完成しない

壊れたままの

機械仕掛けの

君の身体

突き刺す、

棘を

今でも覚えてる

痛み。


嗚呼、痛いと

知らんふり

背中押し出す

崩れた感情を

立てないまま

力を込める

込める

壊す。


『私なんて』

何時だって笑ってる

哂ってる

嗤ってる

その背中が

憎いのにね

気付かない

気付かない

気付かない、ふり。


不完全を殺す

完成を望んで

君を突き飛ばす


『不完全を望むなら、』

足りないモノばかり

ツギハギだらけの身体を

きつく抱え込んで

情ばかりに流された

部品を合わせる


感情なんて

何処にもないけど


優しい言葉を信じるより

疑うほうが楽で

同じ言葉を口にする

苦さは何処までも広がった


「それは悪い事なんですか」

純粋な色はくすんで

靄がかかったまま

真っ直ぐは見れないんだ


ああ、やっぱりそうなんだ

君が泣き笑いの表情で

嘯く言葉は悲しく

カチリと嵌っては落ちていく

歯車はもう取り戻せなくて


一を信じ続けるよりも

十に流されるほうが簡単なんだ


そう言っては殺した心は

もう呑み込めない夢の先

「それは悪い事なんですか」

聞いた他愛も無い嘘は

分かり切った裏表の感情


優しさが苦しい

痛みが悲しい

辛いのが痛い


霞んで立てない両足を

押し切る両の腕を

君に分け与えられたら

抗う力を君に渡せたら

きっともう殺さなくていい

殺めた記憶を庇って

傷つくこともないのに


「信じなくていいよ」


もう見れない双眸を

突き刺す光は淡く

残酷が差し出した救いは

そこには残らない

残響と飽和の城だった



遠くに投げかけた

問の答えは虚ろ

引き連れた無意識の

なれのはては

悲しく残酷に突き付ける


現実。

見たくはなくて、


どうしてか、言い訳ばかり

口から漏れては

詰まってしまう押し問答

持ち合わせていない

僕の心の先には

きっと君はいないまま


叶うのかい?

無意味だと分かりながら

信じたくない現実は

気付かないふりを続けた


僕の声に君は泣いた

色を失ったまま

問いかけたのは

僕の心は知らないと

ずっと吐き続けた嘘の「答え」


答えてよ、

もう何も残らないなら

一緒に果てるまで


僕はその手を握り締めた

離したくないと

掠れた喉は

音を発することを拒否した

漏れ出す息の音だけ


白い、白い。

空へ浮かんでは

答えないまま


答えを望んで朽ちた


優しい話をしようか

夢を見続ける、羊の話


それは、遠い遠い国で

笑って生きてるのさ

空は青く、時に曇って、

雨が降ったり雪が降ったり。


それでも生きているのさ

今日は温かいなって、

今日は寒いなって、

他愛もないことを思いながら

ゆっくりと過ごしているんだ



悲しい話をしようか

届かない恋をする、狼の話


その狼は、真っ直ぐに生きる

獲物を好きになったのさ

食物連鎖の渦に呑まれて

その狼は獲物を食らった


泣きながら、生きる為。



仕方ない事だって、

君は笑うかい?


夢を見続ける羊だって

悲しい恋した狼だって

生きているんだよ


そう、綺麗に。


情緒の草原の中で

生きるのさ。


時に幸せに。

時に悲しみを背負って。



生きているんだよ。


もう何もいらないよ

ソレ一つで十分さ

何も抱え込まない様に

単純で明快な答えを

片手に簡単に持っちゃって


いいんだよ、別に

使い古しも悪くないけど

それでも変わりは嫌さ

「僕だけ」なんて

高すぎる望みだろう


だったら僕は望まないよ

埋める事の出来ない溝が

これ以上広がる前に

すっぱり諦めるのもさ

一つの道だって


知ってるけど、さ

案外諦めきれないモノで

でも君を見る僕の目が

色濃くなる前に


じゃあね、


土産は君からの愛でいいよ。