夢を見る事が

遠くに感じた

不自然の視界の中

埋めた膝を間から

零れ出た物が

愛おしい、と


そう、言えたならば


命を委ねた

この両手が望む

愛した言葉を

神の掌を撫ぜる

辿り見た嘘の城壁

行き着く夢の先を

全ての罪で消し去る


私の命を、

この声を

誰が為に唄う


何も知らない事を

正義と振り翳して


薄く呆けた様な

白銀を胸に軋ませる


もしも僕らが、

二人幸せなら

きっと何もかもが

綺麗に見えただろう

美しいばかりの世界で

君が笑う姿を

もう一度、幸せと共に


生きていけないよ

詰まらせた呼吸音に

何故か悲しくなって

僕はその足跡を踏んだ

追い越したものは

思いすらも投げ捨てて

忘れた存在証明と

蹂躙した心の隙間

埋めた感情も

もう思い出せないままに


どこへ行こうか

大丈夫だから

きっと二人なら

君となら生きていけるよ

何があっても


消えかけた足跡と

泣きそうな君の顔が

白銀に溶けていく気がした


そうであってほしいと

心のどこかで願いながら

忘れたくはないよ

でも忘れたい

苦しい事ばっかり

でも幸せだって

言えればいいのにね

何処かへ置いてきた

曖昧な感情全部

紙飛行機に乗せちゃってさ

待たなくていいよ

僕は歩いていくから

どれだけ時間が経っても

結ばれないのは

最初から分かってた

交わらない平行線上

二人で手を繋いで

一緒に歩いてきたけど

もう駄目だもんね

分かってるよ

嘘は吐きたくないけど

どうしても苦しくてさ

僕がいないなら

何でもいい訳じゃないけど

どうしてもさ

不安定に揺られて

でもやっぱり

忘れられないから

何度も繰り返す様にして

僕は歩いてるんだ

生きているって

少しでも感じていたいから

もう少しだけ

欲深い僕は

この場所を望んでる

君の隣に行くには

まだもう少しかかりそうだけど

ゆっくりした時間の中で

笑える未来があればいい

僕と君が二人

幸せになってた

そんな未来はもう見れないけど

それでも僕はあと少し

あと少しだけ生きてみるよ

どうしようもなく辛くても

きっと大丈夫だから


どうしてさ、

どうしてこんなに

辛い事ばっかなんだろうね

暗がりの道は

どうにもこうにも出来ないけど

見えないのは

僕一人だけなのかな


呼んでほしいけど

どうしても僕じゃ無理なんだね

分かってたよ

僕じゃ足しにすらならない

不必要だって事くらい

分かってるつもりさ

僕ほど無駄な存在も

無いと思うよ


辛い事ばっかりで

無駄な事ばっかり

君ばっかり傷付いて

のうのうと生きてる

呼吸してる僕が

僕が一番憎いよ

殺したい程に

死にたい程に

僕は僕が嫌いだって

僕が一番知ってるんだ


どうしてこうも

暗がりは不安なんだろうね

信用されてない事は

本当は分かってるんだけど

上辺だけの笑顔が

どこか苦しいって

分かってるんだけどね、

分かってるんだけど


呼ばなくていいよ

答えなくていい

僕は君を救えないから

全部を受け止める事も

歩く事も

呼吸する事も

生きる事も

全部僕自身が否定するから


この手はどうしようもなく

無力で無価値で無駄だから

これだけしかしてやれないけど

それでも十分だって

笑ってくれるか?

僕の存在価値を見出した世界の終わりは

こんなにもあっけないものだって


笑ってくれるか?


置いてけぼり

風化していく森羅万象

どうしてもって

呟いても変わらない

無茶しがちな

歯車全速力

あの坂道の上で

息を切らしてしまうんだ


愛おしいと

何度目の嘘を吐いた?

昔から何一つ

誰も変わっちゃいないのに

どこかで勘違いした

僕が変わったことへの

言い訳にして


白く息を吐き出して

大きく息を吸った

此処に残る

全てを抱きしめて

記憶にある笑顔を

心のどこかで探してるんだ


管の中を

静かに下っていく

冷えていく温度と

掌が覚えてる温度と

少しだけ差があるけど

忘れちゃいないよ

随分長い間

置いてきたけど

忘れては、いないんだ


あの坂の上まで

探しに行こうか

大好きなこの街の

僕の大切な思い出を

忘れるには

少し辛すぎるから

僕が覚えておこう

消えないから

忘れないから


ありがとうね。