クライスラー「美しきロスマリン」クライスラーのあまりに有名なヴァイオリン曲「美しきロスマリン」です。ロスマリンというのは「ローズマリー」のこと。ローズマリーという花は、俗に愛の象徴とされていることから、この曲は誰か愛する人に贈られたもの、と考えるのが妥当でしょう。この曲は女性に贈るのに最高の花ですね。何ともお洒落で、どこかユーモラス。あの人のことを考えるといてもたってもいられない、考えるだけでうきうきする。聴いているだけで、誰もがそんな気持ちになるのではないでしょうか。
ヴィエニアフスキ作曲「伝説曲Op.17]ヴァイオリン曲を好んで作曲したヴィエニアフスキの代表的な作品「伝説曲」です。僕はピアノとの合奏のCDを持っています。厳粛な空気を帯びた伴奏の上に、ヴァイオリンが何かを語るように歌います。古い石板を通して数千年も前の歴史を垣間見ているような、どこかロマンの溢れる曲ではないでしょうか。ヴィエニアフスキの作品はこの伝説曲しか知らないのですが、ヴァイオリン奏者にとっては結構馴染みのある作曲家のようですね。
ラヴェル「3つの詩」より「ため息」ラヴェルは不思議な作曲家。子供の持っているような遊び心があるかと思いきや、創作する曲には一切の無駄が無く、計算しつくされているのです。今回紹介するこの歌曲の伴奏はとても独特なものですが、こうした細やかな音を遊ばせる手法はラヴェルの作品にはよく見られます。例えば「ピアノ協奏曲ト長調 第1楽章」の冒頭部分、またスペイン狂詩曲の冒頭部分。童話の世界が大好きなラヴェルだけあって、この曲も不思議なメルヘンの世界に誘ってくれますね。ラヴェルの曲を聞くと、僕はオスカー・ワイルドの童話を思い出します。どこか悲劇的で、しかし暖かく、一方あるところではグロテスクで・・・