TRIANGLE -130ページ目
塞いだ呼吸も
雨に閉ざした目蓋も
全部暗く足元に落ちる
目覚めない心は
ずっと此処に残ってる
淡く吐き出した息と
混ざり合うのは嘯いた感情
また、明日。
此処で死にましょう
忘れる為に
小さく噛み千切られた心
傷痕を残しながら
心の残骸を抱きしめて
欠片を当て嵌める様に
その手を翳して笑う、
隙間から覗くのは
忘れた筈の感情で
それでいいですよ、
ただ頭に残る雨音が
飽和するように頭に響く
残響も残照も、
抉るように爪を立てた
その頭に腕を回して
漏らした言葉も届かない
安い言葉なんて要らないから
吐き出されるだけの
誰のでもない言葉なら
その手を振り払って
何時までも残ってる
温度に泣いてしまう前に
水溜まりに零れ出した
波紋の上で君は笑う
笑っている、
今もずっと
本当の事だけを
隠し続けて
また明日、
此処で、死にましょう。
ぐらぐらしてる頭の中
真ん中のほうで揺れてる
本能を騙る事なんて
きっと簡単で難しいんだ
巻き込んで崩れた
足元の愛情を
足蹴にしても悲しまない
狂いかけたレコードも
笑えない冗談も
浅く振り払って
見えない表情に押し隠した
背中の向こう側で
痛みに潜めた感情と
退屈に紛れた
心の部分で
嘘に気付きながら
また二人ぼっち、
背中を向けても
憂う様に片手を振ってみる
明日を望んでるのは
僕じゃないよ
グラついてるのは
いつも君の方だ
甘くは無い
辛くも無い
何でもないよ
きっと情報の一つも
処理しきれてないだけだから
抱え込んだものは
僕が思った以上に大きくて
僕は崩れそうに、
空を仰いで落ちていく
摩天楼の空虚
陽炎日和の光の束は
瞳を焼いて刺していく
縺れた言葉の端に
折り曲げた本当の意味と
君が首を横に振った
答え探しは此処じゃないよ
泣きたいのは僕の方で、
手を離したのは君の方
温くなった気温の中で
緩やかに話されて
冷えていく左の掌が
日に焼けていく様で、
日に溶けていく様で、
ああ、好きだったのは
僕の方だったんだって
今更ながらに
落ちていく心の片隅
預けた言葉の上で
踊っては転ぶ、
温かな空の色は
仰いでも覗いた二つの瞳
零れ落ちていくよ、
溢れかえってしまって
もう元には戻れないから
僕が踏みだした先で
君が笑えばそれでいいよ
僕の心の処理能力じゃ
きっと分からずじまいだけど
痛い、
苦しい。
率直な感想文みたいに
子供の言い訳
私は貴方のなんでしょう
貴方は私のなんでしょう
重ねた言葉裏に
望んだ答えなんてない
綱渡りのような
危険を孕んでは
熱を込めて溶かしていく
明け渡したのは
貴方の声を殺したくて
その首元には
どんな嘘が隠れてるの?
私だけの世界なら
この視界の中だけで十分なの、
足が縺れて
転がり落ちるロンド
貴方が求めたのは
実直な操り人形
私は瞳を見開いて
貴方を冒涜した無神論者
開いたその先には
どうせ私はいないのだから
痛いだけなら
必要ないんでしょう?
苦しいだけなら
もっと呼吸を止めて
貴方が私を望む限り
私は貴方を拒んでいく
だってイコールで結ばれない
どれだけ見据えても
望まれない幸せなら
私は私の貴方を殺していくしか
私を残す術を持っていないのです
簡単に飛んでいく紙飛行機
青を引き裂く様に、
雲を隙間に溶けていく
曖昧な境界線上
揺られて滲む水彩の海
誤魔化す様に
口元隠して君が笑った
呼吸する度に
浮かんでは弾ける
何処か懐かしい感覚
何にも変わりはしないけど
覚えてる道を辿る
あの時と重ねては
微妙に違う
噛み合わない歯車と
軋んだ機械の中
胡散臭くて笑った
君の笑顔だけが
変わっていなくて
少しだけ辛いかな、
だけど幸せだよ
同じじゃいられないけど
変わらないものもあるって
分かったからかな
引き摺るように
連れてい く紙飛行機の上
あの時のままで
君が笑ってくれた気がした

