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Banjoのクラシック名曲紹介ブログ

気ままに自分の好きなクラシック音楽を紹介しようと思っています。

(オリガ編曲)

ロシアの民謡は情熱的なものが多いですね。
テトリスのBGMでお馴染みの「行商人」、あるいは「1週間」などなど。

このロシア民謡「ポールシュカ・ポーレ」は、戦場へ駆けだす男たちを、家族や恋人の女たちが涙しながら見送るという背景で書かれたものらしいです。

日本語にすると「草原よ、草原」という意味。
広く雄大な草原は、これまで人間が繰り広げた血みどろの歴史を、人間を超越した所で全て知り尽くしている・・・といった内容。

イージーリスニングのFEELシリーズのCDに、このオリガの編曲が収録されており、僕のお気に入りです。


作曲家としてはこれからという時期に結核にかかり、死の絶望に苛まれたシューベルトが書きあげた、悲痛の弦楽四重奏曲です。結核は当時の医学では不治の病でした。

動画の0:35からの切迫感と焦燥感に支配されたフレーズは、絶望と恐怖から逃げ惑う乙女の姿を目にありありと浮かばせます。

ところどころに明るい部分がありますが、実はこれは乙女を迎えに来た死神の誘惑なのです。
「死とは苦しみではなく、安息なのだ」と。


シューベルトの名曲に、「魔王」という作品があるのはご存じでしょう。
ゲーテの詩にインスピレーションを受けた18歳のシューベルトが書きあげたものなのですが、「魔王」とこの「死と乙女」は相似関係にあるような気がします。

「魔王」では、「遊ぼう」「楽しいよ」と甘い言葉で連れ去ろうとする魔王を、子供は頑なに拒否し続けます。
一方この「死と乙女」も、「安息なのだ」と死の世界に誘う死神を、乙女はかたくなに拒否しつづけるわけです。

シューベルトの作品には、こうした「死」との葛藤が見え隠れしていることがよくあります。


作曲に関しては全くの独学なので、作曲科などの正規のルートを辿った方には、
和声的に、形式的に乏しく聞こえる恐れがあります。
音が小さいのも悪しからずw

こうした自然味の溢れる美しい世界へ引き込む音楽をよく作曲しています。
僕の作風は、よく「ラヴェルみたいな響き」と形容されますが、実はラヴェルとも微妙に違っていて、
むしろプーランクによく似ているような気がします。

この曲は2009年の12月に作曲したもの。
女優の飯島愛さんが亡くなったことにインスピレーションを受け、わずか2日で書きあげたものです。
その頃、ラヴェルの「クープランの墓」を好んで聴いていたこともあって、
「Tombeau de Ijima」と名付けようかと思いましたが、さすがにやめました。
クープランの墓からの影響は和声の面からも否めませんね。