○それは私がまだ20代の頃の話である。
○JRで鎌倉まで行き、鎌倉駅から江ノ電に乗って江ノ島駅へ行く。
○江ノ島駅に到着した後、海底トンネルを歩いて江ノ島へ行く。
○エスカーで江ノ島の山頂まで昇ったのちに徒歩で江ノ島の麓まで戻り、再び海底トンネルを歩いて片瀬海岸に戻る。
○片瀬海岸に戻って海岸を歩く。海水浴のシーズンを迎えたもののその日は海水浴に適した気温で無かったため、海水浴客はあまり多くない。
○その代わり、サーフィンやウィンドサーフィンをしている若者が多かった。なお、冒頭に述べたとおり当時は20代であったので、実際の感覚としては同年代の者がサーフィンを楽しんでいるという感覚であった。
○海水浴客をメインターゲットとする店で昼食を摂る。ハンガーガーとコーラだった覚えがある。
○食後にコーヒーを飲んで海を眺め、時間の経過を確認する。確か腕時計はしていなかったはず。その代わりに店の壁に掲げられた時計を眺めていた。
○予定時刻を間もなく迎える頃、とあるビルに向かう。
○予定時刻を終えるまでそのビルに滞在し、ある程度時間を潰す。片瀬江ノ島駅からのロマンスカーの切符はもう購入済だが、出発時刻まではまだ時間がある。
○その時間を、海岸の徒歩とサーフィンを眺めるので費やす。
○女性の水着に興味が無かったのかという問いもあるかもしれないが、その問いは二つの点から否定できる。
○一点目は、そもそも海岸にいる女性が少なかったという点。
○もう一点は、そもそも私は一人ではなかったという点である。
○そのときの私の格好は以下の通り。
○スーツ姿でJRで鎌倉まで行き、鎌倉駅から江ノ電に乗って江ノ島駅へ行く。
○江ノ島駅に到着した後、スーツ姿で海底トンネルを歩いて江ノ島へ行く。
○スーツ姿でエスカーで江ノ島の山頂まで昇ったのちに徒歩で江ノ島の麓まで戻り、再び海底トンネルを歩いて片瀬海岸に戻る。
○スーツ姿で片瀬海岸に戻ってスーツ姿で海岸を歩く。
○スーツ姿で海水浴客をメインターゲットとする店で昼食を摂る。
○スーツ姿で食後にコーヒーを飲んで海を眺め、時間の経過を確認する。
○予定時刻を間もなく迎える頃、スーツ姿で取引先のビルに向かう。
○取引先との会議をを終えるまでそのビルに滞在し、スーツ姿である程度時間を潰す。
○おそらく、江ノ島における典型的な時間の潰し方&もっとも似つかわしくない格好の組み合わせであったろう。
○ちなみに、それだけの観光ができたのはその日が土曜日だったからである。
○なお、休日出勤手当&交通費支給の対象。ロマンスカーの料金は向こうの会社が出してくれた。帰路だけだったけど。