忘れ、去られ

冷えた指先の

赤味が静かに映えた


瞳が枯れる

夢が覚めた後の

青の鮮やかさが

嫌に聞こえてくる


忘れたのか?

此処に在る事に

慣れすぎて


切れた唇に浮かぶ赤が

自棄になる心に沈む

忘れる事は

許される虚無で

迷いそうな心と

優しくなれない

何時かの悲しさと


そう言っては

合わせた温度に

澄んでいく空気に

呼吸を繰り返す


まだ此処に在る

言えない事が

残ったまま