TRIANGLE -181ページ目
帽子に隠した表情
俯き覆うその先は
片手銃を構えて
「モノマネみたいな世界ね」
そう言って笑った
幸せすら存在しないで
真似事を繰り返す
愚かしいまでの愛しさ
開かない宝箱は
途方にくれてるのに
翻した色彩も
君が居なければ無意味
踏み締めた大地も
広がる大海も
失ったのは色彩
生温い風が撫ぜる足首は
詰め込んだ夢を忘れた
「君が居るならそれでいいよ」
翳した影は光を見失う
指標も見えないまま
擬態を仄めかして
本当のところを含んだ
吹き荒れる前髪を抑えて
幸せの居場所を殺した
気付いたら終わりの
仕掛けは借り物の嘘
「幸せ」は此処に無いと
見ないふりで握りしめた
少しずつ進む
足音さえも途絶えて
「君は、幸せ?」
答えられないよ
宝箱は口を閉ざした
だけどそれが本物なら
きっと僕は幸せになれる
君も、幸せになれる
僕らだけの、世界で
転がる小石は
振り解いた掌
隠したのは本当の気持ち
痛いかい?
膝を擦り剥いて
流したのは血だけかい?
ソレを望んで
ソレを拒んだ
その先にあるのは?
望んだものほど
遠くなると言うのに、
駆け出して
躓いて
引き摺って
失った
言葉の先は
意味を持つのかい?
無口に含んだ
ソレを咀嚼して
忘れた事も
正当化してしまって
転がったのは
君思う嘘と建前
足元に広がる
突き立てた言葉は
見えないから笑ってるんだ
思慮は霞んでいく
誘う様に吹き上げる
その背中を
軽く押して、
ソレを呑み込んで
呟いた理由を嚥下して
呼吸を奪い取って
届かない言葉を選んで
君に伸ばした手を
優しく解いて
この意味 を
解いて、
破れた布切れ引き摺り
唾を吐き捨て前を睨む
どうでもいいさ
単純に見せかけた
複雑な繋ぎ目を指で触れる
壊されたいとは思わない
混沌とした意識は
口から零れ出した嘘を
黒く上に重ねた
明るくはない街角を曲がる
中指立てて笑ってみれば
何かが変わる気がしたけど
片目から溢れだした
赤色の声も聞こえない
耳を塞いだふりして
騙されたいと嘯いた
奪う様な力強さも
呼吸を殺して見据えた
痛むのは喉だけでいい
それ以外は意識の外に抛る
何もないようにして
もう誰も傷付きはしないさ
ギセイなんて綺麗なモノより
セイギみたいな嘘でいい
染めた明るい髪も
逃げ出す為の嘘でしかないから
抱き締める為の腕 も
駆け寄る為の足も
与えられない身体すら
熱く流れる血に落とした
それでも聞かせる為の声は
掠れてるけど此処にある
此処に、在る
俺は、此処だ。
霞んでは白む
嘘みたいな青天
僕は君の隣で
隠す様に笑っていた
辛いとは言わないよ
癒えないよ、
伝えた言葉は
意味を伝えそこねて
馬鹿みたいに
青に手を伸ばした
取り戻した光
僕は触れない
救い出されない心は
誰の為でもないよ
目を瞑れば。
薄紅の花弁がちらついて
ほら、もう終わりだ
君を此処で待っているよ
また、明日。
あした。
堕落の谷に
吹き上げる風
今日もまた日は沈む
それを眺めながら
僕は終わる事を望むんだ
それは分からないから
手探りで探している
見えなくなったのは
君の背中だけじゃなくて
大事な物が
何かも忘れて
それでも片手に握りしめた
確かな感触は
この心に残ってる
切り取った景色も
いつかは忘れてしまうけど
それでも僕は
今日を生きていたんだ
落ちていく
茜の色彩も
僕は辿りつけないけど
取り残された様な
気付かない孤独感は
息衝く鼓動に紛れた
「君にも出来るよ」
そう言った君は
どんな表情をしていた?
なんで忘れてしまった?
それはとても大事な物
僕だけの物
今日の僕だけの物
それなら取り戻しに行こうか
堕落の園に忘れた
僕の証を

