身体の使い方と心のあり方と | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽器を演奏するのには、身体をいかによく使うのか、身体の使い方が大切ですよね。でも、それって身体だけで完結できる問題でもないように思うのです。身体の使い方がよくなるためには、どうしても切り離せないもの…

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  緊張して

 

たとえば管楽器のみなさん、本番、緊張して呼吸が浅くなった、そんな経験はありませんか。
きっと誰でも経験することなのではないでしょうか。
これって、身体の使い方としては理想通りにいかなかったということですよね。
その原因として、精神的なことが影響していた、そういうことですよね。
本番での緊張に限らず、こういうことって少なくないように思うのです。
でも、なら、逆もまた、あるかもしれません…
 

 

  身体の使い方で

 

精神的な、心理的な原因で、身体の使い方がうまくいかなくなった…
息が浅くなったり、通らなくなったりした…
なら逆に、息を深く出来れば、息が通れば、心理的な問題も解決出来るということ。
深呼吸、深く息を吸って身体を息が通れば、緊張もほぐれる…
そんなこともあると思うのです。
日常生活でも、ちょっとテンパりそうになったら一寸手を止めて深呼吸、
そんなことが効果があるでしょ。
ヨガをして身体の動きが良くなれば、気持ちも変わってくるでしょ。
心と身体って、やっぱりつながっているのです。
 

 

  いろいろな原因

 

身体の、あるひとつの動き、それが理想的であれ、そうでないのであれ…
そこには、いろいろな心理的側面や、心理的原因があるのかもしれない、と思うのです。
焦り、仕向け、恐れ、トラウマ、安心、自信、確信、理想…
いろいろな気持ちや動機が、その動きの裏にはある、
そんなふうに思うのです。
あるでしょ、一人でやると出来るけど、人前では出来ないこと。ないですか。
レッスンに来て、「家では弾けていたんです!」って子どもなんかも、そうだと思うのです。
 

 

  うまくいかない要因

 

そんなふうに見ていくと、たとえば精神的にプレッシャーを与える指導などは…
身体の使い方を壊す指導だと言っていいと思うのです。
ただでさえ、楽器を演奏するということはプレッシャーと無縁ではない…
なのにさらにプレッシャー、ストレスをかけるというのは、
身体の使い方、ひいては奏法に対してマイナスにしかならない。でも、逆に…
「ステージは安全なところで危険はないんだ」などと、

まやかしで暗示をかけることも良くないのではないか。
ステージは、ある意味危険なところです。
怪我をしたり命を取られることはないですけどね。

うまくいかなくさせている心理的な要因は、きっといろいろある。

それを正しく認識することが、まずは必要なのではないかと思うのです。
 

 

  身体と心

 

いいやり方で楽器を演奏するために、身体の使い方を良くしていくことは大切です。
そしてそれには、心理面、精神的な部分も深く関係してくることは確かだと思います。
身体の使い方を良くしていくことと平行して、心の状態にも意識を向けてみる。
心配ごとや気に病むこと、過度の負荷がかかった状態は、身体にもあらわれる。
だから、心を見つめ、解放してあげることって大切だと思うのです。
根性でなんとかするのでは、すぐに限界になってしまいますから…

さて、身体と心、うまく使って演奏できていますか。