優しく殺す様に

想い出に浸る事も

呼吸を閉ざしながら

息を殺めて


金網に手を重ねて

貴方を許す事に

自分を許して

自分を護る様に

ただ只管逃げていた


これは、眩暈。

貴方を殺す様に

私は貴方に夢を見ていた

忘れるのは簡単な

想い出の話。


愛おしさだけは

変わらず此処にあって

そして静かに

泡になっていくのを

見守るその背を

もう見る事は叶わなくて


爛れた祈り

乾いた風に願う

枯らした叫びにも

火は灯らない

小さくなる言葉

拙く握りしめた

貴方の指を

また思い出せる様に


眩暈に沈む

岬に投げ出した夢の青

焦げ付いた痛みは

優しく胸に貼り付く


ほら、貴方は其処に沈む

私の祈りに手を伸ばして