息を閉ざす
呑み込んだ意味の数だけ
正解が積み重なる
瞳を閉ざす
消した数だけ
間違いが散らばって
嗚呼、もう、そうだから
知らないでおいてよ
どれだけ塞いでも
疵は広がっては
笑うだけの痛みが
膿んでは熱を孕んで
僕を嗤っている
そう言って、
そうやって、
口を閉ざした本音が
心の中でガラクタに変わる
今の君は何が見える?
壊せもしない感情を
幾つも抱えては
倒れていく
正解の在り処など
誰も知りはしないのに
息を閉ざす
呑み込んだ意味の数だけ
正解が積み重なる
瞳を閉ざす
消した数だけ
間違いが散らばって
嗚呼、もう、そうだから
知らないでおいてよ
どれだけ塞いでも
疵は広がっては
笑うだけの痛みが
膿んでは熱を孕んで
僕を嗤っている
そう言って、
そうやって、
口を閉ざした本音が
心の中でガラクタに変わる
今の君は何が見える?
壊せもしない感情を
幾つも抱えては
倒れていく
正解の在り処など
誰も知りはしないのに
幸せの後先が
君の元へ落ちるように
その背が爛れる
罪の証の痛みだけ
僕を名前を呼んでくれればいい
答えることだけが
幸せだと言えるように
優しいだけの世界なら
手折れる罪悪に
花咲かせる時間を
密かに忍ばせて
何時だって同じだと
なんだって同じだと
そう言って枯れていく
背中を向けては
毟られた傷跡を
幾度眺めればいいのだろう
どれだけの幸せを抱えて
君の足元に転がれば
痛みを忘れるのか
君へ渡せるのか
一つ一つを愛して
そう言って笑って
爛れた背中に
指さした罪を
僕は良かったのだ
それが罪悪だとしても
ただ名前を呼ばれるだけでも
それが確かに幸せであるならば
吐き出す空気の色を
僕らは幾つ覚えたまま
明日へ歩き出せるのだろうか
忘れた日々の後ほど
何一つ思い出せないのに
傷ついた心だって
一つも開くこともないで
言いたいだけの言葉が
沢山積み重なって
それで良いだなんて
言うことも出来ないのに
散らばったままの
感情は必要ないって
手に取った優しさは
少し歪んだままの
手探りの真心なので
そう言って泣き出して
まだ笑いだせる日を
きっと僕は心待ちにしていた
そんな優しい約束
君はもう忘れてしまった?って
歩き出す暖かな日々を
仕舞い込んだままで
吐き出した言葉の数だけ
また明日を待とうか
開くことなんてない
心の奥底で
嘘を吐いては弾ける
言葉は意味の痕を辿って
瑕と罅の間を潜っては
沈めた呼吸を繰り返す
溺れるまでに忘れる
その事自体は簡単だろう
吐き出すたびにぷつりと切れる
泡と理想に引き摺られて
引かれた首輪に口を閉ざす
簡単だと嗤う目の中に
僕はどんな顔して居るんだろうか
必要と不要の鎖は
何時だって僕の足に絡んでは
枷となり仇に代わる
僕の言葉ほど意味を持たずに
重みを持って僕の中に落ちる
それは正解か
それは理想か
それは希望か
それは意義か
それは意味か
それは意思か
罅の隙間から漏れ出して
その痕の上に零れていく
口を閉ざして埋めた不明瞭な音は
それこそ意味も意思もない
ただの雑音だ
その硝子玉のような瞳に在る
僕の顔なんて見ないで
ただただ笑っていればいい
歪に変わる感情を
僕は憎しみと名付けて
嘘を吐き続けるだけなのだから
忘れ、去られ
冷えた指先の
赤味が静かに映えた
瞳が枯れる
夢が覚めた後の
青の鮮やかさが
嫌に聞こえてくる
忘れたのか?
此処に在る事に
慣れすぎて
切れた唇に浮かぶ赤が
自棄になる心に沈む
忘れる事は
許される虚無で
迷いそうな心と
優しくなれない
何時かの悲しさと
そう言っては
合わせた温度に
澄んでいく空気に
呼吸を繰り返す
まだ此処に在る
言えない事が
残ったまま