前回の続き。
博物館の展示物についてです。
テンションがあがったのは、
4階の中国の陶器のエリアです。
種類別に色々な陶器が展示されていましたが、
中国らしい模様のカラフルな器に心奪われました~
こんなピンクの色もあるんですね~
双喜柄で可愛いーー
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発色が美しくて、驚きます。
こちらは真っ黄色に梅?とツバメ柄。
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・・・こういうカラフルな中国食器欲しい!!
続いて、書のエリア。
書のエリアは、4階右側に多かったです。
書の展示はカッコ良すぎでした。
次の書は、どの部屋だったか忘れてしまいましたが・・・
多分、4階のどこか・・・
紙に絵柄があるのが、とても珍しいなと思いました。
2対の掛け軸でした。
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李初梨(重慶の文化人のようでした)の展示は、
この方がコレクションしていたと思われる書や陶器などの展示でした。
本当にこれ全部個人の物だったの??と思う量。
確か、この部屋にあったと思う紫砂の茶器。
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蓋と本体との間に凸凹のない、つるっとした仕上がり。
どうやって作っているのーー??
と思う程、美しいです。
(今、ふと思ったけど、醤油さしみたい・・・←おいおい)
1階か2階の三峡の展示のコーナーには、
昔の重慶の地図が展示されていました。
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この地図を見て、本当に重慶の中心部は、牛の角の形だなぁと思いました。
この右端の牛の角の先端部分が、长江と嘉陵江の合流する朝天門。
(写真は以前のブログにあり→★)
重慶の地名にも牛角と入っている地名があったりします。
昔の解放碑の写真もありました。
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今の解放碑があるエリアは、歩行者天国になっていて、
繁華街のど真ん中な感じなので、違う場所のようです。
(今の解放碑の写真→★)
さて最後に、この博物館に来ようと思った一番の理由。
抗日戦争(日本で言う日中戦争)の展示の話です。
博物館3階の、入口から階段に向かって左手の区画です。
まず、入口に、以下の看板があり、
重慶への爆撃の「多媒体演示」が無料で見られますよという案内でした。
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時間は、毎日10:00、15:00、16:00。
無料です。
この看板前に居たのが、14:55頃だったので、慌てて中へ。
全ての展示をすっ飛ばして、まずはこの「多媒体演示」の場所を探しました。
すると、一番奥に、階段があり、そこにはお姉さんが。
入れるか聞くと、行けるというので、行ってみると、
そこは階段状に座席があるスクリーンになっていました。
「多媒体演示」ってなんだろうと思いつつ、
ちょっとビビりながら、端っこの席へ。
私が席に着いたときは結構ガラガラでしたが、
始まる頃には、席がかなり埋まっていました。
スクリーンには、重慶の街が描かれていて、
下は、町の模型になっていました。
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このスクリーンに、プロジェクターで爆撃機や逃げ惑う人々の
写真や映像が映し出されたり、
スクリーンの絵にかぶせる形で、爆撃され、街がどんどん燃えていく様子が、
ライト?映像?で演出されたりと、
かなり凝った作りの演出でした。
言葉は全然追えませんでしたが、
音と映像で、十分にその悲惨さが伝わる演出でした。
私は、これまで、日本人であることに、誇りを持っている・・・
と言ったら、言い過ぎかもしれませんが、
日本人に生まれて良かったと思っていました。
この日初めて、私は日本人であることを、恥ずかしく思いました。
周りに知られたくないと思いました。
日本人として、申し訳なさで、いっぱいになりました。
悲しくなったとも違う、怖くなったとも違う、
初めての感情で、血の気が引きました。
日本人が、こんなにひどいことをしてしまったのかという、
事実に震えました。
私は、広島や沖縄で、戦争の痕跡を見て、
日本が壊された戦争の悲惨さを見たことがあります。
でも、私は今回、初めて日本が壊した戦争に触れました。
それで、少し考えが変わりました。
日本は他国に同じようにしてきたから、
日本にも同じように戻ってきてしまっただけなんだと。
戦争は、一方的なものではないのだということを、
今回、実感しました。
日本が今後、戦争をしない国であり続けることを、
今まで以上に、強く願います。
またまたこのブログを書くにあたって、
帰ってきてから、ネットで色々見ていたら、
重慶には、他にも十八梯防空洞の跡地に、
展示スペースがあることを知りました。
次に重慶に行くことになったら、今度はこっちにも行ってみようかなと、思っています。
十八梯防空洞は、日本が爆撃した際、市民が避難し、
その避難した市民のうち2500人が、亡くなったとされる場所です。
1941年6月5日の晩、5時間にわたる空爆に、
市民は外に出ることも出来ず、窒息したのです。
博物館にも、洞窟にギュウギュウ詰めになっている人の様子が、
彫刻で作られていました。
この彫刻で作られた薄暗いトンネルを抜けると、
抗日戦争の展示のラストで、
日本に勝った!!という展示で終わります。
以前にもブログで書きましたが、
抗日戦争からなだれ込んだ太平洋戦争は、
日本が降伏することになりました・・・
これを、中国が勝った!!というのは、ちょっと違う気がするのは、
私が日本人だからなのか・・・
日本が投降したのは、確かなのですが。
戦争の勝ち負けなんて、どうでもよく、
する国どちらも悪いと思いますし、
戦争が終わって、長い時が経っても、
後世の人間を、こんなにも複雑な気分にさせる破壊力を持っているのは事実です。
戦争がこの世からなくなれば良いのに、
と言うのは安易な物言いだと言うのは自覚していますが、
戦争関連のものを見ると、本当にそう思います。
最後の最後に、くらーい話になってしまいましたが、
コレが見たくて行ったので、
見ることが出来て、本当に良かったです。
重慶の自然や文化の展示も面白かったですし、
書画や陶器も好きなので、色々な展示を見ることが出来て、
とても充実した1日でした。
でも、全部階段、床は石なので、本当に疲れました;
そういえば、蘇州にも、色々な博物館ありますよね。
「Whenever」1月号に載っていた特集を見て、蘇州の博物館にも、
ますます行きたくなりました!!
蘇州も、まだまだ行きたいところ沢山あるな~