定額働かせ放題 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさん、公立学校の先生には残業代が支払われないことをご存じですか。これ、なぜなのでしょうか。先般中教審が出した意見についてのNHKの報道に対して文科省から物言いがついたそうですが、それってどうなの?

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  NHKの報道

 

中教審(中央教育審議会)の特別部会が出した、教員の働き方改革についての審議のまとめ、
それに対して、その内容に対する評価を、NHKが報道しました。
その放送を、ぼくはたまたま見ていたのですが、その内容、ネットにも公開されています。
こちら…

 


とても客観的に中立的に報道されていると思って見ていたのですが、これに対して、
文部科学省からNHKに『抗議文』が届いたそうなのです。

 

 

  抗議文

 

その抗議文、もう掲載してしまいますよ文科省さん。こちら…



さて、みなさんどう思われますか。
うーん、、公平かつ公正な放送だったように思うのですがね。
それが、まるであれは事実と異なるかのような抗議文、違和感を覚えます。だって、
残業代を支払わない体制は変えない、でも、給与はちょっとだけ上げてやろう…
そう言っているわけでしょう審議のまとめは。
根本的には変えるつもりはないよ、間違ってないから。
その代わり、ちょっと給料上げてあげるからいいでしょ、というわけですよね。
そもそもどうして、公立教員には残業代が支払われないのでしょうか。
 

 

  給特法

 

教師には残業代を支払わない、その根拠となっているのは、『給特法』という法律。
正式には『公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法』というそうで、
1972年に作られたのだそうです。
みなさんご存じでしたか。ぼくは知りませんでした。
なぜ、教員には残業代をつけないのか…

教員の仕事は、自身の自発性や創造性が必要とされるものであるため

なのだそうですよ。
たしかにその通りだと思いますよ。でもなぜそれが、残業代をつけない根拠になるのか…
ひとつも理由になっていないように思うのです。違いますかね?
自発的にやるのが当たり前だから残業代なんかつけないよ、って!?
みなさんは腑に落ちましたか?
 

 

  働いた分の報酬を

 

現場の先生方の何人かから、こんな声を聞きました…

まずは働いた分の手当てがちゃんとつく体制にするのが先ではないのか

働き方改革とか部活動改革とかいって実効性のない対策ばかりを打つのではなく、
まずは働いた分の報酬がちゃんと支払われるようにすることだ、と。
そう思います。やっていることの順番が逆なのですよ。
文科省のやっていることを見ていると、『カネがない故の苦し紛れ』にしか見えない…
カネはかけたくないぞ、って言っているようにしか見えないのですよね。
 

 

  いろいろな先生が

 

『教師になるのなんかやめておけ』…、そんなふうに言う先生もおられます。
そんなふうに言われてしまうのが、今の制度なのだと思うのです。
『定額働かせ放題』と言われても仕方がないと思いますよ。その見方、間違ってない。
先生方にもいろいろな先生がおられます。子どもたちがいろいろであるように、ね。
それを、一律十把一絡げに縛り上げて言うことを聞かせるようなやり方は改めるべき。
働き方にもっと自由を与えて、働いた分の報酬がちゃんとつくようにする。
それがまずは必要なのではないですかね。
そうすれば、教員のなり手ももう少し増えてくるのではないでしょうか。

さて、定額働かせ放題、みなさんはどう思われますか。

 

 

この問題については、給特法のこれからを考える 有志の会から

change orgをつうじて意見募集がされています。こちら…