意味のない事も

見ていた物も

形を失う

空っぽの器


僕は、

何の為に。


目を開いた先で

何の意味を与えて

何を与えられる?

望んでばかりの

子供の様な言葉で

傷付けてばかりの、


大人になりきれない

馬鹿みたいに

同じ事を繰り返して

報われない事も

不幸せだと嘆く事も、

何も、何も、何も、

意味がないのに


笑えばいいよ

笑えないなんて

見え透いた嘘も

騙されてあげる程

僕は優しくなってあげない

笑われるだけの

そんな物は

全部捨ててやるよ


それが望みなら

それが幸せなら


綺麗に吐き出した息も

夜に溶ける

今日はどうだっただろうか

明日はどうだろうか

夢の様な現実に生きて


気が遠くなるような

淡い呼吸を繰り返して

喘ぐ様に紡いだ

言葉すらも泡沫

唇を噛んで

緩やかに飲み下した

それぞれに芽吹いた

生の交わりに

美しさを見出して


消えはしないよ

いつまでもそれは

淡く此処に残る

呼吸の残響

まるで記憶の様に

幾百にも息吹く

目覚め始めた世界に

また今日も思い出すんだ


綺麗なままで

美しいままで

この世界を生きる

呼吸も、鼓動も、何もかも

ありのまま生きる様に

生きれる様に


吸い込んだ空気が

少し痛い、

夢につられて

切れた口の端が

苦く心を犇めく


「それは正しいだろう?」

一つ先の言葉を見透かして

仰いだ空の隙間

失った色の話をしようか

きっと誰も知らない

そんな冷たい世界で

希望片手に走っていく

君をバカだって笑って

こんな僕を

そんな僕を

曖昧に浮かべた笑みで

眺めていたんだね


嗚呼、痛みを伴う

贖罪の証を

誰よりも望んで

誰よりも拒む

矛盾を抱え込んで

心が叫んでる

喘ぐ様に出した声も

嘘を吐いた言葉も

何一つ現実味を持たないで

夢のような世界で

僕は生きていたいんだ


甘い、甘いだけの

手も取れやしない

口を開いたその先で

笑ってればいいな、なんて

そんな事を思って


君の片手に握られた

そんな一言を

きっと誰よりも望んでるのは

僕なのかもしれないね、


うつ伏せて隠れる

見付かってはダメ

目を合わせてはダメ

飲まれてしまう

呑まれてしまう

ほら、嘘吐き

口から漏れ出す

感情一摘みすらも

もはや意味なんてなくて


君は何を望んだ?

夢のその先で

落ちていくしかないのに

目を覚まさないで

瞳を開けないで

その重い瞼の中で

溺れてしまえばいい

膝をついたその格好で

許しを請うて泣けばいい

だって君が嘘吐いた

だって君が嘘重ねた


誰の為の言葉なのか

俯いた一握りの視界で

生きている私の世界は

こんなにも汚く

不条理なのに

また一人

また一人

一つずつ取られていく

一つずつ捕られていく


目を合わせないで

うつ伏せた私の世界

汚くて

汚くて

不条理で

不安定な

全てが敵に回る

全てが手を離す

きっと均衡を保てない

君が許さないのは

私が君を認めないから

私が君を許さないから


私が君の存在から目を逸らす限り

この夢は醒めない

この世界は目覚めない

それが私の世界

鬱伏せた私の世界


どうしてか

呼吸が辛くて

苦しくて

止めてしまいたくて

投げ出してしまいたくて

だけど捨てるものなんて何一つなくて

連ねるだけの無意味な言葉が

少しずつ心を巣食う


揺られるだけの

楽な事なんて

有りやしなくて

でも生きなくちゃいけなくて

死にたくもなくて

無茶苦茶になって

支離滅裂になって

何も残らなくて

でも呼吸は続けて

生きてる、

生きてるんだよ


もう手遅れになった

もう意味が無くなった

そんな言葉が

散らばっているから

拾い集めて

腕一杯に抱えて

溢れだしたモノが

今の僕を形成してるって

本当はさ、

本当は気付いてるんだ


僕は無力で、弱虫で、臆病で

強くはないけど

でもそこまで弱くもないって

気付いてるんだ

知っているんだ

だから僕は今日も

こんな世界で生きるんだ


辛くても、苦しくても

僕は今日も呼吸する

生きる為に、

呼吸をするんだ


なぁ、そうだろ?