TRIANGLE -134ページ目
両目を覆って
見たくないモノから
ずっと目を逸らし続けて
弱いんだって、
怖いとざわめく心を
柔らかな棘で突き刺した
逃げる事なんて
最初から出来やしなくて
だけど本当は、
逃げたいんだって
行ってしまえば楽なのに、
もがく様に
何度でも笑いかけて
足掻く様に
何度でも泣き叫んで
だけど、
いつまでも
いつまでも
何度だって
繰り返しても
それじゃ意味ないんだよって
分かってたはずなのに
見たくない世界の中で
確かに呼吸する僕の心と
手を翳して隠れた
陽だまりの温度は
何処までも儚いクセに、
安心してしまうんだ
単純な程に
悲しくなってしまうから
手を振り解いても
走って遠くへ行っても
意味がないんだよ
もう一度だけって
期待しても、
僕の目には何も映らない
残るものなんて
何もないのに
優しい貴方の声の中で
何度でも溺れるんだ
忘れかけた呼吸を
何度も何度も繰り返して
涙を堪える様に
痛みを耐える様に
宙に浮かんだ言葉を
一つ一つ丁寧に、
丁寧に、殺した
笑う事も
許されない気がして
手に抱え込んだ
気付かない傷跡も
出来たばかりみたいに
熱を孕んでは
突き刺すのは黄金の眼差し
どうして誰も許してくれない
誰の許しを請うて
生きていけばいい?
覗いた時間も
空いた隙間も
いつも感覚で殺める
少しずつ終わる心が
気付かれなければ
それでいいとさえ思った
貴方は、気付かない
僕だけが、傷付いていく
そんなバカみたいな
サイクルの中で
貴方の言葉で
溢れだした血の意味を
僕以外は知らないよ
貴方が零した言葉が
僕を苦しめる事も
僕の首を絞める事も
僕が僕を殺めていく事も
何一つ、知らない事なんだ
中途半端な優しさも
突き放す両の手も
抱きしめたその声も
笑えない冗談で
僕を殺して止まない、
止まない、んだよ。
って、ね。
言えれば、
言えれば、
僕は、貴方を。
その言葉は
痛みを伴って突き刺さる
笑顔の裏に潜んだ
本当の意味ばかり
膿んでいく様な
冷たい温度
君が投げた言葉が
心に穴を空けていく
空白、
握りしめた掌に
食い込んで泣く爪痕
残した傷跡すらも
涙を流して仕方ないのに
向こう側の声も
君が放つ声も
本当は何一つ
理解なんてしてないんだ
君は、僕がキライ
僕は、君がキライ
そうして泥沼に嵌っていく
当てはまらない
言葉一つ
心に投げ捨てて
そんな本音を
僕は僕の首元で愛する
それでいいんでしょうって
言葉を抱えて
口を閉ざして
目を伏せて
耳を塞いで
全部から逃げる
遠くから
近くから
声が聞こえる様な
嘘を囁いてる様な
小さな小さな言葉
僕はまだ知らない
知らないふりで
何度でも嘘を吐く
気だるいままに
身体を引き裂いて
頭ん中で流されてる
周りの言葉なんて
本当は必要ないのに
語る事はしない
悲しむ事はしない
ただ其処に在る為に
ただ此処に在る為に
存在意義を
存在理由を
存在証明を
自分の為だけに
手を翳して
声を枯らして
伸ばした手も
振り離されるなら
最初から何も望まないで
生きる為の呼吸を否定しないで
生きる為の鼓動を否定しないで
僕を否定していいのは僕だけだ
僕を殺していいのは僕だけだ
だから口を閉ざして
目を伏せて
耳を塞いで
知らないままで
ただ生きる事だけを望ませて
積み上げた塔の上
祈りを捧げる
偽りに満ちて嘯く
水面の淵に立ちて嘆く
まだ足りない、
幾度悲しく俯いても
叶う訳もなく
銀灰の髪を乱し
硝子玉の様な瞳に刺す
持たないだけならば
何度でも幸せがあるだろう
持たぬ幸せも
失わぬ幸せも
とうの昔に捨て去った
滲む血の色すらも
今はもう思い出せぬのに
その銀灰は幾度祈った
それは誰の為の願い?
己が生きる為の
願いも祈りも全て
何処かへと忘れた
ただ願うは全ての終わりを
語り継ぐ事も
教えを請う事も
長く忘れた世界の中で
硝子玉は落ちていく
黄金を溶かして紅色
鋭く刺し殺すであろう愛を
きっと彼の者は待ち望んで
その心の臓を
甘くも優しく、殺せと
帰る事を拒んだ
覆い尽くした闇の色も
馴染んだ肌の匂いに混じる
それは、持たぬから幸せ
もう置いていかれぬ様に
その大事な掌を握った
思い出話は、また後で

