の事を知ったふり
夢の中で泳ぐ
この手で掻き分けて
このまま、さよならして。
帰れない僕は
何を知ってるのかな
忘れたままで
記憶を一人で歩く
浮かせたままの
言葉を翳して
もう、戻れないよ。
拙く紡いだ
歌の中でまた
眠る様に溺れて
さよならの返事は
返さないよ
このまま日々の中
時間に埋もれて
僕らは旅に出るんだ
帰る事はもうないよ
それでもこの浮付いた
胸の中で君を、
繰り返す様に
あの丘まで駆けていって
抉れたままの月が
僕らを思い出すまで
曖昧な表現で
白いままの僕は
君を知らないで
突き付けた言葉で
僕は君を知る。
君は、僕を知る。
滲んだ足跡も
白くぼやけた歌
長い夢を見ていた様な
まどろみの中
二人ぼっち
手を握って
何もない日々に語る
逸れてしまった
想い出を吐き出して
僕は君を知る。
遠ざかる言葉も
触れた距離も
其処に在るんだろう?
待ちくたびれた様に
首を傾けて
聞こえないふり
淡く光る時間に
置いてけぼりの僕
溢れだしたのは
消えてしまうから
思い出した事も
忘れてしまった事も
もういいんだ、なんて
小さな嘘も混ぜて
そして、君と。
二人で
その先には
何が在るかも
僕と君だけの
世界になる様に
引き金に力を込めて
思い出せたって
何も残らなくて
くたびれた歌。
滲んだ歌声だけ
其処に残って
落ちていく
銃声の時間。
忘れたように
何度も思い出して
消えてしまうんだね、
どうしてだろうか
何時か追いかけた
流れ星に手を伸ばして
何度も、何度も
転げては笑って
離れていく背中も
届かない思いも
会えなくなると、
分かってたんだろう
その手を握って
思い出す事も諦めて
溶けた日々に
欠けた言葉を
幾度も繰り返しては
引き摺るように笑う。
悲しいんだね、
分かっていただろうに
影が頬にかかるから
思い出そうとするんだ
忘れてしまうから
きっとそうなんだろうって
言ってしまえば
許される気がした
まだ、消えないよ
会えない君の所まで
僕が届けるよ
繋がる時間の中で
もう一度明日を迎える様に
待ち続ける為に
君まで届け。
それだけで、
優しく殺す様に
想い出に浸る事も
呼吸を閉ざしながら
息を殺めて
金網に手を重ねて
貴方を許す事に
自分を許して
自分を護る様に
ただ只管逃げていた
これは、眩暈。
貴方を殺す様に
私は貴方に夢を見ていた
忘れるのは簡単な
想い出の話。
愛おしさだけは
変わらず此処にあって
そして静かに
泡になっていくのを
見守るその背を
もう見る事は叶わなくて
爛れた祈り
乾いた風に願う
枯らした叫びにも
火は灯らない
小さくなる言葉
拙く握りしめた
貴方の指を
また思い出せる様に
眩暈に沈む
岬に投げ出した夢の青
焦げ付いた痛みは
優しく胸に貼り付く
ほら、貴方は其処に沈む
私の祈りに手を伸ば して

