課題曲講習会 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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きょうは午後、名古屋音楽大学のオープンキャンパスに行ってきました。吹奏楽コンクール課題曲講習会で課題曲3『メルヘン』の酒井格先生が来られるということで、楽しみに行ってきました。その様子を書いてみます。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  課題曲講習会

 

オープンキャンパス午後の部、3つの高校吹奏楽部をモデルバンドとして、

吹奏楽コンクールの課題曲講習会がおこなわれました。

最後に名古屋音楽大学シンフォニックウインズの演奏も聴けました。

さすが音大生、という演奏でしたね。

講習の解説は、酒井格先生。

 

 

  ハーモニー

 

講習を聴いていて感じたのですが…

やっぱりご自分の書かれた曲にはいろいろな思い入れやこだわりがあるのですね。

いろいろな興味深いお話が聞けました。

ハーモニーをとっても大切にされているのですよね。

ぼくもハーモニーにはこだわりますが(課題曲解説もハーモニーの話が多いですよね…)、

もっと細部にまで神経が届いている、という感じなのです。

やっぱり大切ですよ。ハーモニー。

 

 

  響きが入っているかどうか

 

きょうのバンドに限らずいろいろなバンドの演奏を聴いていて、思うこと…

響きをわかって音を出しているかどうかは、演奏を聴けば手に取るようにわかるもの。

そのハーモニーの響きや意味をわかって演奏しているかどうか。

いや、理屈や頭で、ではないのです。耳で、です。

要するに、響きがひとりひとりの身体に入っているかどうか、なのです。

たとえば(twitterに書いたのですが…)、『勇気の旗を掲げて』の、3小節目から…

 

 

テンポをゆっくりにしています。

この響き、これが身体に入っているかどうか。

入っていなかったら、どんなに音程だけを合わせてみても、合うことはないと思います。

 

 

  響きがわかれば

 

たとえば譜読み合奏をしていて…

一体どんなハーモニーなのかわからないくらい合わないところがあったら…

さて、どうします?

『いやあこりゃ、どうしたもんかなぁ…、困ったなぁ…』って?

「ここはね、こんな響きなんですよ」っていって、ゆっくり弾いて聴かせてあげる、

ただそれだけで合ってくることは、ままあるのですよ。

響きがわかったから、腑に落ちたから、合ったのですね。ピッチではないのです。

 

 

  こだわり

 

にしても…

酒井先生の、細部にまでおよぶ、あの、こだわり。

興味深いお話がいろいろ聞けました。

ぼくは、そりゃ書くときは細部までこだわるけれど、

いったん手を離れたらもう、それぞれか考えて演奏してくださいな、って思っちゃいます…

もちろん、自分の中にはちゃんと形があるのですけどね。

たとえば指揮を振る段になったら、自分の書いた曲も人の曲もほとんどおんなじですね。

そこまでこだわりを持てないのですよね…

これはまた別の作曲家の方なのですが…

「この曲は自信作です」って言えるのってすごいな、と思うのです。

ぼくは…、書くときはもちろん一生懸命に精神心血注いで書くのですが、

これまで書いた中で、そんなふうに思えた曲がないのですよね…(泣)

 

課題曲講習会の話をあまり書いてない気がしますが…

あっ、終わってから酒井先生にお話しに行って、質問もしてみたりして、

メルヘンの課題曲解説、ちょっと加筆というか修正しています。ちょっとだけ。

 

さて、みなさんは課題曲はどれをされますか。