ジョン・アダムス「中国の門」音の色とその移り変わりを楽しむミニマル音楽です。「音には色があり・・・」なんてことを聞いて理解に苦しむ人は、この曲を聞いてみるとよく分かります。まるで取り留めもなく色を変えていくオーロラを見ているような気分。最後は色を失って、闇の中に消えていく、なんてことを僕は想像しています。ジョン・アダムスは、こうしたミニマル音楽を主に書くアメリカの作曲家。僕も詳しいことは分からないので、少し調べてみるつもりです。
アンタイル「航空機ソナタ」ジョージ・アンタイルは現代音楽とジャズとの間を取り持つような、特異なポジションにいる作曲家です。彼の作品の特徴は、ユニークな展開の方法にあります。次々と繰り出される個性的なフレーズによって、聞く者を決して退屈させません。楽譜を見ると、そのユニークさがさらに伝わってくるかと思います。バルトーク顔負けの変拍子、プロコフィエフ顔負けの豪快さ。こちらのジャズ・ソナタもお勧めです。
バッハ「ゴールドベルク変奏曲」グレン・グールドのこの曲の演奏は、今やクラシック界の伝説となっています。今回は曲の紹介というより、演奏者の紹介になってしまいますがwまあ紹介などするまでもなく、グレン・グールドはクラシックに疎い方でも耳にしたことのあるほど有名な演奏家ですね。背景に彼の鼻歌が聞こえます。率直な感想として、「ああ、純粋に、ただピアノが好きなだけなんだなあ」と思いました。良い演奏をしよう、聴衆たちを喜ばせようという次元を大きく超越して、自分が音楽を楽しんでいるのに観客たちについて歩かせる。しようと思ってやってることではなく、無意識に聴衆たちを誘ってしまうんですね。僕らみたいに、聴衆を喜ばせよう、などと考えていると、自分の意に反した余計な装飾を付けてしまうものです。そこに正直な演奏を妨げるボロが出てしまうわけですね。同じように、僕はデビッド・ヘルフゴットというピアニストも好きです。映画「SHINE」のモデルとなった人です。あの人も、グールド同様、純粋にピアノを楽しむ人でした。コンサートを聴きに行った時は、本当に衝撃を受けました。今まで自分の考えていた「良い演奏観」が、事の見事に破壊されたのです。あの人も、コンサート本番だというのに、鼻歌を歌っていました。僕もやってみようかなw