アッシュウェンズデー | アメリカつれづれ日記

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アメリカでの日々の楽しみ、驚き、ちょっとしたイライラなど、いろいろ綴っていきます。

2月17日水曜日はアッシュウェンズデーでした。

 

これはクリスチャン(主にカソリック)が教会で灰を額につける儀式。この日から40日間のレントが始まります。

 

40日間のレントの間の習慣は宗派によって違います。例えばカソリックの人たちは金曜日には肉を食べません。プロテスタントの人には曜日によって何を食べる食べないというのはあまりなさそうです。

 

東方教会はもっと厳しく食事をしていい時間が決まっていて、聞くところによると1日一食、肉はもちろん卵、乳製品の摂取が禁止&それ以外は断食です。

 

彼らのやり方はイスラム教のラマダンの断食に似ていますが、ラマダンは30日、こちらは40日。肉玉子乳製品までもダメとなると、実は東方教会の戒律はかなり厳しいですね。

 

アメリカのカソリック&プロテスタントの人たちはこの間に何かを手放します。

 

例えば40日間SNSをやめる、ポテトチップスを食べない、チョコレートを止める、など。

 

好きなものを40日間辞めて、その空いた時間、あるいは口寂しくなった時、イエスキリストの苦難を思い出し、祈ろうというのがこのレントの目的。

 

なので、この自粛活動にあたるレントの前にくるのがファットチューズデー、とりあえずレントの前に食べよう!な火曜日です。

そしてこの日がアメリカでポンチキーというポーランドのドーナツが一番売れる日でもあります。(Pączkiとポーランド語で綴ります。)

 

このPączki、実は本場ポーランドではアッシュウェンズデーの前の週の木曜日に食べるのが習慣なのだそうですが、アメリカでは直前の火曜日になっているのだとか。

 

Pączkiは基本はクリームやジャムが入ったドーナツです。美味しいのでファットチューズデーに毎年買うのですが、今年は寒波真っ最中なので外出しなかったため、1日遅れのレント初日にPączkiではなく普通のドーナツ買って食べました。

さて、実は私隠れ切支丹でございます。とはいえ今まではゆるーく生きてきたため、レントに参加したことはありませんでした。

 

ただ今年は色々思うことあり、初レント挑戦です。そしてこの40日間、私が諦めようとしているのは、「愚痴を他人に言うこと」。愚痴がコミュニケーションツールとなっている家で育った私にとってはかなりの難題ですが、グチグチいう自分に嫌気がさしたので、40日間頑張ります。