憂う様に

瞳を伏せて

笑う横顔

終わりを誘う

何処かの休日


稀に躓く様に

笑いかけるその掌

掴み損ねた

またそれも嘘だって、

分かってるんだろう

辛くなるたびに

誤魔化して笑う、

笑っているのに


眩しくて仕方ないから

逃げる様に逸らす

その屋根の下じゃ

分からないんだよ

朝なのか昼なのか

夜の冷たさも

夏の暑さも

凍てつく様な

冬の中でさえ

きっと眩しいんだ


また回り出す

その黒いレコードの上で

終わりを誘うのは

休日に浮かされて

転んだように

仰向けで転がり落ちる

こうすればいいんだろう

分かってるくせに

あえて伝えない

あえて笑わない


憂いなんて本当はなくて

眠りに終わりを預けて

僕はまた瞳を伏せた


分かりやすい、と

胡散臭い笑顔で笑う

その顔見て笑う僕に

君は頬を抓るんだ


「帰ろうか、」


もう少しで日も傾いて

世界が眠っていくから

僕が立ち止る様な

そんな時間なんて

どこにもないんだよ


均等に、平等に、

僕は君と分け合うよ

それが正解かは

全く分からないけど


僕は歩いていくよ

走るのは嫌いだから

ゆっくりとさ、

のんびり行くのも

時にはいいかな、なんて

君に似てきたのかな

置いてかれそうな気もするけど


帰ろうか、


泳いでいく雲も

歩いていく僕も

いつもどおりに、

いつもみたいに、

生きてけばいいよね


曖昧じゃなくて

そうじゃなくて

望んでなくて

嘘じゃなくて


どうしようにも

どうにもならない

偽る様に

被った仮面

怖いのは誰、

誰が怖い?


私は私の為に

願いを請う様に

膝をついた

頭から落ちていく

意識の中でも

笑えないまま


何処にいる?

其処にいるのは

本当の私?

此処にいるのは

本当に私?


言葉の意味を

履き違えた

馬鹿みたいな

私は此処にいる

落ちていく私は

私を殺す

愚かな私


どうにもできなくて

君じゃなくて

私じゃなくて

それでも願った

叩いたドアの向こうで

膝を抱えながら

何度も叫んだ


冷たくなった

その先で

爪先はじいた

もう誤魔化さない

私が私だと

そう言えるモノを見つけたから


浮かび上がる硝子玉

思い出零れる前に

涙堪える前に

嘘みたいに輝く

幼い熱を静かに孕んで

触れた温度に悲しんだ

君の言葉を

何度も辿って

知らない世界に問いかけた

少しだけ違うんだよって

言ってみたけど


本音は落ちていくから

泣いた跡が小さく息衝いて

君と生きる事が

こんなにも辛い事だなんて

何一つ僕は知らなかったんだ


転がって跳ねる

また笑う前に

また泣く前に

深呼吸して飛ばした紙飛行機

いつかは分かるよって

言ってみたけど

寂しいんだ

降り注ぐ光の束だって

何度辿っても

淡く消えていく本当の、声


ねぇ、本当は分かってるでしょう?

幼いふりしたって、

子供のふりしたって、

誤魔化しきれないほどに

途惑うほどに

漏れ出すのは硝子玉の向こう側


愛を安く語りたいわけじゃないよ

ただ全部を伝えられるほど

僕の言葉は失われるから

拙い言葉で、

たどたどしく投げた

落下していく放物線

滲んだのはきっと息してるから


また静かに生きているから

この愛も、

この声も、

この言葉も、

この心も、

消えてしまうけど

泣いてしまうけど


それだって愛なんだって

何度だって言うから

硝子玉に映した

僕の心は静かに浮かび上がる

君は笑うかな、

それでも。


それでも僕は、君を


小さな言葉で


少ない言葉で


僕は何を伝えられるだろう


幼い言葉で


拙い言葉で


思いの丈を


どれだけ伝えられるだろう


愛を、


心を、


言葉を、


祈りを、


願いを、


崩れかけた


感情でさえも


僕はどれだけの言葉で


どれだけの思いを


君へと伝えられるだろうか


眩しいばかりの


輝きに満ちた


言葉一つで


どれだけ救えるだろうか


小さな言葉で


少ない言葉で


どれだけ君を救えるだろうか


言葉一つで救えるなら


心一つ救えるなら


僕はいくらだって差し出そう


この言葉で


その言葉で


世界が救われるなら


世界が輝くなら


世界が目覚めるなら


僕は世界を愛そうじゃないか


君へ伝えられるなら


君を救えるなら


君を愛せるなら




僕は言葉に祈りを込めよう


僕は言葉に願いを込めよう


それが愛になるなら


それが愛に触れるなら