ウォームアップとはなにか | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさん、特に管楽器のみなさん、ウォームアップってなんだと思いますか。なんのためにやりますか。なにを目的にやりますか。準備体操でしょうか。それともほぐすことでしょうか。なにをどんな状態にすることなの?

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 

 

  整えること

 

これはぼくが言ったことではなくて、名古屋フィル首席の田中さんが言われたことなのですが…
ウォームアップとは『整えること』。
楽器を演奏できる状態に身体を整えることなのですね。
これ、とっても腑に落ちたというか、なるほど、と思ったのです。
ほぐすとか、身体を起こす(覚ます)とか言われることもあるけれど、
それよりも、整えているのだと思うのですよね。
ウォームアップとは、整えることなのです。
そう考えると、腑に落ちませんか。
 

 

  ビョークマン氏が…

 

こっそり書いてしまいますが…
これ、ほかの金管楽器にも応用できるのかどうかはわかりませんが、
3月に行われた名古屋トロンボーンフェスティバルのゲスト、ホーカン・ビョークマン氏が、
こんなことを言われていたのです。



このFis、これを1ポジションで出せるのが、いいアンブシュアだ、と。
これ、調子が悪いと出来ませんよ(誰ですか、ならいつも出来ないんだろうなんて言うのは…)
ぼくはこれ、こんなふうに練習してます。



これなら、音も取りやすいですよね。
 

 

  下のHは…

 

ところで、この話で思い出したのですが…
とある在京オーケストラの首席トロンボーンの方が、こんなことを言われていたのです。
「下のH(ペダルの半音上のね)はF管の4ポジションだ」って…
これ。



そこ(F管4ポジション)にあると思えば出るんだ、って。
で、ふと思ったのですが…
これ、ビョークマン氏が言っていたのと同じなのでは!?
1ポジションで、下のFis。
F管の4ポジション(といっても普通の4ポジションなのでF管の3.5くらい?)で、下のH。
おおよそ長3度上のポジションで、その音を出せというわけですよね!
 

 

  応用

 

で、こんなことを練習してみています。



これ、いきなりは(整っていないと)なかなか出来ないので(ぼくはね)、
まずは普通のアップ(グリッサンドとか)をやってからします。

これが整ってくるとね…

 


こんなことも自然に出来たり…

 

 

  昔…

 

そういえば昔、こんな練習を勧められました…



1ポジションのまま、吹き方で下げる(ブラックトーン、ベンドトーン)。
これ、ぼくは正直、あまりピンと来なかったのですよね…
それこそ、「ほぐすためにするのかなー」くらいにしか思ってなかった…
今回のは、1ポジションでFではなく『Fis』なのです。
ここに意味があるような気がするのですよね…
というわけで、一考察でした。

みなさんは、どんなウォームアップをされていますか。