【火難】(かなん)
火による災難。これが起こっていないからという理由で消防署を税の無駄という人はいないだろうが、同じ理由での税の支出である公共事業や国防について税の無駄とブー垂れて社会を台無しにする。
【禍難】(かなん)
わざわい。前段のブー垂れるクソどもの意見が通ってしまった結果。
【蟹】(かに)
蜂と臼と牛糞と一緒に猿を倒した生物。
【蟹歩き】(かにあるき)
太っている同士が狭い道で通り過ぎなければならないときの歩き方。
【蟹蒲】(かにかま)
色、風味、食感などがカニの身そっくりに作られたカマボコで、本物の蟹を用いたチャーハンは無理でもこれならどうにかなる。
【蟹缶】(かにかん)
カニ肉の缶詰。緊急時に役に立つ食材の第一位。ここでいう緊急時とは、災害だけでなく急な来客も含む。
【果肉】(かにく)
果実の皮と種子との間にある肉質の部分で、通常の果物はここを食すが、イチゴはそうではない。
【蟹工船】(かにこうせん)
小林多喜二の小説によって風評被害を被った船。安月給でこき使ったと小林多喜二は書いたが、実際に働いていた人は、キツいと言っても小林多喜二の言うほどではなく、何より大切なこととして、当時のサラリーマンの一〇倍以上の年収があった。
【蟹座】(かにざ)
黄道十二星座の一種で、ラテン語にするとCancerとなる。古代ローマを専攻していた者は間違いなく空目する。
【蟹星雲】(かにせいうん)
牡牛座にある惑星状星雲。カニの甲のような形に見える。一〇五四年の超新星の残骸と考えられ、よく、藤原定家が日記にこの超新星爆発のことを日記に残しているとしているが、藤原定家の生年は応保二(一一六二)年のこと。たしかに日記に書いてはいるが、藤原定家が目撃したわけではない。末法之世の後冷泉天皇の頃に書こうかと思ったが、書かなかった理由はこれである。
【蟹族】(かにぞく)
大きなリュックサックを背負った登山者・旅行者のことで、駅の改札などを通る際に横幅のある荷物がじゃまにならないよう、体を横に向けて歩くさまから名づけられた。自分たちが邪魔になっていることを自覚しているだけまだいい。