音楽は知っていた方が楽しめるのでしょうか? | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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クラシックの演奏会だと有名曲のほうが集客できたりしますよね。クラシックに限らないかもしれませんが…。事前勉強していったり…。でも、音楽って知識が多い、知っている、わかっている方が楽しめるのでしょうか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  音楽を楽しむ

 

音楽を『楽しむ』って、何でしょう。どういうことなのでしょうか。
知っている曲の方が楽しめる?
どんなメロディが出てきて、次はどうなって…
それが全部わかっていて、どんな感じでそれが再現されていくのかを楽しむものなの?
古典落語や歌舞伎みたいに?
なら、知っている曲や、知識が多い方が、音楽をわかっていた方が楽しめるのでしょうか。
また、音楽の素養がある人の方が、そうではない人よりも音楽を楽しめるのでしょうか。
 

 

  音楽の聞き方

 

こんなこともありますよ…
音楽が流れてくると、無意識に和音分析をしていたりする。
『あれっ、そこ、DS進行じゃん』とか、
『そのナポリがいいね』とか、
そんなことばかり考えていたり、それから…
無意識のうちにソルフェージュしていたり、構造分析していたりするのですよ。
で、思うのです…
あぁ、音楽をこんな聞き方しかできないようになってしまったんだな、って…
これ、ちっとも音楽を楽しんでいることにならないと思うのですよね。
むしろ知識なんかない方が、音楽って楽しめるんじゃないかと思うのです。
 

 

  事前に勉強?

 

クラシックのコンサートに行くのに、その曲をあらかじめ聴き込む人っているでしょ。
なぜなのでしょうか。
おぼえていくと、なにかいいことがあるのでしょうか。
次の展開がわかっていいの?
お化け屋敷の構造をあらかじめ全部知っていたら…、そのほうが楽しめる?
そんなことないですよね。むしろ、しらけてしまいますよね。
クラシックは、音楽はそういうものじゃない?
でも、どんな有名曲でも、初演の時には誰も知らない曲だったのですよね。
ただ感じて楽しめばいいのではないか、そんなふうにも思うのです。
 

 

  背景を

 

ただ、この曲はどんなことを表現しようとしたものなのか、
そんなことは知っていてもいいかもしれません。
どんな印象を、どんな物語を、どんな心情を、あらわそうとしたものなのか…
それをわかって聴くと、聞こえかたも変わってくるかもしれませんね。
ベルリオーズは幻想交響曲の演奏には物語を著したものを聴衆に配ることを希望した…
もちろん、その意図はいろいろあるのでしょうけどね。
でも、そういう予備知識がまったくなくても、
ただ音から自由に感じ取る聞き方だって、あっていいと思うのですよね。
 

 

  知っていること?

 

言えると思うことは…
そういういろいろなことはあるにせよ、音楽って、
知識で聴くものではないし、知識がなければ楽しめないものでもないということ。
知識なんか持ってなくても、ただその音から受ける印象や心情を想像して楽しむ、
そういう聞き方もあっていいということ。
知っていることがえらいわけではないし、知っている人が上でもない。
わかっているとむしろ純粋に楽しめない、そんなことだってあるということ。
先入観なしでただ印象を受け取る、そんな聞き方に否定的になってしまうと、
有名曲じゃないと誰も聴きに来ない、そんなふうになってしまうのではないか…
もちろん、いろいろな聞き方があっていいし、あるべきだとは思うのですが…

さて、音楽って、知っていた方が楽しめるのでしょうか。みなさんはどう思われますか。