TRIANGLE -128ページ目
何度も合間に合図する
輝かしいものなんて
ありはしなかったけど
それでも触れてる限り
歩いていける気がしたんだ
誰かの笑顔と
僕の苦しみを
天秤にかけて
揺れ動く心は
冗談でも笑えない、
雑踏の嘘を
見抜いても意味がなくて
ただ其処に在る筈の
不確かな愛を見た
治らないよ、って
笑えないままに
何度もふざけた
泣いてるような表情に
また顔を歪めて
どうしてか見ていられなくて
目を逸らしたんだ
輝かしいものなんて、
ないほうが良かった
僕ばっかり辛くて
泣いてしまうくらいなら
最初から無ければいい
それなら僕だって
悲しみようがないから
また悲しみが増えて
皆不幸せになれば
僕は幸せになれるって
そう思ったのに
誰かの幸せが減る度に
苦しくなったんだ
意味も理由も意義も
全部無駄になって
それでも、
良いんじゃないかって
気付いてしまって
僕はまた悲しくなるけど
苦しくなった呼吸も
また愛おしくなった
ただ好きなだけでいいんだって
そう言って笑えたんだ
綺麗なだけの音とか
青いだけの空とか
映すだけの瞳なんて
要らないよ
そんな嘘なら
最初から掌を握って
雑踏の喧騒と
立ち並んだ建物の間
僕は君の愛を
確かめる様に抱き締めて
笑えないって
肩口に埋める様に
涙を零すんだ
簡単に吐き出さないで
離すくらいなら
捕まえないで
単純に悲観する
僕の愛を騙らないで
罪悪感が塗れて
拙いと零しただけ
欺く様に見失う
綺麗なのも
青いのも
映すのも
全部事実だけど
それだけじゃダメなんだ
長い夢から
覚める様に
身体を放り投げて
朝の冷たさに
身を竦ませた
裸足に食い込む
傷口も笑えよって
何度も呟くけど
愛されたいと
願うだけなら簡単で
だけど崩れてしまうからって
何も言えなくて
だけど震えた唇は
音にならない言葉に笑って
そうして泣いたんだ、
分かってるふりして
何度だって叫んだ
言い訳も逃げ道も
最初から必要ないんだよって
そう言って笑ったんだ
きっと幸せ、
緩やかに下りていく
放物線に笑う
誰かの嘘に
手を繋ぎながら
向こう側じゃ
何も見えないけど
心引き連れて
一つだけ
小さな言葉を
君に差し出して
笑う様に
もう一度
君が歩けるって
笑えるまで
僕は
この下で
色を携えるよ
ささやかな幸せを
君の為だけに
塞いで
遠くに置いて
僕の事は
大丈夫だよ
曖昧に誤魔化して
嘘を吐いては
視線を逸らす
旅路なんて
そんな良い物じゃない
ただ虚ろにしてた
僕の心を迎えに行った
何度見ても
粗く削られた
どこにでもありそうな
そんな僕だけど
何処か愛おしくて
笑いたいのに
涙が出てくるんだ
迷ってばっかで
ネガティブな
マイナスな事ばっかり
頭ん中溢れるけど
どうせ自分だけの物だから
自分くらいは
大切にしてやりたいと
そう思ったんだ
戻れないよ
まだ前にも進めないけど
僕が一人抱え込んだ
悩みくらいなら
まだどうにかなりそうで
生きてるだけの
一呼吸分だけ
合間に置いてみた
大丈夫、だよ
きっともう少ししたら
また歩き出すから
後ろ向き
見えない壁も
背中預けて
冷たくなっていく
僕の目には
何も映ってないよ
どうせ見えないから
どうせ見ないから
吐き出した息も
白く濁る様で
伏せた瞳から溢れる
どうしようもない感情は
僕を困らせるだけ
君が笑うだけ
僕は辛くなっていく
どれだけ願ったって
無意味なんだって
知ってしまったから
分かってしまったから
口を開こうにも開けなくて
苦く広がっていく
僕の声は
きっと届かないね
僕の真正面に
空を仰ぎ見て
僕がいない世界の
君の幸せを願うけど
だけどそれは
僕にとっての幸せに
なることは絶対にないけど
嗚呼、笑えないね
君が笑うたびに
僕は言いようもなく
苦しくなるんだ

