セントレアRJGG→羽田RJTT | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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先日、飛んできました。セントレア→羽田。ただし、実際の飛行機ではなく、またまたフライトシミュレーターでです。航空路を飛ぶのは今回初めてだったのですが、さて、どうだったのか…。けっこう苦戦したのでした。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  セントレア→羽田

 

今月のフライトは、航空路を飛んでみました。
セントレアから羽田まで。
セットアップやFMSの入力からやりました。高度は21000ft。
といっても、これ自分だけでは無理で、もちろん教官の助けがあって出来ること。
離陸滑走路、出発方式、航空路、到着方式、着陸滑走路…
離陸はセントレアのRwy18(南向き)、着陸は羽田のRwy22、LDAアプローチにしました。
LDAはね、じつは過去に2度挑戦したことがあります。グダグダでした…

 


滑走路直前で旋回しなければならないところも難しいのですが…
このアプローチのほんとうの難しさを、今回学ぶこととなりなした…

 

 

  タキシング→離陸

 

セットアップも済み、プッシュバック中にエンジン始動。
クリアランスをもらった体で、滑走路18へ向けてタキシング(地上走行)。
旅客機のタキシングって、横についてるステアリングチラーというハンドルで行います。
初めてだったのですが、チラーは、「こんなに軽いのね…」というくらい軽いのです。
でもね、これがね、また難しいのですよ。ハンドル切ってもすぐに曲がらないのです。
誘導路のセンターを走るのすら難しい…
そして、『Cleard for Takeoff』をもらった体で、離陸。
 

 

  巡航

 

さて、どこまで手(マニュアル)で飛ばそうかな、と思ったのですが…
結局ほぼ全部、手で飛ばしてしまいました(汗)。
普通のパイロットさんはやりませんよねこんなこと…
オートパイロットを入れたのは、アプローチブリーフィングの時だけ。
前半はAT(オートスロットル)は使いましたが…

エンルートを手で飛ばすのって…、難しいです!
トラフィックパターンのダウンウインドの比じゃないですね。
操縦桿の操作はミリ単位で、っていうのが、ちょっとわかった気がします…
なにしろ止まらないのですよ、高度が!
上がりだしたら止まらない、下がりだしたら止まらない。
ある、元エアラインパイロットさんが、エンルートを手で飛ばすことを、
「凍結した高速道路をノーマルタイヤで時速120kmで飛ばすようなものだ」
と書いておられたのですが、なるほどこういうことか、と、ちょっと思いましたよ。
なにしろ、トラフィックパターンと違って、速度が速く空気も薄いからなのでしょうね…
Altitude alert(高度警報)1回鳴らしました。
あれって何フィートずれると鳴るんでしたっけ…
実際の飛行機では、気流の変化なんかもあるからもっと難しいんでしょうね…
 

 

  アプローチ

 

飛行機が大島あたりに来たとき、教官がおもむろにオートパイロットを入れて…
「では、アプローチブリーフィングをお願いします」
えっと…、「東京羽田、Rwy22、LDA Y アプローチ…」
ます確認しなければならない事項は、高度制限、速度制限、そのほかいろいろあるのです。
羽田って、アプローチ方式が山ほどあるんです。
LDAは…



上の、青いのは出発機、赤いのがLDAの到着機。
見てわかるように、北から来た飛行機はRwy23に、西から来たのは22に下ろすんですね。
交差するのです。だから、アライバルルートに厳しい高度や速度の制限が課せられているのです。
画像の5000ftのほかにも、いろいろ制限が…
そんなところを手で飛ばすなど実運航ではありえないのでしょうが…

LDAは、滑走路直前で旋回して降りるところにばかり注目されがちかもしれませんが、

ほんとうの難しさはここなのだろうな…、と思ったのでした。


ところで、速度が変わるたびにもちろんトリムを取るのですが…
「あれっ、合ってる」ということが何度か…。
機体が自動でトリムを取ってくれてるのかな…?
 

 

  かじりつき

 

なにしろ、事前に勉強してきたわけではなかったので…
操縦席の横のチャートとNDの画面を見くらべて、今はどこなのかと必死です。
次は何フィートに向かって降りるのか、速度はいくつにしなければならないのか…
これは、やっぱり事前に勉強してないと飛べないですね。余裕なし。
エアラインパイロットさんたちが日々勉強なのもわかる気がしました。
大切な高度制限を500ft外してしまいました…
速度もなかなか落ちてくれません。
考えてみたら、トラフィックパターンでスラストを絞るのってタッチダウンの時だけ。
空中でスラストをアイドルにするっていう頭がないのですね…
アイドルで速度を保って降りると、だいたい3度パスになるのです。
フラップを出していない場合はね。
 

 

  進入

 

そして、LDAコースに乗ってから…
さて、どんなレートで降りていけばうまくいくのかな…
残りは何マイルかな…
NDの端に、残りの距離が表示されています。
(表示するようにセットしてもらったので…)
さて、計算…、うーん、飛びながら計算出来ないですね…(泣)
なにしろ、きっと3度パスで降りていけばいいハズ。
この速度での3度パスは、降下率いくつ?
なんてやっているうちに、高くなってしまいました。
すぐそこに陸地が見えます。
「えっ、もうこんなところなんだ!」
スピードブレーキを引かれてしまいました。
そういえば、フラップもギアも一度もオーダーしてないですね…(全部やってもらった)
 

 

  着陸

 

高度もなんとか適正になって、いよいよファイナルへ向けてターン。
これはうまく行きました。ぴたり、きれいにファイナルへ向いてくれましたよ!
パスもぴったり!(多分にまぐれなのでしょうが…)
ところが、ファイナルに乗ってから蛇行するんですよね…
パスも少し高くなってしまいました。
きっと、修正が遅い、そして多すぎるのでしょうね。課題です。
パスは、姿勢の維持かな…。ピッチだけでコントロールせず、スラストも使ってみたら…

なにしろ、初めて飛んだエンルートは発見だらけで面白かったですよ。
ある意味、トラフィックパターンの応用問題みたいでした。
課題たくさんありますね…。LDAはちゃんと勉強して、またリベンジしたいです。

冒頭写真は着陸後の羽田のスポット(なぜか国際線)。

にしても…
どうやら普段から家でもフライトシム飛びまくっていると思われているみたいなのです。
「ここでしか飛んでません」と言っても信じてもらえない…(汗)

さて、みなさんも飛んでみませんか。