TRIANGLE -133ページ目
浮かぶ、
沈む、
浮かぶ。
噛み千切って
落ちていく面影探し
優しく嘘吐いて、
塗れたのは
きっと何も残らない記憶
踏み締めた深緑の奥
影の中じゃ、眠れないよ
うつらと舟の上
言葉を拾ってしまおうか
声にはならないまま
喉の奥で泣いている
詰まった言葉の意味も
目蓋に貼り付いた
理由に爪立てて
吐き出して、
飲み込んで、
吐き出した。
もう戻れないんだよ
眠りについても
意識が死んでいくから
言葉になれないままの
子供を抱きしめた
音を立てて、
君が笑ったのは
嘘の中で生きていける様に
気付かないまま
君の愛で死んでいく
殺めた心の、
影法師。
忘れたいよ
覚えていたくて、
痛くて。
どうしようもなくて
どうも出来なくて
苦しくて、
辛くて、
だけど何処まで
愛おしくて、
どうしてなんだろうね
どうしたんだろうね
もう思い出せもしないけど
きっとこうなるべきだったて
何度も口の中で言葉を転ばして
言い聞かせるように、
嘯いて意味を失くした
まるで何も残らない
消し去ったままの景色
忘れたいのは、
誰の為の愛だった?
一つ、
また一つ。
俯いた、
嘘吐いた
それで良かったんだ
これで良かったんだ
何度だって、
何回だって、
この言葉をあげるよ
忘れたくても、
覚えているよ
痛くても、
居たくても
奪われたままの
この世界の愛を
君だけの為に、
僕だけの為に、
植えられたのは無償の愛
無情の、愛。
ただ苦しい
ただ愛しい
ただ悲しい
ただ美しい
零れる前に
溢れる前に
崩れる前に
壊れる前に
知っておきたかった
抱き締めておきたかった
処理不可能な限界倫理
それしか出来ないなら
それだけを愛したのに
伝えたいのは、誰
伝えたい事は、何
どれかが愛に変わると言うの?
与えられないなら
呼吸ごと殺してしまえよ
まだ見えないだけ
まだ言えないだけ
まだ聞こえないだけ
まだ映せないだけ
惰性だけを抱え込んで
それでもいいだなんて
安く言わないで
苦しいだけの愛の話と
迎えたのは悲しい恋
嘘だって、
嫌だって、
俯いて
隠して
どうしたって。
どうしようもなくて
泣くのも悔しくて
笑うのも苦しくて
辛いんだって
ただ分かりやすく図解された
君の言葉と僕の言葉と
何度も広げた
それでいいんだよって
そうは言っても
結局変わらないだけの
時間旅行さえも
自由に出来ないだってね、
苦しいね、
淡くとけていくだけの
明日を飲み込んだ
淡く溶け込んで、
夢みたいに溺れて
それが夢だって、
これが夢だって、
思い出す様に
吐き出して死んでいく
退屈の泡と
泡沫の曖昧な境界線
飲み込んでも仕方ない
ただ語る様に、
穿つ様に笑いかける
溶けかけた言葉の端で
誰かが泣いた気がしたけど
音の波が攫っていくから
淡いだけの世界なら
どうでもいいと嘆く事も捨てて
夢の様な現実と
電子の世界の中じゃ
鍵盤の上の決まり事
規則的に並んだ言葉は
きっと刹那的な夢を抱えて
その上で踊る馬鹿な僕らを
浅いだけの酔いに溺れる
それだけが理由になる
それだけが世界になる

