先日、こんな質問を受けたのです。「オーギュメントコードを使いたくなるのってどんな時ですか」…。さて、ちょっと答えに困ってしまったのでした。どんな時なのでしょうか。あれからちょっと考えてみて思ったのは…
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
どんな時?
そのときにとっさに出た答えが…
「なんとなく気分で…」
「変化が欲しいとき…」
なんだか我ながら、答えになっているのだかいないのだかわからないような答えですね…
さて、どうしてオーギュメントコードって使うのでしょうか。
ちなみにオーギュメントというのは冒頭写真のようなコード。増三和音とも言いますね。
ぼくも、たとえばしおかぜのマーチにも使ったし、ほかにも使っていると思います。
どうして、あそこにオーギュメントを使ったのだろう…
なにを思って使ったのだろう…
考えてみたら…
レのシャープ
「ここでレの音が半音上がりたかった」なのです。
レ(階名ね)が、ここで半音上がりたかった…
と、結果的にオーギュメントコードになった…
つまりは、そういうことなのです。
あの時たしか、オーギュメント以外にレが半音上がれる可能性がないかと考えたと思います。
それこそブラックアダーコード(あつまれ おもちゃのマルチャ!の解説参照)もありますよね。
でも、たしかあれを書いた当時は知らなかったと思います。ブラックアダーコード。
ブラックアダーを知ったのは、もう少しあと。ドミナントの一種として知識だけ。
でも、知っていても、多分使わなかったと思います。「違うな」って思ったと思います。
なにしろ、レが半音上がりたかった。それだけなのです。
音で
そもそも曲を書くとき、あまりコードネームとか和音とか意識してないかもしれません。
音が動いた結果として、和音が出来る感じ。
音の動きの結果なのですよね。
たとえば旋律が出来たら、それにまずベースラインをつけてみたり…
そうすると、必然的にハーモニーってある程度決まってくるじゃないですか。
そもそもメロディやモチーフが出てくるときに、
そのうしろにハーモニーの響きも一緒についてくるのです。
さて、それは具体的にどんな響きなのかな、って探していく感じなのです。
感覚的?なのです。あんまり「これこれこうだからこの和音」って考えたりしないです。
作曲家としてはダメな部類なのかもしれませんね…(悲)
理詰め?で書いたといえば、「ピッコロ、フルートとオーボエのためのファンタジー」…
あれは、わりと理屈?で書いたかもしれません。
ハーフディミニッシュ
そういえば、しおかぜのマーチに、♯4のハーフディミニッシュを使っていますよね。
先日こちらの記事に書いたコード。
マルチャにも出てくるコードです。
今年の課題曲でいえば、ハーフディミニッシュはザ・ガーズにもたくさん出てきます。
あれは、意識して書いたと思います。
でも、やっぱりあそこもメロディ先だったかな。
メロディと一緒にハーフディミニッシュ(というよりファの♯)が出てきたのか…
たしかそうだったような気がします。
メロディに、響きがついて出てくるのですよね。
それがいったいどんな響きなのか、なかなか探し当てられないこともありますが…
ハーモニーがつかない
それどころか、メロディは全部書けたのにハーモニーがつけられないぞ、ってこともありました。
かなり悩んで、「これもうア・カペラで歌ってください」って言おうと思った曲。
そんなこともあるんですよね…
あのときは、ピアノに向かったらするするっとハーモニーが出てきました。
不思議ですね…
始まりのハーモニーから、音がするすると動いていった感じ…
だから、「こういう理由でこのハーモニーを使いました」というのは正直ありません。
たとえば、結果的に平行調を行ったり来たりするみたいな曲もありますが、
「なんだかメロディがそう要求したから」としか言えません。
なぜそのコードを使うのかの答えは、だから「音が要求したから」だと思うのです。
作曲家さんって、音の動きが要求した結果としてハーモニーを生んでいる、のではないか…
そんなふうにも思うのです。
さて、みなさんはどんなふうにハーモニーをつけますか。

