忘れてしまいたい
楔を千切り捨てて
手に触れた棘にも
僕は何一つ言葉を返せず
いつも通り揺れ動く
愛しさに燻る
感情が曖昧に、
なんだっていいのです
貴方が笑うのなら
嘘を吐いたっていいのです
貴方が笑うのなら
鎖はその首に繋がって
鉄の枷に気付かないふり
突き立てた刃
切っ先に浮かべた嘲笑
終わる世界に生きるなら
そんな罪を並べても
なんの意味もない
忘却の彼方に埋もれた
贖罪は掌に転がった
指先から伝う
許しを請うても
きっと誰も気付かない
それでよかったんだ
貴方が笑うなら
捧げる祈りの数も
手向けた願いの言葉も
足掻いた心も
縋る腕も
確かに愛していたと
そう呟いても
きっと誰も知りやしない