薩長同盟ドンマイ伊藤の「10分で書くブログ誤字上等」 -4ページ目

終わりそうにない漫画を考える その5【計算したら何とか終わりそうな漫画その1】

 前回までは終わりそうにない漫画や作者の方や読者のどちらにとっても不本意な形で終わってしまった

漫画について書いてきました。

 今回のシリーズを書いていくにあたって他にも終わりそうにない漫画をいろいろ思い出してみました。

 【たぶん僕が生きているうちには終わらないんだろうなぁ……】

 【作者の○○先生が生きている間には終わらないんだろうなぁ……】

というような悲しい予想が立ってしまう作品がたくさんありました。

そうして諦めてしまう漫画もたくさんあります。

もちろん1位はハンターハンターになります。

しかしハンターハンターにしても富樫先生はまだ55歳、あと15年後でも70歳なので

元気でさえあれば終わるのではという希望もかすかにあることに気づきました。

 

それならば他にも終わらないと決めつけて諦めている漫画でも終わるのではないかと思い

いろいろ計算をしてみる事にしました。

 

取り上げて計算するべき漫画の条件は

①面白い事

②最近連載が止まっている事

③物語の終わりがまだ見えていない事

この3つを条件に考えてみました。

 

それで考えたらそもそも1位はハンターハンターなのですが

さすがにこのテーマにハマりすぎなので他の作品を考える事にしました。

そして思い浮かんだが作品がこちらです

喧嘩稼業  作:木多康昭

 

木多先生は「幕張」や「泣くようぐいす」などで実在の有名人のパロディネタと

シリアスパートありのストーリー漫画を絶妙なバランスで組み合わせたとても面白い

作品を描かれておりました。

 

そして今回取り上げている「喧嘩商売」「喧嘩稼業」についても格闘漫画としてのリング上での

戦いに加えてリング外の知能バトルの要素も加えた喧嘩漫画というとても面白い作品を描かれております

 

リング上では肉体同士がぶつかる迫力満点の戦いを描き

リングの外でも勝つために何でもする知能戦を描く

主人公の佐藤十兵衛の肉体を鍛錬していく真っ当な強さでの戦いと

相手を嵌めて陥れていくルールの中で勝つためには何でもする強さの戦いが

どちらも目の離せないものになって毎週読みたい作品になっています

 

そんな先を早く読みたくなる作品なのですが現在は不定期連載で休載多めという富樫先生状態になっております

最後に掲載されたのは2020年2月、1年半以上の休載が続いております。

 

ヤングマガジンの巻末には

「喧嘩稼業についてはお休みします」の告知が載っておりますので

再開するつもりはあるのでしょう。

【ジャンプの巻末にはハンターハンターの文字は消えてしまいました】

 

思えば喧嘩稼業の第1部、喧嘩商売が終わった時にも

「半年後に2部開始します」と告知があったのに実際に再開したのは

2年以上後でした

 

僕はハンターハンターですでに免疫が出来てますので

待つことには慣れておりますが木多先生か僕自身が亡くなってしまい

最後まで読むことが出来ない事態を迎えるのは避けたいです。

 

そんな暗い気持ちになっておりましたが冷静に考えてみて木多先生の

年齢をお調べしたところ元気52歳

【これなら終わりまで読めるのではないか!?】

という希望が出てきたのでちょっと計算してみる事にしました

 

喧嘩稼業は

連載開始が2013年で現在2021年で7年間

単行本は13巻まで出ております

内容についてはおそらくは作中で開催されている陰陽トーナメントと優勝者と田島の

戦いで終了すると思われます

全部で16戦行われる試合の中で現在は第6試合が行われております

つまり7年かけて6試合行われております。

全部で16試合という事は残り10試合

つまり7÷6×10=約12年

 

連載が再開されてペースが戻ればそこから12年で連載が最後まで

続く計算になります。

12年後は木多先生は63歳

そこに途中で長め休みを2回とるとしてプラス4年でも67歳

木多先生がお元気であれば最後まで続く可能性があるという結果が出ました。

 

いまは休載されておりますがどうかお身体に元気を蓄えていただき

ぜひ喧嘩稼業を最後まで届けてもらいたいです。

終わりそうにない漫画を考える その4【終わってほしくないのに終わってしまった漫画その2】

 もっと続きを見ていたい漫画の作者の方が亡くなってしまうのは本当に残念ですが

 ご高齢の方の場合は人間である以上、命に寿命があるので読者として受け容れる事は

出来る場合もあります。

 前回でお名前をあげさせていただいた

  高井研一郎先生もご高齢でしたし

 先日お亡くなりになられたさいとうたかを先生もご高齢でした。

 さらにはさらにみなもと太郎先生もご高齢でした

 みなさま長期連載中の作品を完結させることなくお亡くなりになられてしまい、読者としても

非常に残念でしたが、年齢を考えると悲しいですが受け容れる事も出来ました。

 しかしさらに若い漫画家さんの急死については突然すぎて受け容れる事が難しいですし

作品の最後を読みたいという想いも消化することが難しいです。

 特に僕がもっと読みたかったと思う、若くして亡くなってしまった漫画家さんの作品はこちらになります

佐藤タカヒロ先生のバチバチ、バチバチバースト、鮫島最後の15日の3部作です

心の中に父へのコンプレックスを抱え、力士を憎んでいた鮫島が連載の中で

相撲への想いを燃え上がらせていき、挫折もしながら関取になっていく物語は

とても心に刺さりました。

鮫島本人や同門の先輩、そしてライバル達も順風に前に進んでいる描写はあまりありません。

挫折と努力、努力の果ての挫折を繰り返していき、泥まみれになりながらも成長していく姿が

魅力的な作品でした。

作品の中の人間模様、そしてみんなが抱えている葛藤を吐き出す場面は

本当に面白く。、さらに取り組みシーンの迫力もすごかったです

ぶつかり合う迫力の描写の他にも相手の心理を読む駆け引きの描写もとても素晴らしく

文字通り血と汗が飛び散る熱戦が常にページの中にありました。

 

 

そして3部作の最後、【鮫島最後の15日】では

幕内力士まで出世した鮫島鯉太郎のまさしく最後の15日が描かれております。

物語の序盤からきっと鮫島には明るい幸せな最後は訪れないだろうというのは思っておりました

小さい体で常に明日を考えずに今日を全力で生きてきた鮫島の身体は

すでにボロボロになっているのは作品の中からの描写でも読み取れます

それを知らないライバル達は次を期待して言葉をかけてきますが

鮫島には果たすことが出来ない次と明日という約束

鮫島は嘘をつき続けながら全力で13日間を生き続けていくのでした

そして最終回の最後には

圧倒的な強さを誇り誰も理解することが出来ない次元で相撲を

取っている横綱の泡影との取り組みが決まったところで

物語は終わります。

最後の15日と書いているのですからここから泡影戦が行われ

さらに千秋楽の取り組みも行われたと思うのですがその結果は

もう誰も見ることが出来ないまま物語は止まってしまいました。

 

この先がどうなるのかは、僕もいろいろ考えましたが正解は絶対にありません。

ただ本当に続きが見たかったという想いを抱きこれからもこの先を想像して

見ようと思います。

 

 

 

 

終わりそうにない漫画を考える その3【終わってほしくないのに終わってしまった漫画その1】

前回のブログで書いたように残念なことに作者の方が亡くなってしまい

終ってしまう漫画は最近多くなってきた気がします。

 

 

連載の長期化にともなってそのような事態が起きてしまうのは残念な事です

それまで毎週のように当たり前に読めていた漫画が終わってしまうのは

本当に悲しいです。

日常の当たり前が1つ無くなってしまい二度と取り戻すことが出来ないからです。

そのように作者の方が亡くなってしまって終ってしまった作品では

こちらがとても印象に残っております

総務部総務課山口六平太 作:林律雄 画:高井研一郎 

ビックコミックで30年以上も連載されたこの作品は本当に毎回いつも面白い作品でした

たしか何かの記事で、林先生と高井先生が長期連載のマンネリによる弊害については

【どんな時で必ず及第点の作品は載せ続けよう】という決意のもとで作られていたというお話

をされていたと思います。

実際は及第点どころかいつも100点満点の面白さを僕らに届けてくれました。

お話は基本1話完結

サラリーマンとして友人として誰かの悩みを打ち明けられた六平太が

真っ直ぐに誠実に問題に向き合い解決していくというフォーマットなのですが

本当に様々な問題を解決してきます

 

友人の家庭問題

会社の人事問題

家族の問題

日本社会の問題

もちろん1人の力で出来る事は限られておりますのでスーパーマンのように解決することはできませんが

周りの人の力を借りたり、周りの人と力を合わせたりしていつも解決していくのです。

もしもまだ連載が続いていたらきっと作中の吉沢さんと結婚されて夫となり

おそらくは子供も生まれて父親となった六平太を見ることも出来たでしょう

さらには島耕作のように出世していき社長となってビジネス漫画にモデルチェンジ

することだって可能性はゼロではなかったと思います

 

しかし高井先生が亡くなってしまい終わってほしくなかったのですが終わってしまいました

最終回の最後のページはこちら

六平太と吉沢さんが仲良く並んている写真で終わっております

本当にこのまま終わってしまうのが残念な作品です

前に1度だけ田中圭一先生の作画で復活されておりましたから

もし可能であればまた田中先生、林先生の六平太も見れるのならば見てみたいと思いました。