薩長同盟ドンマイ伊藤の「10分で書くブログ誤字上等」 -5ページ目

終わりそうにない漫画を考える その2【終わらないままで終わってしまうたった1つの理由は】

前回のブログで書かせていただきましたが

昔の漫画は打ち切りであっても最終回までは描かれており

コミックス最終巻も発売されることがほとんどだったと思います。

 

しかし最近は終わらないままに終わってしまう漫画が多くなってきたように思いますし、

おそらく気のせいではないでしょう。

 

今回は漫画の連載が終わらないままに漫画が終わってしまう

理由は何なのかを考えてみました。

 

しかしその理由は1つしかないです。

なぜならばどんなトラブルがあっても

連載漫画が終わらないまま終わることはほとんどないからです

 

例えば雑誌の休刊、廃刊などがあると掲載されている漫画はほとんどの場合に突然の

終わりを迎えてしまいます

いまならばweb連載に移行して完結まで続くことも多くなってきていると思いますが

紙媒体しかない時代には終わってしまっていました。

しかしそれでも雑誌の最終号にはとりあえず完結させるようには

なっていましたから終わらないまま終わってしまうという事態は少なかったと思います。

 

それでは終らないまま終わってしまうたった1つの理由は何なのかと言いますと

みなさんももう知っていると思いますがこちらになります

 

作者の体調

 

作者が体調を壊して書けなくなってしまい曖昧なままで連載が止まってしまい

そのまま再開されないというケーズは多くなっている気がします。

この場合は体調とは身体の調子だけではなくメンタルについても同様です。

 

いまは昔のような無茶な徹夜をさせる出版社は減ってきていると思います

なぜならば短期的な利益のために作者を壊してしまうと連載が終わり

その後に出てくる利益がなくなります。

さらに厳しいという評判が出てしまうとその出版社に作品を持ち込むのは止めようと

思う新人が多くなって新しい戦力は出てこなくなり将来的にマズくなるからです

 

しかし無茶をしなくなってきているとしても漫画を作る作業は過酷です

長時間の同じ姿勢を取ることによる腰痛や肩こりなどは職業病です

眼精疲労も出てくるでしょう

 

その結果身体を壊して書けなくなってしまい急に終わってしまう作品が

増えてきたのではないかと思います。

 

そして漫画家の人が壊してしまうのは体調だけではありません。

メンタルも壊してしまう方が多数おります

 

締め切りのプレッシャー

アンケート人気の増減

単行本の売り上げ

 

それらが合わせてやってくる打ち切りへのプレッシャー

それを毎週のように浴びていたら強い人でも壊れてしまう事は

当たり前のようにあると思います。

その結果終わらないまま終わってしまう漫画が出てくるのでしょう

 

そして終わらないまま終わってしまう理由がもう1つあります。

 

それは作者の死亡です

 

長期連載されている漫画の場合は作者もどんどん高齢になっていきます。

その結果として連載を最後まで終えることなく残念ながら亡くなってしまう

先生も多いです。

 

そして残念ながらまだまだお若いのに作品を終わらせることなく

無念を抱いて亡くなってしまった方もたくさんおります。

 

漫画という作品が基本的には漫画家1人で作るものでありので

【原作者の方もいらっしゃる場合もあります】

その1人がいなくなってしまうとどうしようもなくなるのです。

 

しかしそのリスクは織り込んで

漫画は作られ、そして読まれていくものなのかもしれません。

 

次回は終わらないまま終わった漫画を

いくつか紹介させていただく予定です。

終わりそうにない漫画を考える その1【昔は終わったなんて言いたくないけど】

僕は小さい頃からたくさんマンガを読んできました。

思い出してみると読んでいて面白い漫画がほとんどです

読んでいてつまらないと思った漫画はほとんどないです

 

大人になっても子供のころほどではないですか漫画は

読んでいます。

 

今の漫画の他にも子供の頃に読んだ漫画を懐かしく読んだり

子供の頃に出ていて見逃していた漫画をいま読んでいたりもしています

 

今の漫画も昔の漫画も面白いですが

昔の漫画に比べると、いまの漫画にはある現象がたくさん

起きているという事に気づいてしまいました。

 

最終回がきちんと書かれるか

 

という事です。

小さい頃に読んだ漫画の中には大好だったけどいま思えば

人気が出なくて打ち切りになったと分かる漫画もたくさんありました。

そして人気があり終ってほしくないと思いながらも終わるべき時に

しっかりと最終回を迎えた漫画もありました。

 

昔はどういう形であれきちんと終わる漫画が多かったと思います。

しかし最近は最終回を迎える前に終わってしまう漫画が多くなってきたと

思います。

 

今回はしっかりと終わらない漫画についていろいろ思っていることを書いていこうと思います。

今日の1冊 【嗚呼!花のゴルフ部】 作:魚乃目三太

 僕が良く読んでいる漫画家の魚乃目三太先生は

食事とご飯の上に人生や戦争という人間の営みの歴史を載せた

面白い漫画を書いていらっしゃいます。

 

こちらのご飯漫画も本当に面白いですが今回紹介するのは食事の漫画ではありません。

こちらになります

【嗚呼!花のゴルフ部】 作:魚乃目三太

 

先生はご飯マンガの中にもボクシングなどの格闘技や

野球などのスポーツに関わらせておりますが、

こちらの漫画は実体験を述べている食事はほぼ出てこない

ゴルフ部漫画になります。

 

大学に入った新入生が最初に受ける洗礼、それはサークルや部活の勧誘になります

ほとんどの人は高校から大学というまた新しい世界に飛び込むわけですから

どうしていいか分からずに流されるように入部してしまう事もあるでしょう

 

三太先生も強引な勧誘に負けてしまいゴルフ部に入部することになったのでした

最初はイメージとのギャップに戸惑いながら部室に向かうと

屋上の練習場に連れていかれてそのまま入部することに

時代的に理不尽なシゴキはなくなってきつつあったと思いますが、精神論や根性論はまだまだ主流だった時代

体育会系の縦社会も残るときの部活はなかなかハードだったのではと思います。

内容は作者の三太先生が当時の日々を振り返りながら時々解説を入れていくお話です。

 

ゴルフ部の成績はリーグ戦の6部、強豪校ではなかったので練習そのものはハードでも

上を目指す厳しさは少ない感じでした。

 

道具を割引してもらうためにスポーツ店のチラシ配りをしていると

お店が閉まってしまうようなズッコケ話もありますからゴルフ漫画というより

体育会系部活漫画と思って楽しめる作品です

 ゆるい練習を続けている場面もありますが夏合宿はさすがにハードに

追い込んでいる部分や体育会系独特の厳しさも見えてきております。

 しかしただ、厳しいだけではなく夏合宿の中では確かに成長を感じられることもあり

そんなゴルフ部の思い出を振り返っていく作品です。

体育会系の部活をした人は自分に重ねて思い出を振り返った面白さを感じますし

 

そうでない人も体育会系部活の内側を見ることが出来て面白いと思います。

そして時々入ってくる三太先生の笑い話エピソードもほっこりして最高でした

あと出てくるキャラクター【実在の人物】の中で木田君と堀田先輩が特に面白いキャラですので

読まれる際にはチェックしてみてください