辛いのも

苦しいのも

全部楽じゃないけど

だけど生きるには十分で

ただ呼吸するのが

役目の様な気がして

虚ろに見開いた目が

役割を失う様に伏せられた

終わりの鐘が鳴れば

力を抜く事が出来るのに

まだ痛いままで

まだ止めたままで


結局はそれが全てだよって

誰かが笑う様に嘘を吐いたけど

僕だけが知っていれば良かった

踏みいれたこの場所じゃ

誰も責める事なんかしないのに


此処に居る理由は

ただ痛みを抑えるだけ

掌に滲んだ色も

声が紡いだ感情も

隠し通せば意味がないから

その目を見れないで

その声を聞けないで

この手は何を表せばいい


迷子のように浮ついて

力を込めた足すら曖昧に

溢れだしたのは

誰の為の痛みだったのか

分からないままに笑いかける


僕は此処だよ?


最初から分かってたくせに、


そんな顔で笑わないでよ

そんな苦しそうに、

悲しそうに笑わないで


望んでいない言葉は

静かに墜落して胸を突き刺すから


優しい声が

溶かしていく

頭の中で

受け止めた

僕は、此処に居るよ。


遠くに在る様で

ずっと傍に在った

返せないモノばかり

部屋の隅に溜まって

少しずつ居場所を失くして

俯いて視線を落とせば

大切なモノで溢れてて

また涙が出るんだ


暗くてよく見えなくて

だけど確かにそこに在って

歩き出したのに

手には届かなくて

立ち止っては振り返って

僕は立ち竦んでいるんだ


君が笑ってくれたら

僕はそれでいいよなんて

安い嘘を簡単に吐いて

それでも君が笑うから

僕は言い様も無く悲しくなって

その肩に手を乗せたけど

全部意味がないんだ


最初から、分かってた筈なのに

僕の言葉が嘘で固められていく

君は分かっていたのに

全部許してしまうんだ

苦しいのに、辛いのに、

薄く脆い心の中で

押し殺した感情だけが冷たくて

その目に映した世界は

きっと優しさで満ち溢れてた


僕の部屋に転がった

ヒビの入った宝箱は

僕を静かに殺していく

目を瞑る事も

耳を塞ぐ事も

許されたのに出来ないまま

柔らかな毒が漏れ出した

君だけの言葉で

僕は殺められた嘘吐きだ


優しいだけの

温度を失くした声で

君を受け止めようか

まだこの部屋には

大切にしすぎたモノが溢れて

みっともなく生きてる僕を

背中を押す様に追い出すから


届くといいね、いつか。


君が笑っていられる様に

僕はその扉に手をかけて

この部屋から出ていくよ

恥ずかしい言葉も

君に伝えた言葉も

全部本当の事だから

僕はこの部屋から出ていこう


見れなくなった世界も

綻んだ不安定な世界も

それはそれで幸せだろうから


またね。


青く、

吐き出された息

伝えたい言葉

解けた言葉


結ばれたのは

淡く滲んだ

嘘を蹴飛ばして

遠く、

遠くに見える


語らない、

笑えない

辛いまま

寒いまま

その両手は

力なく落とされた


瞬きを繰り返して

冷たいその手を取れば

怖くないよ、

届けたいだけの

単調な言葉

心の中で

凍えたままの

幼い心。


探しているんだ、

結ばれなかった

手に当たった

柔らかな言葉は

吐き出された

青く溶ける様に


此処に、在るよ。

少し遠いけど

探したものは

ずっと此処に在るよ。


突っかかる様な喉の奥

飲み込んだ本音と建前

誰も気付いちゃいない

だって言っちゃダメだって

君が言ったじゃないって

責任転嫁もいいとこ


忘れてしまったなら

零した口の端から笑いを洩らす

手元から擦り抜けるのも

本当の事だろうって

報われる筈ない

隠れ蓑の裏を蹴飛ばす

痛みを伴う足の裏で

擦れ切った言葉を蹴飛ばす


後悔引き摺り走り回って

君が気付かない嘘を

見開いたその双眸に突き付けて

笑えないと溢れて出した

目ん玉を食してやろうか


隠れきれてないよ

見え隠れしたまま

隠す気もないクセに

そうやって俺に押し付けた

折れないように振り上げた

理解できる人なんて

イイ人ばっかじゃないだろ?

聞こえない歌声を塞いだ

真っ暗なだけの目印は

今更見えちゃいないよ


此処に残った筈の

願いも祈りも叶わないなら

最初から両手組む事もしないで

たった少しの時間で足りるなら

その足を振り上げて

自分自身で生きてこうじゃないか


諦める気なんて

最初からないんだよ

分かってんだろって

気付いてるんだろって

その減らず口に銃口を突き付けて

笑ってやろうじゃんか


中指突き立てた

馴れ合い人生論騙る

誰かの為に生きるだとか

そんな綺麗事どうでも良くて

落ちつきないまま

突き立てた爪を噛み千切る


終わった筈の物語を

この手で書き殴って

もう一度思い出せないまま

報われない感情一回掻き出して

混ざり合った音の中で

誰かが笑ってんだよ


纏まらないなら

いっそ吐き出して

喉奥からせり上がる

苦いもん飲み下して

忘れてしまった痛みを思い出した

振り返るなって

忘れた誰かが頭ん中で叫ぶ

まるでお伽噺の様な

良く出来た話で、


俺の人生なんて誰の為でもない

ただ生きる為に只管に足掻いて、

その癖に口汚く罵って

出来た筈の言葉も紡げない

たったそんだけの事で

絶望感じる安い人生は

生憎持ち合せちゃいなくて

今此処に在るのは

曲がり辛い本音というべき言葉と

足掻くために爪立てた傷痕だけで


片手から零れ出した血の色と

過剰反応した頭ん中

歌なんてこの世界にはないよ

少なくとも俺の世界は

こんな汚い物ばっかだ


それの何処が悪い?

俺はこの世界しか知らない

背徳感と罪悪感塗れのその瞳と

纏め切らない感情任せの言葉が

誰かを傷つける前にさ、

悪くはないと飛び出して

この両手広げたなら

俺の人生輝けるもんなのか?


諦めるなんてしたかないから

後悔なら死ぬほどしたって

結局意味を持たなくなるなら

そんなんするだけ無駄じゃねぇかって

そういって笑えば簡単な話、


俺の為だけの人生であるように!